シェアハウスに住んでから少し経って話すようになった男性Sさん。
彼は30代半ばで、
毎朝、自分でお弁当を作る弁当男子。
私は、彼から出社時間になっても
炊きあがりそうもないご飯を頂いたことがあります。
「会社に間に合わないから、炊けたら食べていいよ」と。
そんな彼から、
「マキさんは、結婚する気があるんですか?」
と質問されました。
「一応、ありますけど」
結婚する気なさそうに見えるんですかね?
「マキさん、同棲はしたことありますか?」
「ないよ」
「オレ、前の彼女と同棲してたんですよ。
その彼女は、家事が苦手で、オレがやってたんです。
毎日、彼女のために弁当も作ってたんですよ」
「え~、すごいね~。
私も弁当作ってくれる彼欲しいな」
「その彼女、
オレに食事を用意してくれたことは
一度もないんですけど、
犬には毎日、自分であげてたんですよね。
オレは犬以下って言われてました」
「そうなんだ」
「彼女、酔って帰ってきて、
そのまま寝ちゃって、オレが化粧落としてやったり、
すっげ~尽くしましたけど、
彼女が社員食堂がある会社に転職したら振られました」
弁当もってく必要なくなったら、振られたってか?!
それで、同棲を解消して、シェアハウスに来たのね。
みんないろんな理由でシェアハウスで暮らしてるんだなぁ。
こんな話をして、
彼が私に興味があるのかと思えば
自分の彼女の話をし出した。
「今の彼女は、顔はあんまり可愛くないんですけど、性格がすっごくいいんですよ!
ご飯作ったら、『ありがとう』って言ってくれるし、失敗しても文句言わないんですよ」
結局、惚気たかったのかよ!(笑)
よかったね~、良い彼女に出会えて。
でも、顔はあんまり可愛くないは、余計だぞ。
そんな彼女さんは、
時々、シェアハウスに遊びに来て、
Sさんと二人で料理作ったり、食堂でご飯食べたりしてました。
「オレの彼女です」と紹介してくれたけど、確かに性格良さそう。
そして、結構可愛かった。
これで可愛くないって、贅沢だな!
でも、最終的には見た目のタイプより、
「ありがとう」って言ってもらえる方がよく思えるってことね。
男も女も尽くすなら、尽くしがいのある人に尽くしたいよね。
※シェアハウスの話