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モペッド で 1マイル

浮かんでは消える。消えるようで消えない。日々の思いは頭の中で、音楽のように流れていく・・・ような気がします。好きな音楽のことを中心に、そんな思いをちらほらメモ書きしてみようかな・・・てな感じです。

「SPIRITUAL PEOPLE」は、

ヒップホップ・グループのアレステッド・ディベロップメントのフロント、

スピーチが2002年に発売したアルバムです。

 

ちょうどその頃、私はそれまで以上にいろんなジャンルの音楽を聴くようになり、

ラップ、ヒップホップのアルバムもあれこれ聴いてみる中の一枚だったかと。

 

そして、本作は、今なおしばしば聴く機会のある一枚になっています。

 

この点、本作はそんなに、

ラップ、ヒップ色の強いアルバムというわけではないかもしれません。

そんな曲も収録されているものの、

あくまでカラーのひとつという印象で、

むしろ、ロック、ポップスの作品という印象の方が強い。

 

まあ、ロックとまで感じるのは、

ボナトラとして最後に収録された

「リデンプション・ソング」が大きいのかな。※

とはいえ、トータルとして、ブラック・ミュージック色云々でいうならば、

他のアルバムの方が濃いかと。

 

そう考えると、私の場合、年々、

ブラックミュージックの素晴らしさを知り、

よりいっそう音楽を楽しめるようになったと自覚しているとはいえ、

結局、好みは、ロック・ポップス寄りの作品のままなんだなっていうね。

 

でも、歯がゆく感じつつも、それはそれで、納得だったりしています。

ある意味、目的と手段の話みたいなものとでもいうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

もしかしたら、「リデンプション・ソング」は、私の場合、

オリジナルよりこちらのバージョンのほうが、

よく聴いているかも。

 

 

「BON DANCE」は、前回書いた、

NOKKOのアルバム「土器土器」に収録された曲です。

曲調は、イタリア民謡をカリビアンにしたような(?)趣ながら、

おそらくタイトルは、盆踊りのことなのかな。

 

でも、これが、なんともいいんですよね。

とりわけ、NOKKOの声が良くて。

 

聞いた話だと、コロナ禍の海の家の女主人という設定の歌なんだそうで、

どこか諧謔を感じる曲想に、前向きな言葉が連なっていく一曲なんですけど、

「生きていれば」とリフレインされるところとか、

なんだか胸がキュウとなる。

 

前向きな言葉あれこれが、

ただ、言葉が並んでいるだけじゃなくて心を感じるというか、

こちらに寄り添った言葉に感じられるというか。

 

真実味なり、説得力なりを伴って響くってことです。

その点、改めて、いい歌手だなぁと思える一曲かと。

同じ言葉でもそう感じるかどうかは、

やっぱり、歌い手次第なわけで。

 

というか、年齢を重ねたNOKKOだからこその歌のような気も。

そう考えると、それもまた、前向きって話だったりしてね。

歳を取るのも悪くないって。

 

 

 

 

 

 

 

「BON DANCE」(2023)

 

 

 

 

 

 

「土器土器」は、2023年に発売された、

NOKKOのアルバムです。

まあ、こちらも私は発売されていたことを後から知ったんですけど(う)。

 

何かと情報に疎い私。

同じころ、NOKKOのアルバムの記事をブログに書いていたくせに(うう)。

 

(新譜発売予定があるとは知らずに、

別のアルバムの記事を書いていたみたい。)

 

まあ、そんな調子でございますので、

本作のタイトルを見て、どういうこと?と思ったのも、

遅れてってことでございます(笑)。

 

でも、今さらながら、いいアルバムだなぁと。

遊び心ある一枚といえばそうなんでしょうけど、※1
(ジャケットはリリーフランキーのイラスト。)

楽曲も歌詞も、なんなら、

そんな遊び心もナチュラルな印象っていうんでしょうか。

マイナーキーの曲も、暗いというより、

「みんなのうた」っぽかったり。

 

(シャンソン?ラテン?ジャズ?みたいな、そんな曲が並んでます。)

 

何かと、音楽が身近に思える一枚ってことです。

ニコニコしていて、たくましさもあって、みたいな。

 

このところのNOKKOは、そんな感じになっているのかな。※2

う~ん、それもまた、

たどり着くところにたどり着いたってことなのかも。

 

 

 

 

 

 

「土器土器」(2023)

 

 

 

※1

 

手作り感があるっていうんでしょうか。

なんだか、学生の頃の文化祭のようなノリがあって、

(文化祭の出店をあれこれ見て回るような気分というか。)

それもまた楽しってところかと。

 

 

※2

 

これまた改めて調べたら、この夏はレベッカでツアーしていたみたいです。

いろいろ、精力的ですね。

 

 

 

 

