水道管に消火栓が直列に2つ取り付けてあって、その間に制水弁が一つあるという構造で、2つの消火栓の間に量水器を繋ぎ、制水弁を閉じて両側の消火栓を開けることで水が量水器を流れてここの水道の流れ具合が測れるという代物が「区画量水器」だったと思います。都章の下にちゃんと「消火栓」とあります。インターロッキング仕様はともかく、このタイプの「区画量水器」の蓋は珍しめかもしれません。
港区名物、違法児童労働消火栓。
消火栓と言えば送水口。老舗村上製作所のロゴボタンが並んでいます。
ビルの谷間にこんもりとした森。赤坂の日枝神社。
立派な狛犬に挨拶をしたら、別の入口のエスカレータで登るというよぼよぼ参加者に思いやりのあるコース。
その前に、向かいのビルのこの看板。ビルの向きとは少しずれて看板が設置されていますが、なんと首相官邸のほうを向いていて、ニュースなどで官邸が映るときに一緒に画面に入るように設計されているのだと散歩会の参加者の方から教えていただきました。
それは面白いと、後日、見に行ってきました。
お忙しいようで岸田さんのアポが取れなかったので敷地外からになりますが少なくとも「サ」の字が見えました。しっかりこっちを向いていますね。
で、散歩会に戻って。片スリッパ。
社殿を守るのはおさるさん。
火炎土器的な灯篭
天水桶は近代芸術的。
おさるさんは本殿の脇にもいました。お供え物はバナナ。「ちょっと違うんじゃない?」という声もちらほら。
日枝神社よりも前からここにあったという山王稲荷の狛犬さん。先輩の風格がありますね。
と、知った風なことを書いていますが聞かなきゃわかりません。
人通りが多くて千本鳥居の写真はありません。その代わり?下界に降りてからの地面の写真を。赤坂の日枝神社と書きましたがここは千代田区なのですね。割と渋い文字で「道界」
そして今日何文字目かの「目月」。むしろこっちが正字じゃないのかと思えるほど普通に使われていたのですね。今まで全然気づいていませんでした。右下の「愛」の字もちょっと気になります。
神社のアニマルたちに比べてちょっと不遇な感じのワンちゃん。靴下はガムテープ。
この写真の場所へ来るまでに国会議事堂の周囲をぐるっと回ってきたのですが、この先で専門家によるレクチャーを受けられるかもとうきうきして散歩会の先頭を歩いていたら2回も職務質問されてしまいました。「新橋へ行くところです」と答えたらさらに怪しまれただろうな。
今回の散歩会のお目当ての一つ。日本水準原点に来たのですが明治時代に建てられた水準原点庫も一等水準点の蓋も写真に撮っていませんでした。実は、この散歩会の数日前に「測量の日記念」の原点公開イベントがあって参加していたのでした。その日にマンホール界の巨匠に教えてもっらたのが原点の裏側に刻まれている年号「明治」の「明」が「目月」だということでした。測量の日は6月4日なのに、この一般公開はいつも少しずれた日に行われている気がします。イベント参加時に、前回来たのはいつだっただろうと振り返ったら11年も前のことでした(→基準点・水準点の蓋 その1 水準原点・一等水準点)。今年のイベントの様子は後日アップします。
蓋は撮らなかったのですが、イベントの際にスルーした一等水準点「丁」にはご挨拶。水準原点を取り巻く「甲乙丙丁戊」の5つの一等水準点の中で唯一地上に出ているものです。
「地理調(査所?)」
「一等水準点」「基本」「No丁」。甲乙丙丁にNo.が付いたものはこれしかなかったりして。
名残を惜しみつつ虎ノ門方向へ。これも測量の鋲かと思ったら「国会議事堂 眺望地点」
せっかくなので横断歩道から1枚。
霞が関付近はいい蓋の宝庫なのですが今回は駆け足で通り過ぎます。こちらも7年も前に特集していましたが既に撤去されてしまったものもあるようです。(日本の中枢で蓋と叫ぶ)
饒舌蓋「ずい道内消防用 連結送水管送水口」
右書きの「排氣弇」。この弇も萌え尻尾型の萌え点付き。
江戸城外堀の石垣の石。2019年に発見されたものだそうです。
この配置を見て鉄蓋の縁石を思い浮かべたのはやはり病気ですね。
穴があったら入りたいけど油まみれになりそう。「オイルタンク点検口」
刻印の残る石も発掘されているようです。
で、目的地新橋到着です。中身の濃い散歩でした。次回は秋になってからだそうです。楽しみ楽しみ。