「WHO CAN I TURN TO」は、
そもそも、トニー・ベネットが歌ってヒットした曲なんだそうですが、
私がこの曲を知ったのは、ビル・エヴァンスの演奏から。
64年のヒットで65年にエヴァンスは取り上げていますので、
すぐのカバーってことだったみたい。
(「TORIO65」。
その後すぐライブでも披露(「AT TOWNHALL」)。)
というか、同じく65年に、
テナー奏者のデクスター・ゴードンもこの曲を取り上げていますね。
(「GETTIN’ AROUND」.。)
その点、「トピック」な一曲だったということなのかな? ※
(そんなにいろんなバージョンを知っているわけではないんだけど(う)。)
で、エヴァンスはというと、その後しばらく演奏していなかったかと思えば、
70年代前半のライブあれこれでは選曲していたりしますね。
それからまた、しばらくやらないと思ったら・・・。
忘れたころに、思い出したように演奏する一曲
・・・と、エヴァンスのそんなパターンは、
他の曲でも探せばあるような気もしますが(ぬ)、
この曲に対しては、そんな印象が強かったりします。
その点、スタートが「歌もの」の曲ゆえ、
テーマメロディが耳に残りやすいというのもあるのかも。
といっても、原曲はゆったり朗々とした曲なところ、
エヴァンスは譜割を詰めて、テンポのついたアレンジで演奏しているので、
そんなに原型はないんですけどね(う)。
「枯葉」のパターン?
でもこちらは「枯葉」ほど疾走感のあるアレンジではなく、
小粋に弾む演奏といった趣になっています。
「WHO CAN I TURN TO」(1965)
※
ブッカ―・リトルの録音にも同じタイトルの曲を見たことがあるんですが、
そっちは同名異曲?(1960年録音だし?)