乗務旅費が足りない | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

円安と海外物価高のダブルパンチ

日本企業の海外出張者も大変

出張手当を上げてもらえているのだろうか

 

急激な円高とか円安は

CAたちにもけっこう影響が出る

 

私がいた航空会社では

CAたちの乗務旅費のことを

パーディアム(Per Diem)と呼んでいた

 

海外滞在中の食事代やそのチップとか

ベッドチップとか雑費とか

海外でのステイは出費がかさむ

(宿泊代は会社支払い)

 

Per Diemの意味は

「一日あたり」とか「一日の」

アメリカでは「日当」のように使っている

とてもアメリカ的な言葉

 

米政府職員が海外出張するときも

パーディアム規定にのっとって

海外出張手当が支払われる

 

CAたちも滞在国ごとに

乗務旅費規程がある

 

この言葉を使うようになったのは

戦後、国際線運航を始めるにあたって

最初はノースウェスト航空

次にユナイテッド航空の支援を受けた

これらの航空会社の用語(米語)を取り入れたからだ

 

乗務旅費のことを

欧州系の航空会社CAたちは

Meal Allowanceと呼んでいる

国内A社では「ステイ費」となっている

 

JAL・ANA CA用語比較講座

 

今年に入ってから徐々に

日本円がドルに対して3~4割も下落

 

外資航空会社のCAたちは

日本滞在時に円安の恩恵

両替をすると日本円が4割も多くくる

 

反対に国内系航空会社のCAたち

日本円で支払われている旅費

ドルに両替したら

え、これしか来ないの

 

いままでの乗務旅費では

まったく足りない

 

なにせホノルルで

ホテルのコーヒーショップで

ハンバーガーとビールを頼んだら

チップも含めて5000円近く

 

とにかくアメリカはチップ代がかかる

食事代の15%~20%払う

CAたちにとってこれもきつい

 

レストランの値上がりにチップ代

加えて円安

1万円を両替しても70ドルしか来ない

昔は100ドル近くになった

 

昼間はファーストフードでガマンするとして

まともな夕食をとったら

1人1万円以上してしまう

 

このままだったら

夜もファーストフードでがまんするしかない

 

 

T・K ♂ 

 

3年前のブログ

「人呼んで着席乗務員」