「BAG’S OPUS」は、ミルト・ジャクソンのアルバムです。
しっとりした雰囲気の1枚。
とりわけ、アート・ファーマーのトランペットと、
ミルトのヴァイヴの組み合わせが心地良かったり。
あれこれ聴いていると、ミルトのヴァイブには、
ここで聴くことのできるような、
しっとりしたトランペットの音色が合うような気がしています。
アート・ファーマーの音がそうなんですよね。
カラッとしているというより、しっとりそろり、優しさを感じるというか。
まあ、そもそもヴィブラフォンの音色がそんなに得意でもなかった私が、
(嫌いじゃないんだけど、音の印象が強すぎて浮いて感じられた。)
最初に興味を持ったのも、マイルスさんとの「THE MAN I LOVE」でしたからね。
(アルバム「MILES DAVIS AND THE MODERN JAZZ GIANTS」(1954)収録。
モンクとのケンカセッションで有名なやつ。)
それを考えても、やっぱりそんな組み合わせが私好みってことなのかなと。
一方で本作はピアノはトミー・フラナガンですから、
モンクとは全然違うんですけどね。
あ、でも、モンクのトリビュート盤「セロニカ」を録音したのは、
トミフラだったっけ。
そう考えると、実はここでの演奏も、
先述の「THE MAN I LOVE」をイメージしていたりとか?
まあ、そんなことを想像したりもしながら、
私も本作を楽しませてもらっている次第でございます。
「BAG’S OPUS」(1959)
MILT JACKSON(vib)
ART FARMER(tp)
BENNY GOLSON(ts)
TOMMY FLANAGAN(p)
PAUL CHAMBERS(b)
CONNIE KAY(ds)