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イギリスの郷土菓子、エクルズケーキとは
天気のよい日曜日。
今日のお菓子は英国菓子のエクルズケーキです。
イギリスはマンチェスター近郊のエクルズという街で、最初に売り出されたといわれているお菓子です。
「ケーキ」というと、きちんとした装いのお菓子を思い浮かべますが、エクルズケーキは、見た目は地味なパイのお菓子です。
キラキラした姿ではありませんが、なかなかの実力派。カレンズがぎっしり詰まっていて実においしいお菓子です。
エクルズスケーキには、ほかにも似たような「チョーリーケーキ」「バンブリーケーキ」という、親戚のようなお菓子があります。パイ生地の種類や、なかのフィリング(具)がちょっとずつちがったりして、それぞれのおいしさがあります。
似たようなお菓子なのに、生まれた街はちがう郷土菓子です。
イギリスの郷土菓子エクルズケーキを作ってみよう
今日作ったエクルズケーキは、ステイシー先生のレシピを参考にしました。
ステイシー先生のレシピで英国菓子を作ると、毎回「英国菓子っておいしいわ~」と、しみじみと幸せな気持ちになります。
今日のエクルズケーキ、生地は「クイックフレーキー」というバターがちょっとおおめの、さくさくの生地です。
とにかく今日も暑くて、バターをあつかうフレイキーペイストリーの生地はとても扱いにくかったです。
生地を作ったあとは、しっかり冷蔵庫で冷やしておきます。
その間に、中に詰めるフィリング(具)を用意します。
たっぷりのカレンズにレモンの皮のすりおろしも加えて、鍋で温めます。
できあがったフィリングをちょこっとだけつまんでみると、いや~おいしい。この時点で、このお菓子はおいしいであろうということが、確定です。
暑い中、成形です。
生地を丸く型で抜いて、フィリングを入れて包んでいくのですが、とにかく生地がどんどんだれていきます。成形する1つの生地だけを冷蔵庫から出して、成形したらまた冷蔵庫に戻す。つまり作業台の上は、1個分の生地があるだけで、あとの残りは常に冷蔵庫のなかで待機させました。
丸く抜いた生地にフィリングをのせます。
フィリングを包んで
ひっくり返して
楕円形にします。
成形したエクルズケーキたちに、卵をぬってオーブンにGO!
温かいにうちにパクっと食べるのが、いちばんおいしいのです。
何度もいいますが見た目は地味です。
しかし「見た目が地味なお菓子はおいしい」という私の持論を、裏切らないおいしいお菓子です。
さくさくほろほろしたまわりのパイ生地に、カレンズのうまみがつまったフィリング。
お茶の時間は「エクルズケーキを作ってよかった」と思えるひとときです。
先日から帰省している息子も「いつのまにかなくなっているパターンだな」と言って、エクルズケーキをパクパク食べていました。
フィリングのカレンズがあふれんばかりです。
エクルズケーキは、ぜひたくさんの方に食べていただきたいお味。
これからますます暑くなるので、次に作るのは秋かな~なんて思いながら、エクルズケーキがあっというまになくなりそうな初夏の午後でありました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました