空冷ワーゲン タイプワンBlog

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東京都八王子市 空冷ワーゲン専門店 ガレージ タイプワンです!日々の出来事、空冷ワーゲンのすべてを勝手気ままに更新中!

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管理者 K

約8年ぶり?まさかの続編です!

最後に見たのは約8年前の2017年。
当時のオーダーは、「サンデーレストアラーのお手伝い」といった感じで、メインの作業としては、75ビートルに63ボディーをスワップすることでした😁
ボディーは、オーナー様が持ち込まれた「書無し63ビートル」。「どうにか乗りたい」とのオーナーからのご相談を受け、手っ取り早く高年式ビートルと合体させることとなりました。
ボディースワップ以外には、溶接を必要とする板金作業や、フロアーの低年式化、5穴化、右ハンドル化と多岐にわたり、その後の板金・塗装作業・仕上げ作業は、オーナー様が持ち帰られてからご自身で行うと言ったお話。

だったはずですが…
8年の長い時を経てカムバック!笑
『自走』ではなく、積載車での搬入です😅

色こそ→黒に塗り替えられてはいますが
「それだけ」。
他は当時と変わったようには見えません😅

どうやら、塗装までは早かったようですが、その先には進まず長期放置。(屋内保管だったようで錆びたりはしていません)
今回「どうしても完成させたい」とのオーナー様からのご相談を受け、続きをやることになりました😅


ちなみにこういった作業は、普段はあまりやりません。
「やらない」と言ったことではないのですが、現実的な課題も多く、作業としてお受することが難しいのが実情です。

今回のような場合
「すでに塗装まで済んでいる車体を組み立てるだけ」
と思われるかもしれませんが、そう単純でもありません。
バラされてから時間が経っていると、紛失している部品や不具合を抱える部品も多くなり、「ある部品を組み付ける」だけでは済まなくなります。
加えて、他の方がやった作業の続きを行う場合、すでに「完了」しているはずの部分に問題が見つかることもあり、最悪それまでの作業が「無駄」に終わることも。


とりあえず、1番肝心な付属してきた部品を軽くチェック!
見るからに少ないのと、状態の良くない部品が多い印象。別にシート2台分?・ガラス1台分・エンジン2基あり)

初見ですが、無い部品と交換が必要な部品を洗い出してみました。
その数、ざっと「100点」
テストの点数ならいいですが…、買わなければいけない部品が100種類です!(複数必要なものもあるので個数としては数倍。エンジン周り機関部品は除く)
普段仕上げている車両でも近いものはありますが、ここまでではありません😅
最近は部品も高騰しているので、大袈裟ではなくもう1台買えちゃいます!


今回のような作業の場合、「事前のお見積もり」が出来ません。

車体の状態は様々で、部品だけの話でもないので、実際に作業を始めてからでないと分からないことも多く、「おおよそ」も申し上げ難いのが実情です。

当然「完成形」をどんなものするかでも大きく変わってきます。
今回もその部分については、まだオーナー様との協議中ですが、まずは組み立てて「完成」と呼べる形にすることが第一目標です😁


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品定めシリーズ62台目の今回は

「1967年式フォルクスワーゲン・タイプ2」

右ハンドルの通称「ヤナセバス」です!


☆「品定めシリーズ」とは、新たに入庫した販売用車両(販売予定)を、私Kが個人的見解で勝手に品評(品定め)する人気コーナーです!※あくまでベースカーのポジションですので当ブログ紹介時はまだ販売していません。



このバスは、ビートルに長く乗られているご常連さまからのオーダーで数年前に製作した車両で、ベースカーの選定から、細部に至るまで拘って仕上げた車両です。
今回オーナー様の諸事情から、戻って参りました😁

  
このバスを紹介するにあたっての基礎知識として、「ヤナセバス」「右ハンドルのアーリーバス」がどんなものなのか知っている必要があるので、簡単に説明!

