「内集団⇔外集団」「共感」「愛は世界を救わない」 | けいきちゃんのブログ

🌸「差別と偏見」の迷官(6)

 

『要旨』

 ☆我々は、グループ分けられると最初「内集団」を形成する

 *内集団に対して「外集団」の奴よりよりずっと親切に振る舞う

 *リベラルは、共同体が内集団そのものであることには触れない

 *彼らが大好きな「人情」「ぬくもり」「誇り」や「自己犠牲」は

 *「身内びいき」から生まれている

 ☆内集団が成立するには、原理的に、外集団が存在しなければならない

 *家族・国家等の共同体からもたらされる安心感やあたたかさ

 *共同体のメンバーでない者を排除することから生じているのだ

 ☆内集団が外集団を必要とするので

 *「人類という家族」になることはない

 ☆愛は世界を救わない(オキシトシン投与治験より)

 ☆ヒトは、旧石器時代から、部族に分かれ資源を争ってきた

 *それは、すべてのひとへの共感=愛が進化したとは考えにくい

 *共感の効果は、スポットライトのようなものだ

 *「愛は世界を救う」のではなく「愛」を強調すると世界は分断される

 

 

 

「内集団⇔外集団」「共感」「愛は世界を救わい」

(ネットより画像引用)

 

共同体のあたたかさは排除から生まれる
 ☆我々は、グループ分けられると最初「内集団」を形成する

 *内集団に対して「外集団」の奴よりよりずっと親切に振る舞う
 ☆リベラル化する社会

 *教会や町内会などの中間共同体が解体し、人はばらばらになっていく

 ☆リベラル共同体主義者は多く

 *自助や公助だけでなく、「共助」の大切さを強調する
 *しかし、リベラルは共同体が内集団そのものであることには触れない

 *彼らが大好きな「人情」「ぬくもり」「誇り」や「自己犠牲」は

 *「身内びいき」から生まれるのだ
 ☆内集団が成立するには、原理的に、外集団が存在しなければならない

 *家族・国家等の共同体からもたらされる安心感やあたたかさは

 *共同体のメンバーでない者を排除することから生じている

 *保守であれリベラルであれ、共同体主義は「排外主義」の形態だ

 

約6万年前にアフリカを出たホモ・サピエンスの一団

 ☆中近東やヨーロッパでネアンデルタール人と出会い

 *その後、この先住民が絶減したことはよく知られている
 *わたしたちの祖先がネアンデルタール人と交わっていた

 *サハラ以南のアフリカ以外の系統のすべてのヒト(含む日本人も)
 *ネアンデルタール人の遺伝子をわずかに持つている。
 *ユーラシア大陸の東部にデニソワ人という別の先住民がいて

 *やはりサピエンスと交わつたあとに絶減していた

 *サピエンスは、ユーラシア大陸で先住民の男を殺し女を犯したのでは
 ☆人類の歴史の大半

 *「リベラル」ではなく、弱い集団が強い集団に絶減させらた

 *その遺伝子の痕跡だけが残ることが頻繁に起きたのだ

 ☆内集団が外集団を必要とするので

 *「人類という家族」になることはない
 *ヤクザの抗争、宗教戦争、戦国時代の合戦、殺し合いだった

 

愛は世界を救わない
 ☆近年、「共感」の重要性がますます強く唱えられるようになった

 *みんなが高い共感力をもてば、戦争や差別等の問題が解決する見解
 ☆この楽天的な主張は、2つの疑問に繋がる

 ①「共感力を高めれば、ほんとうに社会はよくなるのか」だ
 *答は、いまはできないが、将来的には可能だろう?

 *脳は、さまざまな神経伝達物質やホルモンによって駆動している

 *ドーパミンが報酬系を活性化させて渇望を生み出す
 *性ホルモンのテストステロンが攻撃性や競争、性的欲望に関係する
 *「愛と絆のホルモン」オキシトシンが分泌され

 *性交でオーガズムに至る
 *出産時には、大量のオキシトシンが放出される

 *オキシトシンは授乳によつても分泌される

 *恋人同士や親子だけでなく、オキシトシンは他者との共感もはぐくむ

 *オキシトシンの濃度は女が高く(共感力も高い)

 *男が低い(共感力も低い)という性差も顕著にある

 ➁誰もが一日に数回、オキシトシンを摂取するようになると

 *「いまよりずっとよい世の中になるのか」だ

 *オランダの心理学者被験者に、オキシトシンを噴霧してみた

 *オキシトシンは、内集団びいきの利他主義者に効果があると結論した

 *敵対する集団にそれぞれオキシトシンを噴霧して

 *「愛情」を高めると、かえって対立が激化した
 *オキシトシンが外集団(奴ら)に対する憎悪を煽ることではないが

 *自分たちのメンバーへの「愛と絆」が増し排他的になった

 

ヒトは旧石器時代から、部族に分かれ資源を争ってきた

 ☆それは、すべてのひとへの共感=愛が進化したとは考えにくい
 ☆共感力の負の効果

 *致命的な病気にかかり、苦痛を緩和するための治療で

 *被験者は公正さを無視し、道徳に反する判断をする
 ☆共感の効果は、スポットライトのようなものだ
 *熱愛中の恋人同士や、幼い子どものいる母親

 *愛着の対象に強いスポットライトが当たっているので

 *その周囲がよく見えなくなる

 *このスポットライトは内集団や子どもに向けられやすい

 ☆だからこそ人為的に共感を高めると

 *同じ国籍の作業員を助けようとしたりする

 *たまたま記事を読んだだけの少女の治療を優先させようとする
 ☆「愛は世界を救う」のではなく「愛」を強調すると世界は分断される
 ☆自然に「身内びいき」をすることは

 *従来より、社会心理学のさまざまな研究で明らかにされてきた
                       (敬称略)
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