新宿区や港区の古いマンホール蓋を一掃しようという活動が行われていると聞いて危機感を覚え、あるうちに見ておこうと路上文化遺産データベースをたよりに見に行ってきました。
路上文化遺産データベースに掲載されている旧東京府豊多摩郡大久保町(~昭和七年)の下水道蓋の中で唯一の生き残りです。
旧大久保町には独自の水道もあったようですが、以前の記事にも書いたように水道蓋は絶滅している可能性があります。せっかくなので新宿5~7丁目あたりを歩いてもう一度探してみることにしました。
東京市時代のものと思われる古そうな下水道蓋を堪能しながらてくてく。
右書きの量水器の蓋があったのですが違和感のある紋章です。
東京市(都)章ではなく大久保町水道のものでもなさそうです。これは旧字の「澁」から作られた渋谷町章と思われます。くっきりと町章が残る蓋はコチラ(渋谷町水道の角蓋)。大久保町時代に設置されたのか東京市になってからのものかは分かりませんが旧渋谷町エリアでも見たことのないので結構うれしかったです。
この日出逢えた骨董蓋は結局以上なのですが例によって路上観察はそれなりに楽しめたので観察物をいくつか載せておきます。
凛々しい狛犬さん
禍々しいほどのいい電線。
唐突な煉瓦塀
ルビ井新
てこの原理 グイッ
横向きエンブレム付き単口送水口
じっと見ていると酔いそうな大型の無表示蓋。用途が不明です。
電線終点
きっちりとした「連結散水設備送水口」。使用禁止となっている左の2対は放水口につながっていた連結送水管送水口なのかな?
後半に続きます。
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