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寒天ゼリーの溶ける温度を知って、寒天を夏の味方にしよう
暑い日はのどごしのよいデザートが食べたい!
今日は脱力系でいこう!
というわけで、本日はゆるゆるつるりとのどごしのよい、寒天デザートの出番となりました。
作ったのはちょっとなつかしいカラメル風味の寒天ゼリーです。
寒天の溶ける温度を知っていますか?
実は寒天は、夏と相性のいい材料なのです。
ゼリーを作ってあたたかい部屋に置いておくと、なんだか水っぽくなっていたという経験はありませんか?
ゼラチンで作ったゼリーは、25℃以上の温度になると、溶けてしまうのです。つまり夏は常温に置いていると、溶けるということです。
ここで寒天の出番です。
寒天は、いったん固まったものは常温に置いていても溶けることはありません。なんと70℃くらいまでは溶けないのです。
「夏向きのデザートをちょっと作っておすそわけに持っていきましょう」というとき、溶けるリスクがほとんどない寒天デザートは、暑い季節の味方なのです。
おすそわけに持っていって、ゼリーが溶けていたらがっかりですよね。
寒天ゼリーの溶ける温度と食感の関係
ゼラチンや寒天で作ったゼリーの溶ける温度は、口の中にいれたときの食感のちがいにもつながります。
ゼラチンのゼリーは25℃で溶けるので、口の中にいれたときもスーッと溶けるような、くちどけのよさがあります。この食感はゼラチンゼリーの最大のよさですよね。
寒天のゼリーは、口の中で溶けることはないので、そのままの形を感じることができます。ゼラチンがスーッと溶けるのと比べると、寒天ゼリーは、かたまりになってほろほろと分かれていく感じです。
あんみつにはいっている寒天を思い出すと、ほろっと崩れていく食感に納得できると思います。
ゼリーを作るとき、自分がどういう食感のものを作りたいかで、使う凝固剤(ゼラチンや寒天など)のチョイスも変わってきます。
今日は寒天を使いましたが、かなりゆるゆるのフルフルにしたいなーと思って、ぎりぎりのやわらかさにしました。
同じ凝固剤でも、どのくらいの量を使うかによって、これまた食感がかわってくるので、これはもう自由自在です。
今日作ったカラメルの寒天。
プリンを作るときと同じようにカラメルを作ります。
色止めを兼ねたお湯をいれた後、寒天液を加えます。
寒天液を作るときは、しっかりと煮溶かすことが大切です。見た目は溶けたなーと思っても2分程度はフツフツする程度の火加減で、しっかり溶かしておかないと、寒天は固まりません。
ここだけおさえておけば、寒天ゼリーを作るのはめちゃくちゃ簡単です。
ちょっとゆるゆるすぎたかも・笑
クリームをたらしていただきました。
暑い日の午後にはぴったりのおやつです。
英国菓子も好きだけど、寒天ゼリーは日本のお菓子のおいしさがつまっています。
あー、幸せ。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました