イケメン封印のイ・ビョンホンが圧巻『KCIA 南山の部長たち』とダークツアー | 東京ハヌルStyle

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こんにちは。

 

 

東京ハヌルです。

 

 

少し前に過去ゴリゴリの漫画、アニメヲタクだった

 

という告白をしたことがありましたが、

 

特に偏愛していたジャンルが

 

秘密結社、暗殺者、諜報員

 

といったハードな男の世界モノ。

 

「ゴルゴ13」や「クライングフリーマン」

 

といった王道青年マンガはもちろん、

 

「エロイカより愛をこめて」、

 

「南京ロードに花吹雪」

 

といった少女漫画ながら

 

背景考察もしっかりしなされた

 

骨太な作品も大好きでした。

 

(Amazonより)

推しは鉄のクラウスこと

NATO(北大西洋条約機構)の

情報将校エーベルバッハ少佐

と女性のように美しいけど

めっちゃ強い黄子満

 

 

 

 

 

 

これらの作品が入り口となり

 

ハードな男の諜報機関ワールドに魅せられ

 

特にやり口がエグい

 

旧ソ連のKGB、イスラエルのモサド

 

そもそも興味があった韓国軍事政権下の

 

大韓民国中央情報部=KCIA周辺の

 

関連本を読みまくったり、

 

リサーチしまくったりした時期がありました。

 

前置きが長くなりましたが、

 

そんなわけでKCIAを題材にした韓国映画

 

『KCIA 南山の部長たち』

 

がずっと見たかった。。。悲しい

 

しかし、日本公開当時は

 

コロナが怖くて映画館での鑑賞は断念

 

1年間悶々としていましたが、

 

やっと見ることができました。

 

1979年の朴正煕暗殺事件を基にした
ノンフィクションの原作を
登場人物を別名に置き換え
フィクションとした政治スパイ映画。
本国では2020年公開作品の
興行収入第1位の成績を記録。
観客、批評家双方から絶大な支持を受けた。

 

 

あらすじは

 

1970年代、軍事クーデターで政権を握り、

 

独裁者と批判されるほど

 

絶大な権勢を振るったパク大統領。

 

そのパク大統領直属の諜報機関として

 

どの政府機関より優位にあった組織、

 

大韓民国中央情報部=KCIA。

 

しかしパク大統領は1979年10月26日、

 

自らの側近でKCIAのトップである

 

キム・ギュピョン部長により射殺された。

 

権力闘争の末の凶行か、

 

独裁政治の横暴に対する怒りからか、

 

キム・ギュピョン部長の葛藤に

 

KCIA幹部たち、韓国陸軍上層部、

 

政治家たちの思惑も交え

 

その暗殺までの40日を描いている。

 

 

 

監督は公開当時、

 

韓国で歴代No.1の観客動員数を記録した

 

『インサイダーズ/内部者たち』や

 

『麻薬王』など社会派で知られる

 

ウ・ミンホ監督。

 

キャストは↓

 

 

キム・ギュピョン/イ・ビョンホン

中央情報部部長役

大韓民国中央情報部(KCIA)部長。

KCIA第8代部長金載圭がモデル。

 

『インサイダーズ/内部者たち』で

タグを組んだウ・ミンホ監督と

再度組みまたもや大成功。

イケメンオーラを封印、

ビョン様キラースマイルも無し。

崖っぷちアジョッシ感全開で

この役に挑みました。


 

パク大統領/イ・ソンミン

第5 - 9代大統領、朴正煕がモデル。

 

言わずと知れた名優イ・ソンミン。

良い人顔なのでミセンをはじめ

良い人役が多いですが、

今回あの優しいお顔はどこへやらの

ピリついた怖い人の役。

別人のように怖いオーラだしていて

私もビビりました。

 

 

パク・ヨンガク/クァク・ドンヨン

元KCIA部長役。

KCIA第4代部長金炯旭がモデル。

 

政治、検察、汚職、スパイ、ヤクザ系映画には
ほぼ全部出演しているんじゃないかと思うほど
よくお目にかかり
彼のスケジュールが心配になります。
この方が出てると作品に安定感がでます。
(体型の安定感じゃなく役者としてのね(^_^;))

 

 

クァク・サンチョン/イ・ヒジュン

大統領警護室長。
第3代大統領警護室長車智澈がモデル。

 

モデルになった車智澈は

ガッチリとして人相が悪い

無教養で育ちが悪い男だったそうです。

モデルの車智澈に寄せるため

イ・ヒジュンは25kg増量。

最初「誰??」と思うほど

ビジュアルが変わってました。

 

 

韓国アジョッシの

 

名優率の高さってすごいですよね。

 

彼らのような人材が豊富だからこそ、

 

地味なアジョッシだらけでも成り立つ、

 

実話ベースの骨太の作品を

 

韓国はバンバン産出できるわけです。

 

今回も絶対間違いない名優アジョッシたちが

 

勢揃いして安定の演技を見せておりますが、


そのアジョッシ軍団の中でも特に

 

大統領への忠誠、愛国心、理想、

 

