空冷ワーゲン タイプワンBlog

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東京都八王子市 空冷ワーゲン専門店 ガレージ タイプワンです!日々の出来事、空冷ワーゲンのすべてを勝手気ままに更新中!

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管理者 K

53台目の品定めは、1970年式タイプ2「ウエストファリア」です😁
今回のウエスティ(ウエスティはウエストファリアの通称)も例に漏れず、いつものように?放置不動車です😂
日本で乗られていたことはなく、アメリカから輸入されてからは、未登録のまま眠っていた車両です。

どのくらいの期間、保管されていたのかは詳しくは分かりませんが、保管されていた場所がガレージ内だったこともあり、雨ざらしのような腐食や劣化は見られません。
ただし、状態は典型的な「アメリカン」な感じで、お世辞にも「程度良好」とは言えない感じです😅

パッと見の印象は「ボロボロ」と言うほどではなく、「このまま乗ってもいいかな?」と思えるくらいの程度。
もちろん多少のダメージや薄錆びはありますが、アメリカでデイリードライブされていた車であることを考えれば、このくらいは平均的かもしれません。

ボディーカラーは元々単色のホワイトですが、外側だけ何度も塗り直されていて、現在は紺メタとホワイトの2トーン。
なぜかアメリカから来る車に多く塗られている色です😅
(テールランプが外れていますが室内にありました笑)

続けてインテリアです!
「ある部分」を除いて、基本的にはオリジナル然としていて、変ないたずら(似使わない改造)もされておらず好印象🙆

新しいカーステが取り付けられている以外は手付かずのオリジナルダッシュです。
絶対的な「オリジナル主義」では決してないのですが、どの車もこのぐらいで居てくれると仕上げるのも楽で、何より好まれます😁

上の写真にもチラッと写っていますが、問題があるとすればコレ!
アームレスト付きのゴージャスなシートが付いてます😂

輸入されたタイプ2では珍しくはなく、結構「あるある」です😅
よく付いている物で「ボート用シート」がありますが、コレは何用でしょうか?古めなアメ車のワンボックスカー辺りに付いてそうな感じがします😂

流用シートにされているバスが多い理由の1つが、「直すより交換した方が手っ取り早い」から。
シートがボロボロになった際に、そのシートを直すことはせず、そこら辺にある良さげなシートを付けて終わりにしてしまうパターンです。
デイリードライブしている「ただの足車」であれば、乗れればいいだけなので、他車流用も1つの解決策ではあるのですが、今となってはやや理解に苦しみます笑
現在であれば、元々のシートをどんなに苦労しても必ず直しますし😅

続けてリア!
「ウエスティー」とは言いつつも、家具が何も載っていない(外されている)キャンパーも多い中では、このウエスティーは「ほとんど」そのままです。
強いて言えば入り口の所にあるべき「シンク」(流しと冷蔵庫)が外されていますが、私はあまり気にしません😌
あればあったで別に良いのですが、実際キャップに使うと、使わない流しと冷蔵庫(氷式)があるよりは、スペースが広く取れる方がありがたかったりします😅

後部のベッドシートやクローゼット、テーブルなどはそのままです。

何やら色々載っていますが…
「お宝」ではなく、前オーナー様が用意した、補修パーツです🙆
ブレーキ周り、灯火類、窓周りのシール類などなど。
欠損・破損している部品もあるのでこれは助かります!

ただ…ブレーキ周りの部品は「箱」だけで中身は中古。放置以前にブレーキ周りは整備したようなのですが、今は数輪ロックしているような状態なので、付けて頂いた部品はたぶん全滅…
また交換が必要になるかと思います…

エンジンです!
見るからに怪しさがある色合いです笑
入庫時は不動でしたが、確認に為に簡易始動を試みたところ、一応動きました😂
セミオーバーホール?してあるようで、色合いと裏腹に、調子は良さげ笑
欠損部品(付いていなければいけない部品)が多いので、このままどうなる物でもありませんが、メンテナンスすれば大丈夫そうです😁

と、こんな感じのウエスティーです!
実際どの程度まで手直しして販売車両にするかはまだ未定ですが、ビジュアルはさて置き、とりあえず走るように整備して、ナンバーまで付けてしまう計画もあります😌(国内新規なので3年車検です)


進捗はインスタグラムで紹介予定です。

興味がありましたらぜひチェックしてください!車両の下見も大歓迎です🙌


空冷ワーゲン専門店【ガレージタイプワン】

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空冷ワーゲンに使える、汎用ウインカーレバースイッチ(ターンシグナルレバースイッチ)の紹介です🙆


基本的にタイプワンでは「他車流用(他メーカー)」「汎用品の乱用」は、しないスタンスでやってはいますが、どうしても「使わざるを得ない」時が出てきます。

リプロダクト品が無い場合や、あっても使う(買う)気がしないほどに低品質(超)の場合など。


空冷ワーゲンの部品の中にも、少ないながらも数点そういった物があり、日々悩まされています😓

その中でも、この数年良いリプロダクト品が無いのが、ウインカーレバースイッチ。


空冷用のレバースイッチは、年式ごとの専用品も多く、交換部品が売ってないのは非常に困ります!

