昨年のGW、「ピカソとその時代展」なる展覧会を見に行ったところ、
(中之島の国立国際美術館。)
思いのほか楽しめたもんで、今年も何かやっていないかと検索。
すると、今年のGWはお隣の中之島美術館で、
「モネ展」が開催されているということで、
先日、そちらに足を運んでまいりました。
モネといえば、印象派の巨匠ですね。
そもそも、写真みたいな絵が上手いとか素晴らしいと思っていたところから、
そうではない絵に興味を持ちだした最初の画家というと、
私の場合、モネだったりしたんだったかな。
(そういう人、多い?)
その点、「スタート」にさかのぼるみたいな感覚だったりもしたところ、
まあ、さすがの人気画家の展示会、
しかもGWということで、会場は大混雑の大行列。
展示室に入るまでに1時間待ちという、なかなかの状況でした(笑)。
でも、それはそれで、退屈ではなかったかも。
いろいろ思い出すものがある時間を過ごせたというか。
清志郎の葬儀式、ロックンロールショー、音泉魂・・・。
五月の陽光を浴びながら行列に並ぶというのは、
この15年、私には五月の定番の光景だったんですよね。
なので、くたびれなかったわけではないですけど、
それもまた、私にはこの季節に浸る時間になったり、
背筋の伸びる気分が湧いたりしたっていうね。
・・・で、やっとこたどり着いた展示の方はどうだったかというと、
大きくは、「印象派以前の作品」「印象派としての作品」という枠組と、
モネを代表する「連作」の紹介といった構成だったのかな。
結果、「連作」として展示されているもののみならず、
すべてが連作のような感覚の展示会だったり。
というか、作品の筆使い、色合い、
構成、構図、対象物の選択等々を見るに、
モネの作品に限らず、他の画家の作品とも繋がるものが多々感じられたりも。
それこそ、モネがその後の画家に与えた影響の大きさというか、
なんだったらモネが、後の作家のスタイルの起源のように思えたぐらい。
いや、実際の美術史的にどうとかは、よく知らないんですけどね(う)。
でも、そう考えると、
多様な絵画作品に私が興味を持つスタートがモネだったこともまた、
当然の感覚であり、自然な流れだったんじゃないかってね。
まあ、ある意味、そういった「連なり」が、
何かと今回の展示会訪問の主題に感じられたということです。
並んだ長い行列も、「連なり」っちゃそうですしね(笑)。
(GWも「連休」っていうぐらいですし。)