タイプワンBlog「品定めシリーズ」51台目です!
今回は、1956年式オーバルウィンドウ!
今回のオーバルは、亡くなられたオーナー様に代わり、ご家族の方から「ビートルの処分」について、一昨年からご相談を受けていた車両になります。
一般的に、車を処分するだけであれば「買取り業者」などで事足りますが、それが「特別な思い入れのある車」だった場合、そう簡単ではありません。
特に今回のように、生前オーナー様が大切にしていたことをよく知るご家族様にしてみれば、「その後どうなってしまうのか分からない所には出したくない」と思われるのも、当然の心情かもしれません。
古い車などの特殊な車の場合、たとえその車が「価値ある車」だったとしても、持ち込まれた業者によっては新たなオーナーが見つけることが出来ず放置させてしまったり、扱いを知らない新オーナーの元で粗末に扱われ、見るも無惨な姿にされてしまったりと…
必ずしもその車にとって幸せな未来が待っているとは限りません。
愛車を「誰」に託すかで、その車の行く末をも左右してしまうことがあります。
今回はタイプワンをご指名頂き、縁あって引き取らせて頂くこととなりました🙇
車両の状態は、1言で言えば「良好」。
オーナー様が普段からよく乗られていたとのことで、相応の痛みはありますが、隅々までよく手入れされていて、とても大切にされていたことが伺い知れる状態です。
インテリアやエンジン、6V電装など、オリジナル部分も多く残る、雰囲気の良いオーバルです。
ボディーカラーはオーバルウィンドウ純正カラー「ホライゾンブルー」。
過去に一度塗られてはいますが、よく「オリジナルペイント」だと言ってカサカサのまま錆を放置し、ダメージを進行させてしまう車もある中では、過去に塗ってあるお陰でボディーの状態は良好です!
まだ入庫したばかりで、細かなチェックはしていませんが、大物・小物パーツの多くがオリジナルのようです。
インテリアもホライゾンブルー用のオリジナルインテリアが残っています。
オリジナルではあるのですが、現状で販売するには少し痛み過ぎているので、張替えるつもりではいます。
ただ、個人的にはこのまま乗りたくなります😅
ステアリングもオリジナルペイント。
エンジン、トランスミッションも年式相応。
両者ともにオーバーホール歴があるようで、現在不具合なく好調です。
全体的には良好な状態にあるオーバルです!
ただ、細かなことを言うと手直ししたい部分も多くある為、販売までは少し時間が掛かるかと思います。
今回「見た目」に関しては大きな変更は致しません。
各部のディテールアップ(見栄えを良くする)と、機関の点検メンテナンスに重点を置いた作業内容になります。