「天皇の任務巫祝」「皇室の永続」「政治の実権握らない」 | けいきちゃんのブログ

🌸森鴎外と津田左右吉の苦衷3


⛳天皇の任務は「巫祝」
 ☆津田は戦後に述懐した核心の部分を要約

 *神代史は歴史的事件の記録ではない

 *天上に国土のあるはずがなく、天から人が降りて来るはずもない

 *説話で、説話として初めて、記事に籠められた精神が生きてくるが
 *歴史的事件の記録とすれば、古事記の精神を壊してしまう
 *尊厳なる国体、わが皇室の御地位が、学問的に真実を明らかにすれば

 *ますます強固になると津田自身考えた
 ☆公判の予審で、重大な問題点とされたなかに

 *畏くも現人神に在す天皇の地位「巫祝に由来せるもの」のごとき

 *講説を立てたという点が指摘された

 *津田の著書、皇室の宗教的地位の説明に「巫祝」の言葉を使っている

 *津田は禁錮3月、岩波は禁錮2月、執行猶予2年の刑をいい渡された

 

津田が早稲田大学教授の職を失った戦時下で述べている

 ☆津田は、もし日本が戦争に勝ったりでもしたら

 *軍部の専横や無謀に抑えがきかなくなる

 *日本にとって非常に不幸なことだ

 ☆負けないかぎり、かれらの横暴は改まらない

 *しかし、国民として日本の敗戦希望することもできない

 *デイレンマに引き裂かれて過ごした


民衆と皇室の共生
 ☆敗戦で、津田博士攻撃の急先鋒となった皇国史観は一挙に崩壊する
 *津田左右吉は、輝かしい解放の春を迎えた時の人である

 *津田は、皇国史観の学問性を完膚なきまでに否定した

 ☆日本の昔の天皇崇拝とは

 *天皇が神を祭られる人であることの明らかである

 *呪術や祭祀を行なう地位と任務にたいする

 *人びとの尊敬と感謝が、精神的権威のもとであった
 ☆皇室の永続性は、みずから政治の局に当たられなかったこと

 *造作された神代史の中心観念である

 *皇室の祖先を宗教的意義を有する太陽としての日の神とし

 *天皇をその天つ日つぎとする宗教的、精神的権威から生まれた
 ☆一方で皇室が永続し、 一方で政治の実権をにぎる者が交替して行く  

 *世界に類のない二重政体組織の国家形態

 *わが国には形づくられ、政治の実権をにぎらなかった

 *外国のような王朝の更迭がなく、時の権力者にたいして

 *つねに弱者の立場にあられたことが、皇位を永続させた
 ☆幕府と封建諸侯から取り上げた軍事の権

 *天皇がすべてに優越する地位を占めて

 *天皇と国民のあいだに大きな距離が生まれ

 *国民は皇室にたいして親愛の情を抱くよりは

 *その権力と威厳とに服従するように仕向けられた
 ☆神代の物語を歴史的現実のように説いて

 *万世一系の皇室を戴く国体の尊厳を教えこみ

 *天皇崇拝の儀礼を学校において行わせたが

 *それは現代人の知性や精神とは相容れぬものであった

 ☆国民的結合の中心であり

 *国民的精神の生きた「象徴」であられるところに

 *皇室の存在の意義があるとの見解を述べた

                       (敬称略)

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「天皇の任務巫祝」「皇室の永続」「政治の実権握らない」

(ネットより画像引用)