「MODERN ART」というと、
アルトサックスのアート・ペッパーのアルバムにもありますが、
今回はトランぺッター、アート・ファーマーのアルバムの方です。
(ややこしい)
・・・で、ここにビル・エヴァンスも参加しているということで、
(ファーストトリオの前の録音。)
今回、エヴァンスのテーマで記事を書いておりますところ、
かといって、そんなにエヴァンスを感じる録音かというと・・・(う)。
・・・と、なんだか水を差すようなことばかり書いておりますが(汗)、
溌剌としながらも品も感じる、いいハードバップのアルバムですよ。
ただ、それがエヴァンスのピアノだからなのかとか、
アート・ファーマーの音色ゆえなのかとか、
そういう話とあんまり直結しないというかなんと言うか・・・。
どっちかというと、アレンジが大きい一枚という気がしています。
アート・ファーマーが一番多くクレジットされていますが、
ベニー・ゴルソン、ジジ・グライスといった名前も、
アレンジにクレジットされた一枚なわけで。
う~ん、ただ、そうは言っても、エヴァンスのピアノが、
終盤になるにつれ、ぼんやり聴いてしまいそうなところを、
そうさせないと言えばそんな気も・・・。
(やっぱりエヴァンスが気になる。)
まあ、何が(誰が)功を奏しているのかってのは、
結局、よく分からないというのが正直なところ。
それでいて、つまらないとか聴く気にならないアルバムではないのは、
本作が音楽的に魅力あるから・・・ってことで。
「MODERN ART」(1958録音)
ART FARMER(tp)
BENNY GOLSON(ts,arr)
BILL EVANS(p)
ADDISON FARMER(b)
DAVE BAILEY(ds)