空冷ワーゲン タイプワンBlog

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東京都八王子市 空冷ワーゲン専門店 ガレージ タイプワンです!日々の出来事、空冷ワーゲンのすべてを勝手気ままに更新中!

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Shopまでメールにてお願いします。
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管理者 K

「品定め50」で紹介した66年式ビートルの内の1台です!
現在、販売に向けての作業が進めています!実際の作業を始めたことで、車両の詳細な状態も分かり、仕様の方向性も定まってきました🙆
ボディーは入庫時から悪い状態ではありませんでしたが、軽度のダメージや気になる部分が数ヶ所あったので、今回はその部分を中心に直しています。現在は目立ったサビやダメージも無く良い状態です🙆
ボディーに取り付けられるパーツ類は、劣化やサビなど痛みのある物が多かったので、ディテールアップ(見栄えを良くする)で、Newパーツや状態の良い物(純正中古)などに交換。
ラバー類は全交換、クロームパーツやアルミパーツ類などの光り物は、安価なリプロではなく、純正部品に劣らない高品質の物ばかりを選んで使っています😁

内装はまだ下準備を始めたところで、形にはなっていないので、画像はイメージです。

シート・ドアパネルは張替え&交換で、色とデザインは64年までに使われているStyleの「ブリックレッド」でVintage感を高めます!(画像と同じもの)
カーペットはグレー系のソルト&ペッパーで張替え予定です。

内装作業と言うと、「張替え」や「交換」と言った言葉だけで片付けられがちで、あたかも「張替えれば終わり」「交換すれば完成」と思われるかもしれません。
実際は、その作業のほとんどが「下準備」に費やされます。

フロアー(床)の点検リペアに始まり、カーペットを貼ってからではやり難い、ペダルのオーバーホール。アクセル・クラッチケーブル類の交換。サイドブレーキレバーのメンテナンスやケーブルの点検や交換。ヒーターレバーの点検。シフター周りの動作確認やメンテナンスなど。
実際それまでは「使えていた」と思える箇所でも、普段メンテナンスされることが少ない部分には、何らかの不具合を抱えている場合もよくあります。
内装作業は日頃メンテナンスされない部分を見れる絶好の機会で、そこを見るか見ないかが、その車の「質」にも関わってくる大切な作業になります。
当然そんなことをしていると、時間も掛かってしまうのですが…「良くなる」ことを知っていると、見ない訳にはいきません😅

エンジンもまだ手付かずなので、イメージ画像笑。(以前製作したエンジンの画像です)

現在の予定としては、載っていたエンジンをオーバーホールするか、別に新たに作るつもりで居ます。仕様はデュアルポート1600ccで、キャブレターはカドロン(ツインキャブ)になる予定です。

先日来られたお客様からも聞かれたのですが、エンジンを「オーバーホールする」「新たに作る」「Newエンジン」の区別が良く分からないとのご質問を頂きました😅
・「オーバーホール」はベースエンジンがあって、それをオーバーホールすること。
・「新たに作る」は、新品中古部品に関係なく、ベースエンジンが無い状態から新たに1基組み立てること。
・「Newエンジン」は、本来「まっさら新品のエンジン」の意味なのですが、「リビルトNew」(オーバーホールしたて)の意味としても使われます。

空冷ワーゲンの場合、完全な「新品エンジン」や「新品エンジンパーツ」は、基本社外品です。社外品は信頼性の点で純正部品に劣る部分もある為、「すべて新品」のエンジンが、必ずしも「良品」とは限らなくなります。(実際、品質の良い物もあれば、粗悪な物もあります)
しかし、社外パーツを一切使わないでエンジンをオーバーホールすることは現実的に困難な為、「品質の高い社外部品」と「信頼性が高く状態のいい純正中古部品」を組み合わせたエンジンが、ベストなのではないかと考えます。

ホイールは定番「BRM」にします!(New)
たまには「純正鉄チンかな?」とも思ったりもしたのですが、良さげな66/67ホイールの在庫が無く断念…
悩んだ末のBRMです😅

すでにホイールとタイヤは用意してあり、タイヤサイズに合わせて、車高もセットアップ済みです😁

現在は、ステアリング周りやブレーキ周りの作業が終わり、下回りの防錆防音処理まで完了!

ここからもまだまだ作業は多く、完成までは時間が掛かる為、完成時期はまったくの未定になります。

作業中の車両の見学も可能です!気になる方はぜひご来店下さい😁
実際に見て触れて頂くことで実感出来ることも多く、気分も盛り上がります!笑

作業の進捗はサイトにも掲載しています。

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タイプワンBlog「品定めシリーズ」51台目です!
今回は、1956年式オーバルウィンドウ!

今回のオーバルは、亡くなられたオーナー様に代わり、ご家族の方から「ビートルの処分」について、一昨年からご相談を受けていた車両になります。

一般的に、車を処分するだけであれば「買取り業者」などで事足りますが、それが「特別な思い入れのある車」だった場合、そう簡単ではありません。
特に今回のように、生前オーナー様が大切にしていたことをよく知るご家族様にしてみれば、「その後どうなってしまうのか分からない所には出したくない」と思われるのも、当然の心情かもしれません。

古い車などの特殊な車の場合、たとえその車が「価値ある車」だったとしても、持ち込まれた業者によっては新たなオーナーが見つけることが出来ず放置させてしまったり、扱いを知らない新オーナーの元で粗末に扱われ、見るも無惨な姿にされてしまったりと…
必ずしもその車にとって幸せな未来が待っているとは限りません。
愛車を「誰」に託すかで、その車の行く末をも左右してしまうことがあります。

今回はタイプワンをご指名頂き、縁あって引き取らせて頂くこととなりました🙇

車両の状態は、1言で言えば「良好」。
オーナー様が普段からよく乗られていたとのことで、相応の痛みはありますが、隅々までよく手入れされていて、とても大切にされていたことが伺い知れる状態です。
インテリアやエンジン、6V電装など、オリジナル部分も多く残る、雰囲気の良いオーバルです。

ボディーカラーはオーバルウィンドウ純正カラー「ホライゾンブルー」。
過去に一度塗られてはいますが、よく「オリジナルペイント」だと言ってカサカサのまま錆を放置し、ダメージを進行させてしまう車もある中では、過去に塗ってあるお陰でボディーの状態は良好です!