ヤナセバスとは?
当時フォルクスワーゲンの正規ディーラーであった「ヤナセYANASE」(輸入車ディーラー)が、日本国内で新車で販売したワーゲンバス。
右ハンドルがあった以外にも、ヤナセが独自の改造を施した「ヤナセ仕様」が見られるのも大きな特徴で、そのことが趣味性の高さにもなっています。
一般的に「ヤナセバス」の通称は、アーリーバス(1967年まで)のディーラー車(ヤナセ物)を指す呼び名です。

右ハンドルのアーリーバス

現在国内にあるアーリーバスの多くが、後にアメリカから輸入した中古車であるため、左ハンドルです。

当時、相当数販売されたヤナセバスも、そのほとんどが乗用車・商業車としての生涯を全うし、現在まで生き残っている車両は少数。

右ハンドルの諸外国から輸入されたバスもありますが、全体から見ると少数派なので、日本にある右ハンドルバスのほとんどが「ヤナセバス」と言うことになります。

空冷ワーゲン界隈では、「右ハンドル」「ヤナセもの」が玄人に好まれる傾向があるため、その最高峰が「ヤナセバス」と言っても過言ではありません。(ビートルに比べるとアーリーバスのディーラー車は圧倒的に少ない)


今回紹介するヤナセバスも、現在する数少ない右ハンドルバスの中の1台。

私が知る限り、「ヤナセバス」はあまりレストアされることの無いバスの1台かと思います。
その理由の1つが、一般的なバスに比べ「直すことが難しい」ことがあげられます。
長く日本にあったことで、意味不明な改造が施されている場合も多く、深刻な「錆び」に蝕まれている固体も珍しくありません。
加えてヤナセで二次改造されていることもあって、入手が困難な専用部品もあり、直すことをさらに難しくさせています。
レストアの「ゴール」をどこにするかにもよりますが、安易な「ヤナセバスのレストア!」とは行かないのが現実です。

このバスもヤナセ仕様によくある、パネルバンをベースに窓(ガラス)を追加した、いわゆる「インチキ13ウィンドウ仕様」だった車です。(輸入後に日本国内で二次改造されたもの)

追加されていた窓は、オリジナルとの互換性は無い「それっぽい物」で、タイプワン入庫時はそれらがさらに埋められて、パネルバン化されてました笑



そんな車だったこともあり

「どうせ直すなら」と、ヤナセ仕様(インチキ窓)には拘らず、タイプ2のオリジナルの窓枠(ボディーパネル)をドナーから総移植!

オリジナルの窓枠になったことで、タイプ2用のポップアウトウィンドウも取り付けられるようになっています😁


そしてアーリーバスでは見慣れない「スライドドア」は、当時の純正オプション。観音ドアに見慣れていることもあって、スライドドアに違和感を感じる方も居るかもしれませんが、66年67年式辺りのヤナセバスと言えばコレ。

当時は「スライドドアが便利」と言うことで採用されたようですが、やっぱり何かと便利です😅



そのスライドドアにも「アーリー用クォーターウィンドウ」を移植しています。

室内側から見ても、移植したことを気付かれないくらい自然な仕上がりになっています🙆


インテリアです

ベースが「パネルバン」(現在はコンビ)なので、オリジナルをリスペクトして、ステアリングやシフター、ノブ類はすべてBlackで統一。
ステアリングはバーンドアの3スポークStyle、シフターはVintageSpeedのクイックシフターです。


シート・パネル類はカスタムですが、ウエスティー用リプロダクト生地を使用したことで、ワーゲンらしいキャンパー感のある落ち着いた雰囲気になっています。

リアはセカンドシートレス
セカンドシートを付けないこどで広いスペースが確保出来、使い勝手も格段に向上しています。

よくある「仕上げたバス」「直したバス」とはまったく違う、オーナーの理想と使い勝手を追求した、多くの方が描く「夢」を形にしたようなバスです。


このバスの大まかな仕様です。

1967年式タイプ2アーリーバス

・初年度登録・昭和42年(1967年)

