祐天寺玉置上人の毎月のご掲示
「人生の 変わり目って 手を 差し伸べて くれる 人がいる」
を受けて。

思えば私は、これまでの人生で、私に良くしてくれる人ばかりと出会ってきた。
産んでくれた両親は私を可愛がってくれたし、通った学校の先生方も、
必ずしも「良い人物」ばかりではなかったにせよ、私には不思議とよくしてくれた。
嫌がらせをしてくる意地悪もいたが、
それは私への敵意というより、羨望ややっかみの延長であることが分かったから、相手にする気にならなかった。
悪事の限りを尽くした学生時代の恩師でさえ、私に対しては、犯した罪に見合わないほどかんたんな「嫌われ方」で済ませてくれていた。見合う罰は受けたが。
この半生のうち一度か二度、どうしても逃げられない敵意を向けられたことがあった。
しかし今振り返れば、それは私に向けられたものではなく、
その人が置かれた状況に向けて噴き出した、どうしようもない感情だったのだと思える。
可哀想な人だったのだ、と。
こうして振り返ると、私は「良くしてくれる人たち」に囲まれて生きてきた。
だから本来なら、いつかバチが当たるのではと怯えてもよいのだろう。
だけど、じゃあ、なんとなく上手くいってしまうものだ、と楽観するのではなく、
ただ感謝をして過ごしたいと思う。
合掌。