まだ入庫したばかりで、細かなチェックはしていませんが、大物・小物パーツの多くがオリジナルのようです。

インテリアもホライゾンブルー用のオリジナルインテリアが残っています。

オリジナルではあるのですが、現状で販売するには少し痛み過ぎているので、張替えるつもりではいます。
ただ、個人的にはこのまま乗りたくなります😅

ステアリングもオリジナルペイント。

エンジン、トランスミッションも年式相応。
両者ともにオーバーホール歴があるようで、現在不具合なく好調です。

全体的には良好な状態にあるオーバルです!
ただ、細かなことを言うと手直ししたい部分も多くある為、販売までは少し時間が掛かるかと思います。

今回「見た目」に関しては大きな変更は致しません。
各部のディテールアップ(見栄えを良くする)と、機関の点検メンテナンスに重点を置いた作業内容になります。

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最近は毎日のように「豪雨」のニュースが頻繁に報じられています。

「昔の夏の夕立みたい」と懐かしめる程度の雨ならまだ良いのですが、警報級・災害級の豪雨もしばしば。

もしも、そんな「豪雨」にワーゲンで遭遇してしまったら、あなたならどうしますか?

ビートルは豪雨の中でも走れる? 

結論から言えば、豪雨の中を走り続けることは「難しい」でしょう。

「降る雨」だけで言えば、「大雨」でも走ることは出来ます。強い雨であれば、多少エンジンも濡れることもあるでしょうが、濡れてエンジンが止まってしまったり、エンジン内部にまで雨が入り込むことようなことは稀。
ただし、リアフードにスリットがある高年式ビートルで、レインガードが付いていない車では、最悪「エンジンが水没」してしまう場合もあります。


ビートルの場合、どの程度の雨まで乗れるかの基準は「ワイパー」。ビートルのワイパーは、お世辞にも「働き者」とは言えない程度です😅通常降る雨であれば何の問題もありませんが、叩きつけるような「豪雨」の中では、視界不良で走行は困難になります。
危険を感じる場合は迷わず停車し、雨をやり過ごすことが懸命でしょう。

「豪雨で道路が冠水」走れのはどのくらいまで? 

道路冠水時の、走行にまったく支障が無い水深は、ノーマルビートルでおおよそ「15cmくらい」。(街中で見かける縁石の高さくらい)

一般的には、マフラー(排気口)が隠れない程度までは走れると言われていますが、まったく支障が無いと言い切れるのは、「タイヤが隠れる程度」まで、それ以上の水深であれば、巻き上げた水によるエンジントラブルなどのリスクが高まります。


ビートルであれば、「マフラー(テールパイプ)」「フロアー」「ランニングボード」の高さが、限界水深。
ただし、ビートルはシュビムワーゲン(水陸両用車)ではありません!その水深で「走り続けられる」といったものでは決してないので、あくまで、最徐行・短時間・短距離のみでの限界点です。
特にビートルは、一部の車両を除いて多くが「4輪ドラムブレーキ」です。ドラムブレーキは「水」に弱く、内部に水が浸入すると顕著に効きが悪くなります。まったく効かなくなる訳ではありませんが、冠水している場所を走る際は、十分注意してください。

豪雨の中でのエンジンストップ。掛けても大丈夫? 

雨の中を走行中に突然エンジンが止まってしまったなら、「雨」が原因であることも十分考えられます。
道路上で停止してしまっているなら、路肩への退避も必要ですので、とりあえずすぐに再始動を試みてください。
掛からなければそれまでですが、もし掛かったとしても、安全な場所に移動後、念の為エンジン周りのチェックをしてください。
「見ても分からない」と言った方でも、「著しいガソリン漏れ」や「エンジンオイルの量」程度は確認出来ると思います。

大雨による「エンジンストップ」の主な原因は、電気周りのリーク(ショート)や、エアクリーナーからの水の進入による点火不良。晴れれば復活してしまうこともある原因ですが、雨が降っている中で、「対処」することは難しいでしょう。

すみやかに、JAFや保険会社のレッカーサービスに連絡してください。

豪雨で室内が浸水!何か問題がある? 

「雨漏りも日常茶飯事のビートルだから、室内に水が入るのなんて全然平気でしょ!」
こんな声が聞こえて来そうですが笑

実際、室内が浸水した経緯にもよりますが、「エンジンは大丈夫なことを前提」として言えば、ビートルは室内に水が入っても大丈夫。もちろん入る度合いにもよりますが、ドアを開けた部分のロッカーの高さではあれば、特に何の問題もありません。
ただし、メキシコビートルは不可
メキシコビートルでは床上に直接CPU(コンピューター)が取り付けられており、少しの浸水でもCPUが水に浸かってしまう可能性があります。
キャブレター車では、水に濡れてすぐに悪影響がある物が床周辺に無いことから、少しの浸水であれば、走行に支障出ることはないかと思われます。

まとめ 

もしも「豪雨」に出くわしてしまったら、決して無理をせず、少しでも高台(10cm20cmでも)の安全な場所に、一時避難することをオススメします。



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