山手線散歩 大塚~御徒町 その3 蓋とその仲間たち① | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

今回の山手散歩会の記事は散歩の時系列ではなくテーマ別にまとめようと思ったのですが「蓋とその仲間たち」は写真が多すぎるので2回に分けます。だったら、「蓋」「蓋の仲間たち」の2テーマでもよいという声も聞こえてきそうですが。

 

今回は大塚駅周辺をぐるっと回ったのちに巣鴨の商店街を抜けて染井霊園に入りました。染井霊園と言えば旧北豊島郡巣鴨町下水道(~昭和7年)のこの蓋は見逃せません。車道にあるわけではないのですが霊園の入り口近くということもあり程よく踏まれるためかとても状態がいい蓋です。名古屋市が他の特徴の穴もすべて塞がらずにくっきり。

霊園内の水場にはこんな蓋もありました。巻貝のイメージでしょうか?マンホール愛好家の中でも水場の排水溝にまで興味のある人はあまりいないかもしれませんが、当ブログの管理人は結構チェックしてしまいます。

 

本郷で掲示板のこの町会名を見てそういえばと思いだしたところで残存確認できた旗竿ボックス。

5つの「本」の中に右書きで吉片とあるようです。勝手に「きっぺん」と呼んでいましたが「きちかた」だそうです。文京区公式ページによると吉祥寺と駒込片町から名付けられたそうです。このページに説明のある天祖神社のお祭のさいにのぼりを立てるためのものだったのかもしれませんね。以前、周辺を探してみました時にはこれ以外に見つけられなかったので今は使われていないのかもしれません。

 

町会の会員標にある紋章は上の蓋のものとは違いますね。

 

根津神社にはこんな蓋がありました。これも旗竿用でしょう。

以前どこかで見たことがあると思って帰宅後ハードディスク内を探したら2年前に撮ったこの写真が見つかりましたがこれも根津神社で撮ったものでした。

 

実は根津神社の旗竿ボックスと同じ文様の蓋が2014年のマンホールナイトの賞品に入っていたと聞きました。林丈二氏からのプレゼントだったそうです。ある程度汎用品として出回っていたものなのでしょうね。少なくとも本郷地区の歩道上にもう一枚残存しているとの情報もあるので今度見に行ってこようと思います。

 

もっとシンプルな汎用品なら、今回のルートでも染井霊園の近くにこれがありました。

 

また、終点の御徒町に到着する前に通った上野公園では五条天神社の旗竿ボックス蓋にニアミスでした。その蓋の記事「旗竿ボックス 上野公園 駒込 神泉 札幌」でリンクをはっている送水口倶楽部さんの記事「送水口以外倶楽部その3: 林丈二さんと行く根津・不忍散歩」にも根津神社の旗竿ボックスが出ていました。なんだかぐるぐると時空が回ったような。

 

今回見ていないニアミス蓋をもう一枚ついでに紹介しておくとこれです。「下谷池中」とあります。不忍池の南側の不忍通りの池とは反対側の歩道上にある蓋で池之端仲町のことと思われます。

 

さて、山手線散歩会に戻ります。今回、一番うれしかった蓋と言えば根津神社にあったこれです。

蓋の上部中央の蝶番的なところが特徴的な右書き消火栓で縁石も立派です。どこかで見たことがるタイプだと思い調べてみたら過去記事「全国(的)骨董消火栓 蓋図鑑」にありました。

旧野田醤油水道と高崎市のもので水道創設がそれぞれ大正12年、明治43年と歴史があります。さらに我らが教科書「マンホールのふた<日本篇>」によるとこのタイプで東京都章(市章)付きの蓋は当時200枚以上残存していたものの2枚の例外を除くとすべて旧東京市15区内で確認されたのだそうです。ということは東京市が35区体制になる昭和7年以前に設置されたと考えるのが自然で、同じタイプの蓋であるこの根津神社の蓋も旧野田水道や高崎にあった蓋も同じころのものとしてもおかしくないのではないかと思います。

 

こちらは出口。放水銃。

 

ということで消防つながりで送水口。カラフルな区域表示にくらべてみすぼらしく汚れた白タイルが悲しい。

 

消火栓が付設されているというよくある間違い。そこから水は出ません。

 

水が出るのはこっち。知らず知らずのうちに郵便受けに堆積している例の水道トラブルマグネットが邪魔ですが「街かど消火栓」とでも書いてあるのかな?さらに「簡易水道」というのも気になります。23区内にもまだあるのですね。防災用としてのみ残っているのかな?水源は井戸でしょうか?

 

水道つながりでこんなプレートがありました。蹄鉄も謎ですが都章の真ん中に「專」とあるプレート。都が認可した専用水道を引いているということを示しているものかもしれませんが初めて見ました。

とげが折れていますが今回もう一枚。いずれも旧字の「專」ですね。

 

上水道に対して下水側。神道でも新党でもなく浸透。

雨水を下水処理場や川へ流さず出来るだけ地面にしみこませることで下水道の氾濫を防いだり地盤沈下を防ごうという仕組み(のはず)

 

こちらは水ではなく油を入れるほうの給油口と思われます。割と古いもののような。

NYKというメーカー名らしきものがありますが初見です。

 

②へ続きます。

 

 

山手線散歩 大塚~御徒町

 

その1 桜

その2 アニマル

 

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