「イングリッシュマフィン」を作ると気になる「マフィン」との違いをつまびらかにする | とこかしこのお菓子作りの日々 ~お菓子教室開業にむけて~

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「イングリッシュマフィン」を作ると気になる「マフィン」との違いをつまびらかにする

 

 

 

イングリッシュマフィンを作りました。

 

前回イングリッシュマフィンを作ったときは、ブリティッシュベイクオフ審査員 ポール氏のレシピでした。卵や牛乳が入るレシピで、イングリッシュマフィンにしては、わりとリッチな感じ。

 

 

 

 

今回作ったイングリッシュマフィンは、水ではなくぬるま湯を使います。卵も入っていません。かなーり以前に作っていたレシピでしたが、ここ数年はまったく作っていませんでした。「そういえば、イングリッシュマフィン、わりと低脂質だったわ~」と、急に思い立ったのです。

 

思い立ったが吉日。すぐに作るのがわたしのよいところです。

 

 

 

  フライパンで作るイングリッシュマフィン

 

恒例の発酵タイム。一次発酵でぼよよーんと膨らみました。

 

 

二次発酵はフライパンの上で。コーングリッツのふりかたが雑だけど、気にしないでください。

隣どうしがひっつきそうになっています。

 

 

 

 

 

 

イングリッシュマフィンは、オーブンで焼くのではなく、フライパンで焼くのがお約束です。イギリスでは、グリドルという専用の鉄板で焼きます。

 

フライパンでなく、ホットプレートで焼くのも楽しいですね。

 

お行儀よく並べてみました。

 

 

ちなみにポール氏は、完全に焼き上げる一歩手前で焼くのをやめましょうと解説してくださっていました。

 

イングリッシュマフィンは、いただくときにオーブンなどでもう一度焼き目をつけて食べるので、そのときにベストの焼き具合になるようにするのが、いいのだそう。

 

 

 

  イングリッシュマフィンとマフィンの違いは??

 

 

さて、イングリッシュマフィンの名前を聞いたとき、ちらっと頭の中を「マフィンとどうちがうんかい」と、よぎったことはありませんか?

 

わたしはずっと気になっていました。

 

簡単にそれぞれおさらいしてみましょう。

 

マフィン

 

アメリカ生まれでカップケーキのような形をしています。

 

 

 

ベーキングパウダーを使ってふくらませるのが特徴。生地には甘みがついていて、フルーツやナッツ、チョコチップなどが混ぜ込んであることも。

 

小麦粉、卵、砂糖が主な材料となります。

 

イメージとしてはパン寄りのお菓子、いやお菓子寄りのパンともいえるかも、といったところでしょうか。

 

軽食としても重宝する存在です。パン屋さんに売られているのをよく見かけますが、いわゆるパティスリーでは見かけることはまずありません。

 

カップケーキっぽいけどマフィンです。

 

 

イングリッシュマフィン

 

イングリッシュとついているように、イギリス生まれのマフィンです。

 

形は円盤状に丸くて平らです。イングリッシュマフィンはイーストを使って発酵させるのが、マフィンとの大きな違いです。

 

発酵させている間に独特な風味が生まれるのです。味はいたってシンプル。朝食用のパンとして、どんな食材とも合わせやすい便利なパンです。

 

 

 

 

表面はパリっと感があるけれど、かみしめると中はもちっとした感じがあります。

 

表面にコーングリッツがふってあります。コーングリッツは、食感のアクセントになるとともに、もうひとつ大きな役割があります。フライパン(イギリスではグリドル)で焼くときに、焼きすぎになって焦げるのを防いでくれます。

 

 

 

  イングリッシュマフィンのルーツ

 

 

そもそもイングリッシュマフィンは、イギリスの貴族の家の料理人が、余った食材で作ったのが始まりなのだとか。その料理人は海をわたってアメリカに行き、イギリスで作っていたイングリッシュマフィンをブラッシュアップして、売るようになったそうです。

 

そのせいか、イングリッシュマフィンはアメリカででもよく食べられているみたいですね。もちろん諸説あるあるなので、真偽のほどはわかりません。

 

スコットランドやイギリス北部発祥の「バノック」という平たいパンが、イングリッシュマフィンの始まりだという説もあります。食べ物をめぐっては、いろんな説がせめぎあうのが常ですね。

 

 

 

 

 

さらに気になる、イングリッシュマフィンとマフィンの関係です。

 

先ほどお話ししたように、イングリッシュマフィンはイギリスの料理人がアメリカに移り住んだ際に、自分の作っていたものを改良して製造販売したのが発端と言われています。

 

その流れで、イーストで発酵させて作るイングリッシュマフィンを、ベーキングパウダーを使うものにさらに変化させていったのだとか。

 

誰がその流れを作ったのかはわかりません。先のイギリスの料理人ではなさそうです。

 

調べていくと、いろいろな事実なのか言い伝えなのか、それらしきお話が出てきます。イングリッシュマフィンだけで、本が1冊書けるかも。

 

 

 

  イングリッシュマフィンの食べ方

 

すでに多くの方がそうしていると予想していますが、横半分に切って温めてからいただきます。

 

イングリッシュマフィンを、手でそのままちぎって食べるということはありません。横半分がお決まりです。

 

横半分にカットしたとき、断面が少しでこぼこします。このでこぼこに、こんがりと焼き色がつくとおいしそうになるのです。

 

よく見かけるのは、エッグベネディクト。ちょっと手間はかかりますが、イングリッシュマフィンといえばエッグベネディクトは外せません。ベーコンやハムもおいしそう。

 

 

 

 

 

とはいうものの、体質改善にむけて、少しの間、食の見直しをしようと考えているところなので、カッテージチーズ、アボカド、レタスやきゅうりなどをはさんで食べようかな~と、いろいろ妄想中です。(ただいまイングリッシュマフィンは冷凍中)

 

 

 

 

味がシンプルで何にでも使えるイングリッシュマフィン。作るのも簡単だし、これからちょくちょく作ることになりそうです。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。