ベースがビル・ワイマンではないストーンズのアルバムで、
個人的に外せないと思っているのが、「STRIPPED」という作品。
1995年発売の、その後のストーンズライブでも定番になっていく、
サブステージの雰囲気の録音ということでいいのかな。
もしくは、MTVアンプラグドのストーンズ版とでもいうか。
で、これは私も気に入っていました。
もうずいぶん前にブログに書いた時も、
結構、熱を込めて書いた一枚だったかと。
ちなみにここでのベースはダリル・ジョーンズ。
何かとダリル・ジョーンズのことはネガティヴに書いていた私なのですが、
本作を聴くと、何がいいのか悪いのか、
またよく分からなくなっちゃう。
そうなると、ビル・ワイマン云々、ダリル・ジョーンズ云々は、
どうなるって話で。
う~ん、もしかしたら、ベーシストが変わった時期が、
デジタル化とかそういう時代性もあって、
バンドのスタンス自体、微妙だったということなのかもしれません。
コンパクトなメンバーによるライブスタイルで録音された本作では、
その点が払拭されたのかなと。
むしろ、過去のスタイルに近い形で録音されたんじゃないかってね。
(その場しのぎというか、行き当たりばったりな現場感も、
ストーンズらしさといえばそんな気がしますし。)
ともあれ、ストーンズのダリル・ジョーンズ参加作品で、
私が一番よく聴いているのは「STRIPPED」というのも間違いない話。
いや、ストーンズの作品全体で言っても、
聴く機会が多いというか、
長く聴いている一枚になっているかもしれません。
それぐらい本作もまた、私のイメージする「ストーンズ」というバンドが、
具現化された録音なんですよね。