読了『天竺熱風録』 | 好きなモノは好き!@ヘタレワーママ言いたい放題blog

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吉沢亮さんをこよなく愛しているヘタレワーママです。
好きな特撮やドラマ、本、歴史、日常生活etc,書いています♪
かなり年下な夫と、
ムスメ2人の4人家族で今日も猪突猛進(笑)。

これまでに読んだ本の感想を
勝手に書いていくシリーズですσ(^_^;)。

第1回目は、
田中芳樹先生の『天竺熱風録』(新潮社)

地球 地球 地球 地球

舞台は中国・7世紀。唐の時代。

唐の国から天竺(インド)へ、
3回も
無事に行って帰ってきた男がいた(゜ロ゜!

その名は王 玄策

かの玄奘三蔵法師と同時代を生きた、
今で言う外交官みたいな役職の人ですが、

あの時代に
ヒマラヤを越え、ネパールを抜け、
年単位でかかる旅程を徒歩と馬馬
完破するなんて殆ど狂気の沙汰ですガーン

しかも、2度めの天竺行きでは
長くツライ旅路の果てに
ようやく辿り着いた途端、
どういうメに遭ったかと言うと

イキナリ投獄!

・・・唐に友好的だった天竺王は
彼が到着する前に亡くなっており、

何と、非常識な簒奪者が国を
乗っ取っていたのです!!

国は大混乱の最中で、民心も不安に陥り、
まさに暗黒の世界もやもや

そんな状態で理由もなく
いきなり牢獄に放り込まれた王 玄策

さあ、どうする!?

地球 地球 地球 地球

結論から申し上げますと、
王玄策は脱獄し、
旅の途中に通ったネパールの国王に
事情を説明して兵隊を借ります。

そして引き返し簒奪者を成敗ナイフ

天竺に平和と秩序を回復させたのです。

地球 地球 地球 地球

こんな出来事は世界史上でも
そうある快挙ではありません。

しかし、王玄策自身は
特に己の功績を誇ることもなく、
平和を取り戻した天竺を後にして
淡々と帰国。

その後も歴史の表舞台に立つことは
ありませんでした。


とにかく王玄策の行動力にビックリ、
展開にハラハラドキドキ、
そして引き際の美しさにも
少しホロリとしてしまうお話です。

小説ですから細部に創作はありますが、
その行動は歴史的事実。
スゴい人がいたもんだ( ̄- ̄)ゞ

読んでいて楽しかったです音符
田中先生ありがとうございました。