林檎ちゃんの203年ツアー「椎名林檎と彼奴と知る諸行無常」の映像を見るに、
私の知らない曲をちらほら歌っていたもんで、ちょっと戸惑ったりも。
前に書いたように、やや林檎ちゃんから疎遠気味だったとはいえ、
そこまで知らないわけではないつもりだったもんで。
まあ、調べてみると、新曲というわけではなく、
提供曲をセルフカバーしていたんですね。わりとそのライブでは。
「我れは梔子」もそんな一曲。
なんでも、林原めぐみという声優さんに2016年に提供した曲なんだとか。
(同じタイミングで「薄ら氷心中」という曲も。
そちらは、すでに「逆輸入~航空局」(2017)で林檎ちゃんがセルフカバー。)
ともあれ、これもいいなぁと。
そもそも、林檎ちゃんが歌詞にする花の名前って、
なんとも、こちらの頭の中をくすぐるものが多いんですよね。
「無花果(いちじく)」とか「クレマチス」とか。
で、「梔子(くちなし)」でしょ。※
なんだか、花の色や香りといった物理的な美しさを超えて、
言葉としていろいろ想像してしまうものがあるというか、
文学的な意味での美しさを纏うというか。
「我れは梔子」(2016)
※
余談ですが、「梔子」という字を見ると、
「くちなし」じゃなくて「なでしこ」が頭に浮かぶ私(う)。
(私だけ?)