世界でいちばんおいしかった子ども時代のお菓子の思い出 | とこかしこのお菓子作りの日々 ~お菓子教室開業にむけて~

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世界で一番おいしかった子ども時代のお菓子の思い出

 

 

瀬戸内海にほど近い、温暖で過ごしやすい田舎の町で、のんびりと子ども時代を過ごしました。まーまー田舎なので、ケーキ屋さんは気軽に買いにいけるものではありませんでしたが、お菓子ライフは意外と充実していたのです。

 

 

 

 

 

 

忘れられないおいしさ 母の手作りドーナツ

 

 

母はお菓子をよく作ってくれる人で、プリンや牛乳かんなどの素朴なものから、ショートケーキまで、いろいろと作ってくれました。器用な母の作るお菓子はどれも極上で、どのお菓子も、そのへんで買ってくるものとは比べ物にならないくらいおいしかったのです。

 

 

 

 

今、思えば、わたしがお菓子を作るようになったのも、そんな母の影響が大きいのでしょう。もっとも「ほんとにあのお母さんの子か?」と、思われるくらい不器用なので、お菓子を作る過程でいろいろと事件が起きがちでしたが、それはまた別の機会に。

 

 

そんな、そのへんのお菓子屋さんやケーキ屋さんよりもおいしかった母の手作りお菓子のなかで、ダントツでおいしかった、そして大好きだったのが「揚げドーナツ」です。今でも、世界一のおいしさだと思っています。

 

 

細かいレシピは不明ですが、ふつうに薄力粉や卵、お砂糖を混ぜて、リング状にして揚げた素朴なドーナツです。茶色く揚がったドーナツのまわりには白い上白糖がまぶしてありました。

 

 

 

 

 

揚げたては特に上等でした。お砂糖のシャリっとした感じと、ふんわりしたドーナツの生地、甘いけど甘すぎないやさしい味と、揚げたての温かさが相まって、いくつでも食べられるおいしさでした。

 

もっとも私も新陳代謝が活発でいくら食べても太らないお年頃だったので、いくつ食べても問題がなかったわけです。

 

「ドーナツを作ると、油がだめになるのよね~」(ちょっと甘くなる)と言いつつ、やはり子どもが喜ぶのがうれしかったのでしょう。

 

小学生の頃も、中学生の頃も、高校生の頃も、母は時々ドーナツを作ってくれました。学校から帰ったとき、キッチンに揚げたてのドーナツが置いてあると、それはそれはうれしかったものです。

 

 

 

 

今でも母と「あのドーナツ、おいしかったよね~」と、思い出話をすることがあります。

 

 

母も高齢になり、子どもたちは大きいおとなになり、母がドーナツを揚げることは、まったくなくなりました。でも、あのときのドーナツの温かいおいしさと、台所(キッチンとは言わない)に立っている若かった母の姿は、私のお菓子作りの原点なのです。

 

 

そういえば、あのときの母のドーナツのレシピ、いったいどこにあるのだろう。今度行ったときに、聞いておかなければ。「そんなのもう忘れたわー」と言われそうだけど。ぜったいに残しておきたいものね。

 

皆さんは、子どものころに食べた、自分にとって世界でいちばんおいしいと思った手作りお菓子、ありますか?

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!!