ふとしたきっかけで、名古屋で燈孔を見つけたいという強い衝動に駆られた。蓋の達人たちによれば、かつて設置されたことは確実だそうで、いわゆる名古屋市型のデザインであることが図面で残っており、当初、西は堀川、東は新堀川に排出するかたちで下水が設置されたということまでは分かった。
たったこれだけの情報で、名古屋城周辺から南まで堀川と新堀川に囲まれた地域を徘徊することに。。。
地下鉄 栄駅からお城に向けて出発。名古屋のテレビ塔って赤いと思っていたら、こんな色だった。どこかで東京タワーと記憶が混じっていたらしい。
過去何度か来た名古屋だが、最近の蓋であっても見たことのない蓋がいくつかあるらしい。
「仕切弁 下水」
こちらは上水の仕切弁
これはどうしたことでしょうか? 上水か下水か分かりません。
間違えたんでしょうかねえ。
ユニオンジャック型の量水器か散水栓の蓋に並んで汚水桝風のシブヤ商会製の蓋。MANHOLEと書いてあります。
”名古屋市型レンジャー” 5枚でフォーメーションを組んでいます。
年末年始の休業中で残念な下水道科学館にて。立ち入り禁止だったので敷地の外から撮影。一番奥の蓋は「下水」と大きく書かれています。伝聞ですが、「マンホールのふた(日本編)」によれば、終戦直後の復興用の蓋だったそうです。
燈孔よりは新しいもののようですがどこかに残っていないかなあ。
下水道科学館には入れたら、こんな情報が満載なんだろうなあ。
以前にも見たのと同じ名古屋市型の地紋の3重バージョン(直径は多分80㎝))は今回のも「水密」。
何でしょうね水密。場所柄、汚泥配管か、下水のメイン配管に関係がありそうな気もします。でも、不明。
汚泥蓋
そんなことよりも、燈孔はどこだ? 名古屋城近辺をあきらめ、南(熱田方面)へ向かう。
あった! と思ったら、採水枡。そもそも大きさが全然違うんですけどね。これは直径30㎝くらい。
電電公社マークの付いた「汚水桝」。
電話と汚水???と悩んでいたら、「電電アパートというのがあるらしいよ」とリンク[NTT社宅(電電アパート)の研究
by 公団ウォーカーさん]を添えて教えてもらいました。
現地はオフィス街でしたが、この蓋はその電電アパートに設置するために作られたものかもしれません。
歩き始めて5時間経過。多分15㎞くらいは歩いたでしょうか?ようやくちょっと古そうな蓋に遭遇。いい雰囲気の角蓋です。
以前見つけた↓↓↓の蓋に似ていますが、紋章部分に穴が開いていません。
さあ、燈孔に一歩近づいたかも?
下水道と制水弁がクロスした蓋が。しかも弁の字は萌え点付き。気分は盛り上がります。
この後、夕暮れまで粘りましたが、残念ながら、見つかりませんでした。燈孔...
また来年頑張ります。燈孔を見つけるその日まで...