柳橋美家古鮨@浅草橋 イキのいい奴 | 東京ホルモンズの中身のある話

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我々東京ホルモンズは 「古き良き」に惹かれるB食家集団である



 

柳橋美家古鮨@浅草橋 イキのいい奴 の話





小6だったか中1だったか

当時NHKでやってた

「イキのいい奴」ってドラマがありましてね

 

戦後

柳橋の鮨屋に修業に入った

ひとりの若者の成長を描いた作品なんですが

 

親方役は小林薫さん

弟子は金山一彦さん

近所の面倒見いいオヤジさんに若山富三郎さん

地井武男さんや松尾嘉代さん

かたせ梨乃さんなんかも出てました
 

 

子供の頃はお鮨なんて

盆と正月に親せきが集まった時

近所のお店から出前を取って食べたくらい

 

もちろんお鮨屋さんなんて

連れてってもらったことありませんでしたので

へーお鮨屋さんってこんなところなんだー

興味津々でテレビに噛り付いていました

 

先日ひょんなことから

そのドラマを思い出して

どーしてももう一度観てみたくなり

早速DVDを取り寄せ

全話拝見いたしました

 

 

いやー面白かった!

 

何でもすぐ記憶から消す(消えてしまう)オレですが

このドラマの内容は

観ると結構しっかり覚えてました

 

そして思ったのでした

 

今のオレの鮨好きは

このドラマが起源だなと

 

となると

突き詰めていきたくなる性格です

アレコレ調べました

 

 

この作品の原作は「神田鶴八鮨ばなし」

 

これは神保町にある神田鶴八というお鮨屋さんの初代

師岡幸夫氏が書かれたお話です

 

金山一彦さんが演じた辰巳鮨の弟子 安男さんが

この師岡氏です

 

この鶴八ってお鮨屋さんは

鶴八一門なんて言われ

 

新橋鶴八

新橋しみづ

鶴八分店

 

そして

 

銀座鮨竹

京都 鮨まつもと

大阪の鮨ほしやまなど

名だたる有名店を輩出して参りました

 

新橋しみづと鮨竹は行きました

鶴八はどこもまだ

 

あ そうそう最近

新橋鶴八の親方が神田鶴八に移って

新橋鶴八は閉店し

鶴八分店が新橋鶴八に店名変更?したみたいっすね

 

 

銀座鮨あらいの親方は自分の店をつくるとき

新橋しみづの内装を意識したって言ってました

新井親方は

新橋しみづさんの影響を大きく受けていると思います

 

ここまでは

弟子の安男さんが独立してからの話

 

今回はそのドラマの舞台

安男さん(原作者 師岡親方)の修業先

辰巳鮨のモデルとなったお店に行ってきました

 

 

柳橋美家古鮨 デス

 

創業は何と文化年間(1804~1817)

初代が屋台から始めたそうで

二代目が店を構え現在で六代目です

てか創業200年っすか!スゲー!

 

江戸前鮨ってググるとよく出てくる

あの絵の屋台鮨ってひょっとして美家古鮨の初代なのかしら?

なーんてドキドキしたのはオレだけっすかね?

 

でもって

ドラマで辰巳鮨親方のモデルになったのが

柳橋美家古鮨 四代目の加藤博章氏

 

ググってたらなんと動画が出てきました

 

 

てかさ

この動画に出てくる

店長渡部さん(33才)ってさ

この方だね

 

鮨わたなべの親方は

伝説の鮨職人

加藤博章親方の最後の弟子だったのかー

(近々また行ってみよっと)

 

 

今つけ場を守るのは六代目だそうです

ってことはお孫さんにあたるのかしら?