権力への野心、同僚への嫉妬心

 

崖っぷちに立たされた切迫感と

 

複雑な感情の中で揺れ動くキム部長を

 

イケメンオーラを完全に消し、

 

顔を歪ませ、髪を乱し、冷や汗をかき

 

後半は完全に目が死んでいて

 

悲壮感漂いまくっていた

 

主役、イ・ビョンホンが圧巻でした。

 

前半は品良くクールにやり過ごしてましたが、

だんだん状況が劣勢となり余裕がなくなり

ブサ顔全開でブチ切れまくり。

私の知っているビョン様じゃない・・・。

キレ気味中年のオッサン感ダダ漏れビョン様。

 

ビョン様のレアなブサ顔が

ちょっとだけ拝めるトレイラー↓

 

 

※写真は『KCIA 南山の部長たち』HP, YouTubeより

お借りいたしました。

 

 

『KCIA 南山の部長たち』を見て

 

朴正煕暗殺の背景が

 

かなりクリアに理解でき大満足。

 

と同時に朴正煕を殺した金載圭の動機はやっぱり謎。

 

本人が速攻で処刑されてしまい、

 

メンタルやられていたとの噂もあるので

 

反逆なのか革命なのか・・・。

 

遺族が再審請求をしています。

 

あと途中「イアーゴ」と呼ばれる、

 

KCIA部長超えの存在の話がでてきますが、

 

これが誰なのかイマイチ回収されなかったような。

 

ワタシ的にはこの前亡くなった全斗煥?

 

と思ったのですが正解なんでしょうか。

 

色々余韻を残す終わり方ですが

 

私はキライじゃありませんでした。

 

 

 

さて、今回の映画の舞台である

 

KCIA、中央情報部は

 

ソウル、南山の北麓にありました。

 

一帯には中央情報部関連の施設が

 

40か所もあったことから

 

当時は「南山」といえばKCIAを指したそうです。

 

なかでも1970年代に軍事政権に反対する

 

主に学生運動の取調べを行った「6局」、

 

地下取調べ室では拷問が行なわれたことから

 

またの名を「肉局」(6局と同じ発音)呼ばれた

 

中央情報部第6局があった場所は

 

国家権力によって人権侵害が行われた

 

過去の暗い歴史を記憶するという趣旨から、

 

地下拷問室をそのまま残して、

 

「記憶6」という展示室とし

 

跡地は南山芸場公園になりました。

 

この赤い建物が「記憶6」

韓国ってこういう暗黒部分を

あえて表に出して向き合おうとする

ドM体質なところありますよね。

 

 

その6局跡の南側には、

 

KCIA時代、留置場として使われていた

 

現「ソウル特別市消防災難本部」があり、

 

さらに南に行くとある「文学の家」は

 

KCIA部長の邸宅でした。

 

「文学の家」から来た道を少し戻り

 

二股を右手に向かうと

 

現在「人権の道」として

 

これらKCIAの関連施設をたどるルートが

 

設定されています。

 

まず右手に登場するのが

 

現在「ソウルユースホステル」

 

として使われている

 

KCIA本館の建物。

 

さらに南下しトンネルを抜けると

 

北朝鮮のスパイを洗い出し、拷問にかけた

 

対北朝鮮捜査局である

 

KCIAの「第5別館。

 

現在は「ソウル特別市中部公園緑地事業所」

 

になっています。

 

(コネスト地図より)

①南山芸場公園(記憶6,官舎統監府官邸の土台)

②ソウル特別市消防災難本部(KCIA留置所)

③文学の家(KCIA部長邸宅)

④ソウルユースホステル(KCIA本館)

⑤ソウル特別市中部公園緑地事業所

(KCIA対北朝鮮捜査局第5別館)

 

 

6局の跡地南山芸場公園には

 

これも別件のダークな記憶、

 

日本統治時代「韓国統監府官邸」があり、

 

現在は官舎統監府官邸の土台が再現されています。

 

そんな訳で南山の北側は

 

市民の憩いの場所になっている南山の東西南側に反し

 

韓国の黒歴史関連の施設が満載のため

 

ダークツアーと呼ばれる

 

これら負の記憶が残る場所を巡るルートがあり

 

日々、マニアが巡っているそうです。

 

 

 

このダークツアー、

 

マニアの私としては

 

渡韓が可能になったら

 

ぜひ行ってみたい場所の一つ。

 

各建物を見て

 

『KCIA 南山の部長たち』を

 

しみじみ思い返したいと思っております。

 

もし、行ってみたい方がいらっしゃいましたら

 

『KCIA 南山の部長たち』

 

はもちろん、

 

事前に日本統治時代、軍事政権の

 

背景がよくわかるドラマや映画を見て

 

予習していくとより理解が深まるかと思います。

 

(関連オススメドラマ、映画)

『ソウル1945』

『Mr.サンシャイン』

『密偵』

『暗殺』

『光州5.18』

『26年』

『タクシー運転手 約束は海を超えて』

『弁護人』

『1987、ある闘いの真実』

『偽りの隣人 ある諜報員の告白』

 

 

 

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