「す」が入らないカスタードプリンを作るためのポイント5選~温度を制する者はプリンを制する~ | とこかしこのお菓子作りの日々 ~お菓子教室開業にむけて~

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「す」が入らないカスタードプリンを作るためのポイント5選~温度を制する者はプリンを制する~

 

 

つるんときれいなプリンを期待していたのに、型から外してでてきたのは、穴だらけのプリンだったこと、ありませんか?

 

ひぇ~!

 

そう、「す」ができているのです。

 

 

  プリンにできる「す」の正体

 

 

「す」とは、カスタードプリンを型から出した時、ぽつぽつとできている無数の穴のことです。気泡ができた跡なのです。

 

つまり「す」が入らないようにするためには、気泡ができないように注意深く加熱することが大切になってきます。

 

 

「す」がたくさんあるプリンは、舌触りがいまいちの、なめらかさに欠ける状態です。家でおやつとして食べる分には、それはそれでいいのですが、できることならきれいなプリンを作りたいですよね。

 

 

というわけで、本日は「す」が入らないカスタードプリンを作ろう~~!!の回でございます。

 

 

 

  カスタードプリンに「す」ができる理由

 

 

卵は、だいたい80℃くらいで全体がしっかり固まります。

 

卵黄と卵白は、それぞれ固まる温度範囲がちがうので、ご参考までに記しておきますね。

 

●卵白 60℃くらいからかたまり始めて、80℃でしっかり固まる。

●卵黄 65℃くらいからかたまり始めて、75℃でしっかり固まる

 

 

 

 

 

プリンもだいたい80℃くらいで、きれいに固まってくれます。80℃を超えても、どんどん加熱していると、プリンのなかに閉じ込められている液体が蒸発して、空気になってしまうのです。空気が抜けた穴が固まって、跡になってしまうわけです。

 

だから、プリンはおだやかに150℃くらいの低温で蒸し焼きにして、決して高温にしないことが大切なのです。

 

 

 

 

 

  カスタードプリンに「す」が入らないようにするための5つのポイント

 

 

①オーブンで蒸し焼きにするときは、プレートの上にふきんやクッキングペーパーなどを敷いて、熱の伝わり方が穏やかになるように工夫する。

 

 

 

➁湯せんのお湯はわかしたての熱々のお湯はNG。あっというまにプリン液の温度が上昇してしまいます。50℃程度を目安に、ご家庭のオーブンで一番いいお湯の温度を探っていくようにしましょう。

 

③プリン液を作ったら、すぐに蒸し焼きにする。プリン液の温度は30~40℃くらいが目安です。プリン液を冷ましてしまうと、適切な時間、適切なオーブン温度(150℃)でちょうどいい蒸しあがり温度(80℃)に上げていくのが、ちょっと難しくなります。

 

④熱が伝わりにくい型を使うのも○。よくあるアルミのプリン型は、熱が伝わりやすく、一気に温度が上がってしまう傾向があります。耐熱ガラスや陶器の器だと、熱が穏やかに伝わるので、きれいにできあがる可能性が高いです。

 

 

 

 

 

⑤温度とは関係ありませんが、プリン液を作るとき、ホイッパーでがちゃがちゃ混ぜない。激しく混ぜると、当然プリン液に空気が入ります。入った空気は気泡の跡のもとになります。できるだけ空気を入れないように、ていねいに混ぜましょう。

 

 

誰にでも愛されるカスタードプリンですが、簡単なようで、意外と難しいかもしれません。ベストのカスタードプリンを作るためには、何回かご自宅のオーブンで繰り返し作ってみて、いちばんいい条件を探っていく必要があると思います。

 

 

 

 

きれいなプリンをめざしつつ、「す」のたっているプリンも、おうちおやつの雰囲気が漂っていて、いとおしいものですけどね。

 

おいしいプリンを追い求めて、わたしもまだまだ試行錯誤中です。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。