原題は「君は僕の運命」と書いている人が圧倒的に多いけれど、
ここではあえて直さず、「お前は俺の運命」と書きます。
この主人公の顔を見たら、後者も捨てがたいのです。
邦題:ユア・マイ・サンシャイン
出演:チョン・ドヨン ファン・ジョンミン
2002年に老人の性を扱った映画「죽어도 좋아(死んでもいい)」(当時話題になっていたのは知っている)を撮った、パク・ジンピョ監督の二作目「お前は俺の運命」
韓国では結構ヒットしました。
去年の暮れ、主演俳優のファン・ジョンミンが(デビュー作は「シュリ」なんですね)
この映画で賞をもらった時、チョン・ドヨンを絶賛していたのが思い出されます。
「いつも君がそばにいてくれるだけで胸がときめいた。」
「君と一緒に演技ができたことは、僕にとって本当に奇跡のようなことだった」
公の前での愛の告白かと思ったほどでした。
(後で調べたところ、ファン・ジョンミンは結婚しています。)
映画の中で恋をして、本当に好きになってしまったような感じでした。
まあ、本当に好きにならないとあんな迫真の演技はできないと思う。
(写真の目を見て下さい・・・。すごいです。)
チョン・ドヨンって普段は化粧っ気もなくサバサバした人だけど、
結構気を使ってそうにも見える。たぶん男にも女にもモテる、いい人なんだろうな。
映画はのあらすじは、農村のまじめな青年が風俗の女性に恋をする話。
どんなことがあっても愛しぬく話。
実話をもとにしたストーリーだそうです。
ファン・ジョンミンの一途な姿が胸をうちます。
後半の面会シーンは絶品。笑いの中にも涙が出ます。
時代背景が映画の後ろによく現れます。WAXの「オッパ」の歌とか、
イ・ヨンエの「春の日は過ぎ行く」(2001年)のポスターなど・・・。
2002年ワールドカップのイタリア戦とかテレビで流れてたり。(懐かしい!)
農村青年の嫁不足、東南アジアからお嫁さんをもらうケースなども
さりげなく描かれています。
チョン・ドヨンはタバン・アガシ(다방 아가씨)の役ですが、
タバンは喫茶店という意味です。アガシは娘、結婚していない若い女性の呼称。
タバンは普通のコーヒーを飲む店という意味以外に、
横に女性が座ってくれる店、女性がコーヒーを配達するついでに
男性客に何らかの?サービスする形態も含まれています。
今は純粋にコーヒーを飲む店のことは、コーヒーショップとかカフェとかに
とって変わりました。(いなかや、年配の方はタバンのままだと思いますが。)
たまに昔の韓国語の参考書に、まだ喫茶店=タバンと書いてありますが、
今はコーヒーショップ(커피숍)といいますので気をつけて下さい。
若い人が「タバンでコーヒーでも飲みましょう」なんて言うと笑われます。^^;
ps:この記事をアップする時には知らなかったのですが、
秋から日本でも上映されるそうです。しかもチョン・ドヨン氏、
2,3日前に来日して、この映画の宣伝のために記者会見したみたいですね。