横浜水道西谷浄水場の水道みちショートウォーク その1 大正蓋? | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

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マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

横浜市の古い水道蓋が水道記念館にあると聞いて見に行こうと思いました。水道記念館のある西谷浄水場付近の地図で見ると相鉄線和田町駅との間にまっすぐでいかにも水道みちと思われる道があったのでそこを歩くことにしました。そういえばトロッコ電車が走っていた水道みちがあったとも聞いていました。

 

和田町駅から上星川駅へ向かう相鉄線沿いの道から枝分かれして浄水場へ向かう道に入るところにこんな「24" SV」とインチ表記の蓋がありました。インチ表記は古いはず。また、平織のような地紋も古いタイプの蓋に多いとも聞いたように思います。というわけで帰宅後教科書「マンホールのふた<日本篇>」を調べてみると「4" AIR VALVE Y.W.W.」と書かれた蓋が載っていました。地紋や鍵穴もよく似ています。解説文を引用すると「大正4年3月に竣工した第2回拡張工事の時に、このパターンが角蓋類に使用されており、かなり似た蓋が図面にも載っている。」とあります。横浜市のウェブページによれば、西谷浄水場は大正4年に創設され...とあるのでまさに一致します。その時の蓋なら100年前の蓋になりますね。

 

浄水場に向かって歩くと市内でよく見る小さな角蓋や

 

大型の丸蓋がありました。いずれもSVです。この大型の丸蓋自体はよく見ますがSVとだけ書かれた蓋は比較的少ない気がします。SVはSluice Valveの略で制水弁のことだそうです。

 

そしてもうひとつ珍しい蓋が。36 AIR VALVEとあります。単位が書かれていませんが蓋の大きさからしても36mmではなく36インチかと思います。ただ、24インチ蓋とは違う地紋なのでもしかしたら大正4年当時の蓋ではなくそのあとの更新版かもしれません。いずれにしても古い蓋だと思われます。

 

こちらは新しい蓋ですが文字部分が削られているので特殊な弁が入っているのかもしれません。

 

まるで前方後円墳。

 

角蓋は75mm AIR VALVE。これは市内で散見されますがそれなりに古い蓋だと思っています。

 

水道みちの坂の途中にいかにも水道施設のような建物が。

 

やはりそうでした。計量器室だったそうです。内径610㎜が24インチ、910mmが36インチに相当しますね。

 

坂の突き当りに到着しましたが入り口はここではなかったようです。

 

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