・ヤナセ・ディーラー車

・右ハンドル

・フロントベンチシート

・左スライドドア(アーリー用オプション)

・13W仕様(ヤナセ仕様)

・ヤナセバンパー(リア)

・デュアルポート1600ccエンジン

・MSD 6Aイグニッションシステム

・VintageSpeed製マフラー

・ウエストファリア純正ベッドシート

・全シート・ウエストファリア用リプロダクト生地張り替え(タータンチェック)

・純正サファリウィンドウ

・ベバストFFヒーター

・バーンドアStyleステアリング

・VintageSpeed製クイックシフター(Black)

・前後ローダウン

・ナロードビーム(CB)

・フロントディスクブレーキ(CSP)

・スプリントスターStyleホイール(EMPI)

・リダクションギア付き

・アンバー/レッドテールランプ

※アフターマーケットパーツは車両製作時に新品で取り付けた物です。



この後ですが、基本的な仕様はそのままの予定で、気になる部分の手直しを少し行った後に、販売予定です。

販売時には改めてアナウンスします。


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※当記事(品定めシリーズ)は、入庫時の状態を紹介するものであり、販売時の状態を保証・担保するものではありません。「あのときは◯◯が付いていた」「元の状態に戻してほしい」等のご要望にはお答えし兼ねます。


品定めシリーズ61台目の今回は

「1969年式タイプ1ビートル」

右ハンドルのヤナセ・ディーラー車です。

☆「品定めシリーズ」とは、新たに入庫した車両(販売予定車)を、私Kが個人的見解で勝手に品評(品定め)する人気コーナーです!※ベースカーですので当ブログ紹介時はまだ販売していません。


今回は、初めてお問い合わせを戴いたオーナー様からのご依頼で、縁あって買い取らせて頂くこととなりました。
ありがとうございます!


皆さんは「1969年式」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?

「60年代ラストイヤー」
「アイロンテール」
「高年式ビートル」
「古くも新しくもない年式」

もしくは
関心を持ったことがないので「分からない」と言った方も居るかもしれません。

一般的には、69年まで(もしくは72年まで)が、高年式ビートルの中での前期型に当たる年式です。
「高年式ビートル」でありながら、低年式から受け継ぐ「古さ」が随所に残る、「完全な新型」へと変わる過渡期モデルと言える年式です。
今となってはそのことが評価され、高年式ビートルの中でも趣味性が高い、人気のモデルとなっています。

ちなみに57年前の1969年(昭和44年)はこんな年
『アポロ11号による人類初の月面着陸、東大安田講堂事件、サザエさんや8時だョ!全員集合の放送開始など、宇宙開発、政治紛争、サブカルチャーの転換点となった激動の年です。日本では東名高速道路が全線開通し、バブル世代の誕生の年でもあります。』
 Google AI回答

さてどんな車かと言うと
一言で言えば
「だいぶ錆びてます」
前オーナー様は20年以上デイリーユースで乗られていたとのことで、なかなか年季の入った状態です😅


事前のお問い合わせでも、「ボロいです」と伺っていたので覚悟はしていましたが…なかなかです😂
ただ見た瞬間、初対面なのに妙な親近感❤️
タイプワンにある黒ロクナナとそっくりです笑
綺麗なビートルも良いですが、ヤレたビートルって、どこか「ビートルらしく」「愛らしい」とは思いませんか?



車体全体の状態は、松竹梅で言えば「梅」。
え?分かりにくい?

簡単に言えば「下」
(梅は並なので実際はそれ以下…)
最初に目に飛び込むボディーのダメージは、塗装の艶引き・劣化・錆び多数。ぶつけた跡など多数。
良いところを上げるとすれば、見た感じ派手な事故歴は無く、いい加減な補修歴の無い「オリジナルボディー(パネル)」。(いい加減な修理がされていると直すのが大変)
錆びも、ビートルではよくあるお約束部分のみ。
全体的にだいぶ錆びてはいますが、まだまだ修理可能な、生きる道があるビートルではないでしょうか?

