青物横丁の暗渠に東京府の蓋があると聞いて見に行ってきました。
お上りさんにありがちなのですが東京の地名を聞いてもピンとこないことが多いのが難点です。青物横丁という地名はないので、とりあえず旧東海道を通って青物横丁駅にたどり着いたのですがそれらしき暗渠は見当たりません。江戸時代の市場に由来するということなので旧街道に並行する道などをうろうろしてみました。
玉川水道の蓋の現存確認はできたのですが手掛かりはありませんでした。
そこで国道15号線の反対側(西側)に足を延ばしてみたらありました!リサイクル箱に守られてひっそりと。
よくよく考えたら府蓋ですからそれなりのメイン道路沿いにあるのが普通なのでしょうね。紋章は府章ではなく「東」の周りに「士」か「土」が囲んでいます。東京府の道路を管轄していたのは土木部という部署らしいのでその紋章かもしれません。東京府土木部発行の東京府道路概要に昭和六年度予算で計画した第二期産業道路改良事業として府道百七號 品川大井線が出てきますので、この蓋の設置と関係があるのかもしれません。
(2021/8/21追記)
上記の蓋のあった府道の反対側の歩道のところにもそれらしき痕跡がありました。アスファルトで埋められていて残念ですが縁石は残っています。
そしてその先には蓋暗渠が続いています。府蓋の側にあった暗渠とつながっているのでしょうね。
そのほかに収穫したいい蓋たち。
時々見かけますが縁石付きの二枚組大型量水器蓋。
京急の基準点
東京電力の饒舌蓋「水噴霧防災装置 消防隊送水口 送水圧力5.0kg/cm2」圧力欄が空欄ではなくちゃんと数字が入っているものは比較的珍しいと思います。(もしかすると初めて見たかも?)
玉川水道の量水器がもう一枚
東京の異体JIS蓋にはこれが多いですかね。通称「長屋」タイプ
普段渡らない新八ツ山橋にはこんな蓋が。
米国仕様っぽい「D」と古そうな「排氣弇」萌え点付き。
2時間ほどでしたがおまけも豊富でいい蓋散歩となりました。
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