壬生菜の漬物を買う

一人で食べるには多すぎると思いながら

久しぶりに食したくなって

 

朝昼夕と添える

 

香の物

 

口直し

 

最後に少し残して

つまみながら麦茶を飲めば

 

思いのほか浮かぶ夏の風景

ちりんと風鈴が鳴ったかのような

 

 

 

 

 

 

 

 

「HIGH PRIETESS OF SOUL」は、

ニーナ・シモンのアルバムですね。

「WILD IS THE WIND」に続くフィリップス盤です。

 

ハル・ムーニー楽団をバックにした・・・と解説に書かれているところ、

そこはよく知らないんですけど、

とはいえ、ストリングスにホーンにとバラエティに富んだ楽想ながら、

安定した演奏を聴くことができる一枚かと。

 

加えて、本作の特徴は、1曲が2,3分の録音ということですね。

その点、聴きやすい一枚だったりも。

 

多様な楽曲ごとに色を変えたアプローチで歌うニーナ。

深さとか重さとか濃さを感じるという作品ではないかもしれませんが、

ニーナ・シモンの声の幅を知るにもいい一枚なんじゃないかな。

 

一方、聴いていると、昔の日本の歌番組を見ているような気分にもなったり。

(歌謡ショーみたいな。)

1曲2,3分というのもそうですが、今の音楽番組だと、

出演者ごとにそれぞれ、バンドなりオケなりが違うのが当たり前じゃないですか。

 

でも、昔って歌手は変わっても、

一つの楽団がずっとバックの演奏をしていたんですよね。

(ダン池田となんとか、みたいな。)

 

う~ん、すっかりそんな音楽番組はなくなっちゃいましたけどね。

ただ、今にして思うと、それゆえ、

歌手が変わっても音楽的に「ひとつながり」のものがあって、

一つの番組で一つの音楽って感じになっていたような気が・・・。

 

・・・と、なんだかまた話がずれてきておりますが(う)、

本作を聴くと、ちょっとそんなことを改めて考えたりもして。

 

 

 

 

 

 

「HIGH PRIETESS OF SOUL」(1967)

 

 

 

 

 

 

 

夏の終わりは百恵ちゃん。

 

毎年、秋になると私は「秋の夜長にジャズピアノ」なんて書き出しで、

記事を書いているところ、

そちらは、まあ、定番の言い回し、定番の取り上げかたではあろうかと。

 

その点、「夏の終わりは百恵ちゃん」なんて、

誰も言っていないかな(笑)。

でも、個人的にそう言って、なぜかしっくりくるんですよね。

 

リアルタイムの思い出があるとかでもないんですけど。

今回書こうと思った「夏ひらく青春」も、

その頃だと、私はまだ小さかったりしましたし、(3歳?)

百恵ちゃんが歌っている姿を覚えているわけでは・・・。

 

でも、覚えている「プレイバックパート2」とかは、

そんなに夏のイメージでもないんですよね。、

むしろ、覚えのない初期の曲の方に夏の終わりを感じる。

 

う~ん、もしかしたら、記憶から消えた幼児体験とか、

深層心理とか、そういうのがあるのかも。

幼少期、夏の終わりにどこかで流れているのを実は聴いていたとか。

 

ともあれ、「夏ひらく青春」も私には、そんな一曲になっていると。

8月も終わりに近づいてくると、頭の中をよぎるんですね。

 

ひとつむすぶ~ ひとつひらく~ってね。

 

 

 

 

 

 

 

「夏ひらく青春」(1975)

 

 

 

林檎ちゃんの「幸先坂」も記事を書いた気がしていたんですが、

まだだったみたいですね。

アルバム「逆輸入~港湾局~」に収録された、

真木よう子に提供していた楽曲のセルフカバー。


当時、ライブでも披露していたのかな。

アルバムでは、アコーディオンによる伴奏だけで録音されていますが。

 

・・・なんて話は、もう10年も前のことなんですけど、

2023年のライブ「椎名林檎と彼奴と知る諸行無常」を収録した映像商品のラストに、

無観客の会場で録音されたと思われるこの曲も収録されていると。

(おまけ?あともう一曲、「ワインレッドの心」のカバーと。)

 

これが、また良くて。

こちらはピアノの伴奏だけで林檎ちゃんが歌っているところ、

切なさはこちらの方が溢れて感じられたぐらい。

 

スタジオ録音バージョンは、ちょっとほっこりしていて、

その分なのか、歌の主人公の佇まいもポジティヴに感じられたんですよね。

「今日は何かいいことがありそう」って歌詞も、

あくまで希望の言葉に聞こえたり。

 

それが、こちらではそう歌えば歌うほど、

辛いばかりの日常を窺わせるんですね。

結果、それでも願わずにはいられないっていう、

切ない心情がいっそう強く感じられるというか。


 

