助詞「の」と「に」を混同している例 | 韓国語教室 とるめんい川西

韓国語教室 とるめんい川西

2005年から兵庫県川西市で韓国語を教えています。

イメージ 1

韓国語で助詞「の」を「의」
助詞「に」を「에」といいます。

助詞「의」は本来「ウィ」という発音ですが、
「エ」と発音しても良いというのはご存知の通りです。
(標準発音法 第2章第5項記載)

例えば、演説などでは原稿を手にしながら、本来の「ウィ」と発音しているのはよく聞きます。
でも日常会話では、ほぼ「エ」と言ってます。それの方が簡単だから。
「将軍の息子」
 장군의 아들 チャングニィ アドゥル
 장군의 아들 チャングネ  アドゥル  ←どちらでも良い。

結局、「의」もエ、 「에」もエ と読むことになるのですが、
韓国人はこの「エ」という同じ音で混同してしまったのか、
本来「의」と書くべきつづりを「에」と書いてしまう人がたまにいるんです。

写真を見て下さい。時々こういう誤記を見かけます。
仁川国際空港のトイレで撮りました。(資料として残そうと、思わずカメラを取り出しました。)

변기 안에는 비치된 화장지 외에 다른 이물질을 버리지 마세요.
(便器の中へは、備え付けの紙以外に?他の異物質を捨てないで下さい。)

외에 だと上のように訳しなければならないのですが、変ですよね。
これだと備え付けの紙も捨ててはいけないことになります。

もちろん、韓国ではトイレットペーパーも流してはいけないトイレがあることはありますが、
2000年に完成した仁川国際空港は、そんなことはありません。
英語の文を読めばそれはわかります。

これは 외의 の間違いです。

(正)변기 안에는 비치된 화장지 외의 다른 이물질을 버리지 마세요.
(便器の中へは、備え付けの紙以外の、他の異物質を捨てないで下さい。)


こんな例を書籍でも発見しました。
좋은생각 2005年3月号より

엄마는 방으로 들어가 '춥제, 빨리 일로 들어온나'하며 (←釜山方言)
바닥에 이불을 걷고 누워 옷을 쑥 걷어 올리시더니
내 발을 엄마 배 위에 품으시고 손으로 싹싹 비빈다.

というのがありますが、
바닥에 이불을 걷고(床に布団を)というのは바닥의 이불을 걷고 (床の布団を)だと思います。
うしろが걷다(たたむ)ですから。

(正)바닥의 이불을 걷고 누워 웃을 쑥 걷어 올리시더니・・・
   床の布団を畳んでから横になって服をすっとたくし上げ・・・

印刷物でもこのように見逃されてしまうということは、
誤用している韓国人が結構多いことを意味すると思います。