横山大観と川合玉堂のちがい? | 『徳善堂』のブログ

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昨日おいでになったお客様からの問いでした、そこで作品を観ながら説明させていただきました。
大観は描法、構図、気品、情趣いづれも異った次元から作品を描区事が出来、見留ものの心を引きつける魅力があります、又画業のポイントは七千点の作品を描き、画風が変わると落歓印章も同時にあ変えていました、ですから印章などを調べれば時代も触ります。
精神性の高さは日本を代表する画家でしょう。一方川合玉堂は描く風景は全く穏やかで温く牧歌的詩情に満ちているといえます。昭和十九年に西多摩へ疎開し、戦後の日本画に見られた色彩を重視した感覚主義とは無緑で、実に瑞々しく自然と人を描きました、従って玉堂の風景画には必ず人物が描かれています、その画業は自然と人のやさしさが感じとれます。
大観は足立美術館、玉堂は玉堂美術館へぜひ行かれる手をお推めします。