とは言え「修理」はしないといけないので、流用品(他年式用など)も見つからない場合の最終手段は「汎用品」。(年式によって)


今回選んだのは、HOT ROD用の汎用ウインカーレバースイッチです。

ワンテール(1つの電球でストップランプとウインカーを兼用するテールランプ)にも対応したレバースイッチで、アーリーバスやオーバルにも使えます。(もちろんワンテール以外にも使えます)

いくつかある汎用品の中では、1番小ぶりで見た目も良く、操作感も良好(オリジナルより笑)。


本体取り付けは、バンドで固定するタイプなので、レバースイッチがステアリングコラム(パイプ)に付く車種であれば基本ボルトオンです😁


配線は…中華なので当然のように配線図や説明書はありません😅(昔は台湾製だったような?)

配線はそれぞれ下記の通りです。

Black 右後ウインカー
White 右前ウインカー
Blue   左後ウインカー
Green 左前ウインカー
Orange ストップランプスイッチ
Red フラッシャーリレー(49a or L)
Yellow フラッシャーインジケーター(レバー先端ランプ用)

※全ての製品が同じかは分かりません。

取り付けや配線は、基本的に車体側は無加工で取り付け出来るので、良いリプロや程度の良い中古が見つかったときは、すんなりノーマルにも戻せます🙆

今回はボディーだけアイボリーに塗ってみました😁

オリジナルと比較しても大差ないサイズ。

ウインカーとハザードで先端のインジケーターも点滅します。


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久しぶりの「品定め」です!
品定めとは、タイプワンに入庫した車両(ベースカー)を、私Kが好き勝手に品評・紹介するコーナーです😁

品定め52台目は、片目か飛び出た「1974年式タイプ1ビートル・スタンダード」です😁
(ライトは輸送中に外れた天然)
今回はお客様からのご依頼で、空冷ワーゲンを数台まとめて引き取ることとなり、この74年はその中の1台になります。(他はまた後日紹介します)

あった場所は関東某所の海の方。
引き取り時は草むらの中に埋もれているような状態でした😅
放置期間やいつから動かしていないのか?などは分かりませんが、最後に車検が切れたのが平成9年のようなので、おおよそ28年前から乗らていなかったようです。

このカットで見る限りでは、多少錆びてはいるものの、「放置期間相応のヤレ具合」にも見えます…

この74年の状態を1番物語っているのが、フロントエンド↓
フロントエプロン、スペアタイヤアンダーパネルは錆び切って完全に消失!?

当然ここまで錆びているので、両サイドのパネルやフェンダー下も似たような感じです😅
もちろん部分的に錆びている車はよくありますが、両方が完全に無くなっているのは珍しいです😂(フード先端もだいぶ無くなってます笑)
想像するに、よくある雨漏りによる錆びではなく、地べたに置かれていたことによる地面からの塩害?(海が近い)
錆び(腐り)が、下面に集中にしていて、雨漏りの車で見られる内部からの腐食でなく、外からの錆びが目立ちます。

ちなみにですが
錆びているからと言って、頭ごなしに「ゴミ扱い」したり「価値の無い物」と思わないのが、空冷ワーゲン屋&空冷好きです!(全員がそうかは分かりません笑)
そりゃあ、錆びてなければそれに越したことはありませんが…、錆びてるものは仕方ありません!
気持ちを切り替え、「生かす道・生きる道」を模索するのがワーゲン屋です😁

フロントも酷いですが、リアもこんな…
バンパーは側面と上部は比較的メッキが綺麗に残っているものの、下面は錆びて無くなってます。
マフラーは…
純正が付いていたようですが、中身の部品の一部も残して跡形もありません😓
エプロンやフェンダーは辛うじて形がありますが、耳が朽ちていて、風に「なびく」くらいペラペラ笑

この車の腐食度合いがよく分かるのが、ホイール!
鉄板が薄いボディーとは違い、ホイールは比較的厚い鉄板なので、そう簡単には錆びる(穴が開くほど)ことは無いのですが…グサグサです。

外装が酷い状態だったので内装も期待していませんでしたが、想像とは裏腹に思ったより綺麗です😅
スタンダード用のステアリングやオリジナルシート、ドアパネルも残っています。

エンジンはオリジナルのD型1200cc。
まんべんなく真っ赤に錆びていますが、ロックはしていません。
放置期間が長いエンジンは、シリンダーが錆びてロックしていたり、内部が腐食してダメになっている場合もあります。(始動しても使い物にはならない)

そして、恒例のお宝探しです!!
長期放置車は期待大!😆笑
何やら色々ありました😁
新品らしきビッグテールAssyとアイロンテールAssy。
いつか付けようと思っていた物でしょうか?
とりあえずビッグテールを付けて、その後アイロンテールにすればいいのかな?笑

個々の紹介は割愛しますが、他にも色々載ってました🙌
実は今回この部品の他に、他の車両の分も含めて、トラック1台分くらいの部品が付属。
貴重な当時物アクセサリーや懐かしいアイテム。修理用の補修部品など色々あります!



さてこの74年どうしましょ?😅
昔だったら迷わず捨てていましたが、今はそんな時代ではありません。
状態は酷いですが「絶対に直らない」といった物でもないのが悩みどころ😅

ちなみに
「走りました」笑
もちろん当初は不動でしたが、軽整備で難なく始動!
ロックしていたブレーキも直し、タイヤも交換。敷地内だけではありますが、快調にドライブ出来ました😆(インスタグラム・YouTubeに動画があります)

こんな状態でも走ってしまうと可愛く思えてくる物で、「どうにかしてあげたい」と思うのがワーゲン屋の心情です😌


記事内容に関する、質問・相談等のお問い合わせには、誠に申し訳ありませんが、一切対応出来ません。


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