LIVE AT THE FIVE SPOT DISCOVERY! | モペッド で 1マイル

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浮かんでは消える。消えるようで消えない。日々の思いは頭の中で、音楽のように流れていく・・・ような気がします。好きな音楽のことを中心に、そんな思いをちらほらメモ書きしてみようかな・・・てな感じです。

コルトレーンといえば、

モンクカルテットの初代テナーでもあったという話は、

ずいぶん前、「THELONIOUS MONK WITH JOHN COLTRANE」という

アルバムの記事で書いたところ。

 

そちらにそのカルテットによるスタジオ録音が3曲収録されているんですね。

ただ、それも少ないといえばそうですし、

ライブ音源に至っては、なかなか公表されずにいたとかなんとか。

 

・・・で、ずいぶん経ってからちょこちょこ公表されたライブ音源の、

一発目というのが、今回書こうと思った、

「LIVE AT THE FIVE SPOT DISCOVERY!」です。

 

これが、満を持しての伝説的ライブの発売だったんだとか。

コルトレーンがマイルス・グループとモンクの間を、

行ったり来たりしていた頃のライブでもありますしね。

実際、音質はさておき、(とはいえブルーノートから発売されてる。)

伝説の片鱗は十分に窺える録音なのではないかと。

 

(待ち望まれていたのが分かる。)

 

この点、吹きまくるコルトレーンの「技」ももちろん聴きどころなんですけど、

むしろ、モンクの曲を奏でるコルトレーンのテナーの「音色」がいいんですよね。

凛とした音にメロディがくっきり浮かび上がるというか。

(「バラード」とかに近い感覚?)

 

それゆえなのか、モンクのピアノも、

いつも以上に先鋭的に感じられたりも。

 

(他では先鋭的と感じる前提の、「先っぽ」が分かりにくいんだけど。)

 

結果、それぞれの楽曲の完成形がここにあるというか、

あれこれのスタジオ録音よりもむしろ、

これがオリジナルの形のような感覚になったり、

ここでの音質の悪さっていうのも、むしろ、真実をのぞき見しているようで、

聴いていてワクワクするところになっていたり・・・。

 

う~ん、そんなこんなを鑑みても、本作、

まさに、タイトルの「発見」という言葉が

ふさわしく感じられる一枚なんじゃないかなと。

 

 

 

 

 

 

 

「LIVE AT THE FIVE SPOT DISCOVERY!」

(1993発売。録音は1957)

 

THERONIOUS MONK(p)

JOHN COLTRANE(ts)

AHMED ABDUL MALIK(b)

ROY HAYNES(ds)