 

 

 

 

「幸先坂」(2014)

 

 

 

「椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常」は2023年に開催された、

椎名林檎のツアータイトルです。

私もチケットを申し込んだんですが、外れたライブですね(う)。

 

・・・で、後日、同タイトルで映像商品も発売されるのですが、

そちらはほったらかしに。

やや気持ちが削げ気味になっていたというか。

 

それが、今年発売されたアルバム「放生会」を聴いて、

録音に参加していたバンドに興味が湧いたところ、

そのツアーのバンドもそうだったと知り、遅れて入手すると。

 

う~ん、この感じ、2回目。

1回目は東京事変のアルバム「スポーツ」と映像商品「ウルトラC」の時。

その時も、しばらく林檎ちゃんから疎遠になっていた時期だったところ、

遅れて聴いて、今じゃ、

東京事変のベストに思っている作品になっているっていうね。

 

(妙な話、どうも私は、

林檎ちゃんとはそういう「めぐりあわせ」のような・・・。)

 

ともあれ、改めて本作を見るに、

順番としては、アルバム作成に至るプロセスとして、

やっぱり「放生会」の前に見てしかるべき内容だったかなぁと。

 

そして、今後も活動の主軸もこのバンドでいいんじゃないかななんて、

思うに至っている次第。※

 

・・・って、これまでのライブのバンドメンバーでも何度か、

そう思うことがあったものの、継続的に活動することにはならなかったんだっけ。

なので、そこは期待薄に思っていたりも(む)。

 

 

 

 

 

 

「走れゎナンバー」のグルーヴもいいし、

「酒と下戸」はむしろ中間部のほうが印象的になっていたり、

ここにきて「意識」がハイパーな曲になっていたり、

「緑酒~NIPPON」の盛り上がりからの、

ラスト「ありあまる富」がまた、感動的だったり。

 

 

 

「ALRIGHT」はTHE BIRTHDAYの曲なのですが、

そもそもはシングル「プレスファクトリー」(2007)のカップリング曲で、

アルバム未収録の一曲だったみたいですね。

 

私の場合、「GOLD TRASH」(2015)というベスト盤で聴いたので、

そのあたり、よく分からず・・・なんですけど(う)。


ポジティヴな歌詞は、むしろ、

第2期のTHE BIRTHDAYっぽくも感じる一曲。

 

一方で、サウンドや演奏でいうと、

やっぱり第2期の楽曲に感じる「肯定」感とは、

ちょっと趣が違うかなと。

まあ、そのあたりの感覚は、

やっぱり第2期のTHE BIRTHDAYが「獲得」したものだったということで。

 

それにしても、この曲もメロディが印象的ですね。

ほんとに、THE BIRTHDAYの曲は、

その点、魅力を感じる曲があれこれある。

もちろん、ゴリゴリのロックビート、チバの声ありきなんですけど、

なんというか、以前のチバにはなかったメロディを歌っているなぁって。







 

「ALRIGHT」(2007)



 

そして、そんなことを思うたびに、

リズムだったりビートだったりのバリエーションとか、

あれこれの楽器とのチバの声の相性というのも、

本当は、もっと聴いてみたかったなぁと。

 

(似合わないとは思いつつ、デュエットなんてのも。)

 

そこは、チバの外仕事でちょっと聴いたことがあったぐらいなんですよね。

スカパラとの共演とか、大阪のレゲエバンドへの客演とか。

 

 

「The Outlaw’S Greendays」は、

アルバム「STAR BLOWS」に収録された、

第1期THE BIRTHDAYの曲です。

 

「STAR BLOWS」は、私の場合、

そんなに聴きこんでいないアルバムだったりもするのですが(汗)、

そのくせこの曲が印象に残ったのは、ラジオからでした。

 

何年か前、大阪でのバスデのライブ前に、

メンバーがライブでやりたい曲をピックアップするというのがあったんですよ。

その中で、ドラムのキュウちゃんがこの曲を取り上げていたんですね。


でも、ライブの定番曲というイメージでもなかったし、

そんなに目立った曲でもないように思っていたので、

なんとなく、意外な選曲に思えたんだな。

選曲の理由も特に言わずだったように思うし。

 

・・・で、その日のラジオで流された曲は結構な割合で、

後日のライブで選曲されていたところ、

(それも面白く感じられた。)

この曲はライブでは披露されなかったと。

 

結果、余計、頭に残っちゃうことに。

やりもしないのにあの時、キュウちゃんがこの曲を選曲したのは、

なんでだったんだろうって。

 

(何か個人的な思い入れがあるとか?

ドラマーとして叩くのが心地いい曲だとか?)

 

 

 

 

 

「The Outlaw’S Greendays」(2010)