四日市港湾蓋巡り 番外篇 その5 旧港と海軍水準点 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

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マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。

蓋巡りで主に回った港湾部は新港と呼ばれる区域だったようですが旧港地区が史跡となっているようだったので見に行ってきました。稲葉翁記念公園という小さな公園になっているのですがその片隅に標石らしきものがありました。

 

「海軍水準」とあります。

「水路部」「昭和十二年」 水路部というのは海図作成などを行っていた組織のようです。陸軍の測量部のような組織でしょうか? 過去の遺物のようですが国土地理院の基準点成果等閲覧サービスには1等水準点の四日市港管理組合BMとして登録されていました。しかもこの石の天面と写真を撮らなかった面に刻まれた十字の水平線の二つについてそれぞれに点の記がありました。ちなみに測量値はそれぞれ3.6972mと3.6228m。

このお宝を散歩会でもお見せしたかったのに他の面白いもので盛り上がりすぎて(?)、すっかり紹介し忘れていたという痛恨の逸品。

公園の名前の由来となった稲葉さんはこの港を私財を投じて建設した偉い人。

立派な顕彰碑が立っています。

暴風雨で破損した港を改修した記念碑も立派です。「波止改築記念碑」字が素晴らしい。

改築時に築かれた潮吹き堤防。タンクヤードの手前の堤防に穴が並んでいるのが見えるでしょうか?

ミニチュアモデルもあります。高い波が来たとき穴から海水を逃して堤防が壊れないよう力を分散する仕組みだそうで、説明板のスイッチを押すと波が起きて様子が分かる仕組みになっているのですが、この装置、動くときと動かない時があるようです。

 

その他、公園付近のあれこれを。

 

犬の糞、犬の糞。ここ掘れワンワン。

 

お、デザイン蓋! と騙されそうになる疑似蓋。

近くには運河があります。

 

おまけの廃自販機。

 

これで、港湾巡りの記事を終えます。四日市市内の港湾地区以外の路上観察については近いうちに改めて。

 

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