外装に続きインテリア

「外装はヤレてるけど、内装はフルオリジナルのミントコンディション」なんて車もありますが…
現実はそう甘くありません😂

長く乗られて来た車なので、この程度は想像の範囲。特に「驚くほど」ではありません。
室内まで雨が降っていたような放置車両に比べれば、まだ乗っていた車なので、全体的に小綺麗で清潔感もあります。(「ボロい=汚い」わけではなく、「綺麗=状態がいい」ばかりでもない)

シートは一応カバーが被っていますが、金属のフレームが見え、シートパディング(あんこ)は行方不明。ほぼカバーとスプリングのみの座り心地です😅


スタンダードではない69年式なので、本来はヘッドレスト一体型シートですが、ヘッドレストがありません。スタンダード用はヘッドレストがありませんが、それではないので、たぶん純正シートのヘッドレスト部分を無くして、ローバック風に改造しているのかも?

室内で1番気になったのがコレ!!

ペダルが手前に倒れ過ぎ…
「ペダル脱着中」ではなく、乗っていた車です😱
「多少倒れ気味」なものや、「自作ストッパー」が付けられているビートルはたまにありますが、ここまでのは初…。
ヒール&トゥが難しそうです笑

ダッシュ!

ステアリングはグランツ。
個人的には、ワーゲン用の気取ったステアリングより、グランツのチープさがアメリカを感じられる気がして好きです😳
(私はグラン「ト」ではなく「ツ」派です笑)


ダッシュにマウントされたオートメーターが「時代」を感じさせます。
今も昔も、ココに付けることは定番ではあるものの、以前のように猫も杓子もモンスター(AutoMeter3904Sport-compシフトライト付き)付けたりはしなくなりましたし、何より今は、ダッシュに穴を開けることをオーナーさんが躊躇します😅

あ、私は好きです。デカいタコ🐙


油温油圧電圧はVDO。
最近は、気軽に買えないくらい高級品になってしまいましたが…、やっぱり空冷ワーゲンの追加メーターはVDOが似合います。


何気に好きなメーター。
燃料計が内蔵された高年式ビートルのスピードメーターも、69年式まではベゼルや盤面のリングにクロームが使われておりクラシカル。後年はシルバーやブラックアウトされていきます。

エンジン!

エンジンはオリジナルではなく載せ替え。
元の物がダメになった際に、某有名店で「チューニングエンジン」に載せ替えたらしく、軽快な走りをしてくれます。詳細は分からないものの、乗った感じは「ライトボアアップ+ハイカム」?
キャブはカドロン、マフラーはシングルクワイエットです。


最近特に多くなったな気かするのが、「オリジナルエンジンではない」ことを負い目に感じている空冷オーナーさん。
拾ったような「間に合わせエンジン」が載っているなら分かりますが笑、そうでないなら気にする必要なんてまったくありません!
実際、オリジナルエンジンかどうかが問われるのは、限られた車両だけの話。多くの場合は「調子の良さ」「ノーマルより走る」ことの方が大事で、実質的な価値は上かと思います。


そして、恒例のお宝発掘!

…は、無し。
現役で乗られていた車なので、発掘感のあるお宝はありません😅
今回はオーナー様から、予備パーツやメンテナンス用パーツを一緒に譲って頂きました。
ただその中に、給油口のネックホースとヘッドカバーガスケットがいくつもあるのが気になります…
「よく漏れる」ってことでしょうか…😂?



今後の予定ですが、今のところ未定です。
簡単に直る車ではないので、すぐにどうにかなることは無いと思います。
現状は車検があり(間もなく切れます)、一応乗れる車両なので、「仕上げる」1択ではなく「このまま乗る」のもアリ?
車高だけ下げて乗ったら結構オシャレです😁


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