サンルージュ 苗の「人」 | とくのしま製茶『楽島なくッ茶』

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べにふうき栽培の「とくのしま製茶」嫁のブログ。会社の事から子育て日常の事、気ままに綴ります

♯この記事を書いたのは6月です。

 

徳之島、梅雨明けして夏本番です。

始まったばかりの夏の暑さに、すでにやられ気味。

こんにちは。とくのしま製茶嫁です。

 

ピンクのお茶、サンルージュの苗の話。

 

前回の記事で

「このお茶が出来るまで、たくさんの人が

 関わっているので紹介していきますね」

って宣言したものの、え。何からどこから書く?

って、迷走。始まりの始め方が分からない。

なのでとりあえず苗の誕生から。

 

 

まず始まりの人は野菜茶業研究所のNさん。

このNさんとの、初対面は全く記憶がないのですが

私がお茶関係者の中で、最初に大好きになった

お偉いお方。

なのに全く偉そうに威張らない。

主人と結婚してお茶ド素人な私に(今でも素人ですが。)

色んな品種やお茶のコトを教えてくれた方。

 

 

このNさん達が開発した

後に「サンルージュ」と名付けられる

機能性に特化した品種。

開発したは良いものの、確か…根っこが増えない?

か何か(肝心な所は覚えてない)で、困っている所に

運命の出逢いが!!

日本製紙㈱さんの光何チャラ光独立栄養培養技術

という技術のお陰で悩み解決!!

苗できたど~!!みたいな。

(適当過ぎて怒られそう。苦情は主人に願いします。)

 

日本製紙㈱さんって紙屋さんなのに何で苗?

て、思ったら紙の原料は木ぃー!

伐採するから植栽ぃー!

植栽するには苗ー!みたいな。

(しつこいですが、適当すぎる説明の苦情は主人まで。笑)

それで日本製紙㈱さんは、独自の技術を

お持ちだったそう。

その技術とNさん達研究の方々との出逢いで

できたのがサンルージュ。

 

 

こうして官と民が一緒になって

苗を作ったのも初めての事だし、

茶の品種名にカタカナが使われたのも初めての事。

そんな初めてだらけのサンルージュ、

初めて徳之島に植えるって主人に聞いた時は

「え。馬鹿なのかなめっちゃ大変そう」

て、思った嫁。

 

 

主人が前にサンルージュの発表をしたシンポジウムで

この時↓

 

「上手くいくかわからない事を続けてこれたのは

 どうしてですか?」

 

みたいな質問が会場からでて。

主人は想定外の質問に焦って、まさかの根性論的な

回答をしていましたが、

私は、それこそこのNさん達の存在が大きい気がしてて。

 

 

その日、会場からの帰り道

東京のオシャレな道を歩きながら、

「まさかの根性論じゃなくて

Nさん達の存在の大きさの話しすれば良かったのに。」

とダメだしする嫁に、

 

 

そうだね。

誰も踏み出した事のない長い長いトンネルの先に

あるか、ないかもわからない出口を

手探りで農家と一緒に探してくれた(くれている)

存在は確かに大きいね。

でも、たとえ上手くいかなかったとしても

この、先が見えない想像すらできない道を

最終的に踏み出す事に決めたのは、自分達だからね。

その自己責任的な思いを話したら根性論みたいな

答えになったんだよ。

 

 

と、薄っぺらいミスチルみたいな事を

主人が言ったとか、言わなかったとか。笑

 

 

とにかく、夫婦共に尊敬している

大きな存在がNさん。

県の職員さん達もそうだけど

国の方々も農業に関わる方々って

皆さん温かい方ばかりだから不思議。

なんででしょうね‥

本当に感謝しかありません。

 

 

さて、次は誕生した苗が徳之島にやってきます。 

続きましてのは日本製紙㈱の方々などなどです。

つづく。