オレが言うのも何だけど

結構強面ですね (笑)

 

店入った瞬間

ジロって見られて

「お?何だ?ヤんのか?」

って思いましたもん(笑)

 

柳橋っていったら

江戸時代から花街として栄えましたが

料亭はもう一軒も残っておらず

今ではすっかりオフィス街です

よってランチタイムは

食事に出る会社員でワンサカ賑わっています

 

しかし

繁盛してる周辺の飲食店とは異なり

コチラは

 

 

先客ゼロ

後客もゼロ

 

時の流れってのは残酷なもんですね

 

つーかさ

ずいぶん手入れが行き届いた白木カウンターっすね

あれ?

カウンターL字じゃん

てかさ

 

ドラマの舞台になった辰巳鮨と

同じレイアウトじゃん!

 

コッソリ興奮しました(笑)

 

さてと

どー頼みますか

 

タイミングを伺いながら

どんな感じで食べさせてくれるのか聞いてみようと思っていると

 

「お任せでいいですか?」

と言われたのでお願いすることに

 

初訪問の店で面倒なこと言うような

ヤボな男じゃありません

 

 

お茶が運ばれて来たと思ったら

すぐさまスッと置かれた鮪一貫

 

てかさ

なんか撮りにくいと思ったら

つけ台が客側に傾斜してんすね

 

 

二貫目は小鰭

奥歯の奥がキュッっとなるパンチの効いた締め具合

 

ドラマの話に戻るんだけど

最終回

弟子の安男さんが立派に一人前になって

自分の店(神田鶴八)を持つことになり

その開店当日

師匠である辰巳鮨の親方がやってきて

つけ台越し

弟子に「何握りやしょう!」と言われ

まず頼んだのがこの小鰭

 

一貫口に運び

感想を述べることなく

ウンと頷き

「もう一貫 小鰭」

 

あの一言で全てOKなんだなと

やっぱ江戸前鮨は小鰭だなと

思ったあのシーンを思い出しました

 

 

平目昆布締め

かな?

特に説明はありません

出されたものを

ただ黙って口に運ぶの繰り返し

 

 

金目

 

でもってね

コチラの握りはね

写真じゃ伝わりにくいけどね

 

そーとーなんすよ

ちょっと引くレベルでそーとーアレなんすよ

 

 

シャリがデカイんすよ

 

 

例えるなら

ザギンのコジャレータ鮨屋さんの倍

いやヘタすると3倍はデカイです

 

だってね

思いっきり大きな口開けないと

ひと口で入らないっすからね

そんなレベル

 

 

でもさ

日本の握り鮨ってのは

江戸時代に屋台ではじまったのがルーツとか聞きました

そしておにぎりみたいにデカかったと

 

 

冒頭でも触れましたが

柳橋美家古鮨のルーツは

200年前に初代が屋台で始めたなんて

店のHPに書いてあります

 

 

だからこんなに

デカイのでしょうか?

 

最初はちょっと戸惑いましたけど

食べ進めてい行くうちに

口の中がシャリで一杯になる感じに

どんどんハマっていきます

 

コレ癖になっちゃうヒトいるんだろーなー

 

 

まーとにかく

ピンではないにしろ

どのネタも全く問題ないレベル

 

 

てか鮪と金目と赤貝あたり

お!ウマイじゃん!

なーんて心で呟いたくらいですもん

 

 

江戸前鮨の原型に近いモノが食べれるお店として

もっと注目されてもイイんじゃねーかなと思いました

 

 

オレ的には

これで安男さんみたいな若いお弟子さんが一人いて

親方にペチペチ頭引っぱたかれてたら

ニッコニコで過ごせたワケですが

特に親方の会話をすることもなく

 

 

一貫目が出てから

会計するまでの滞在時間

なんと20分!

 

 

酒無し

連れ無しってのも

鮨に向き合えてイイかもな

 

なーんて思った

下町の昼下がりでした

 

 


 

 

 

東京ホルモンズの中身のある話-東京ホルモンズ

 

てかまた行っちゃうかもな! 結構気に入ってます

 

 

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店名 柳橋美家古鮨

場所 浅草橋

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美家古鮨 本店寿司 / 浅草橋駅両国駅東日本橋駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8