長崎県では昨年11月に県内におけるSDGsの普及・促進を目的として「長崎県SDGs登録制度」を創設しました

つい先日、その第1回目の登録事業者の発表があり、私の勤務先も査定を通過し、登録できることとなりました

登録要件としては、下記の通りで登録期間は2年間となっています(更新手続きは未発表)

↓↓↓

長崎県内の企業・団体等であって、次の掲げる全ての要件に該当するもの

社会、経済及び環境の三側面において、それぞれSDGsへの取組及び目標が設定されていること

SDGs達成に向け、既に実施している又は、実施予定である具体的な取組があること

SDGsは言葉だけが独り歩きしてしまっている感は否めませんが、行政が中心となって、企業等と連携を取りながら落としこんでいくことで、サーキュラー・エコノミーが成り立ってくるのだと思います


だれ一人として取り残さない社会の実現に向けて、一致団結出来る良い契機だと私は考えています

さて、SDGsをテーマとしている、このブログでは、現在、参考書として、原貫太さん著書の『あなたとSDGsをつなぐ「世界を正しく見る」習慣』(KADOKAWA)をもとに読み進めていっています

タイトルを見た時に、一昨年、大ヒットし、いまだに売れ続けている『FACTFULNESS』と同じイメージがしたのですが、どうもSDGsとの繋がりがありそうです

前回は、生物が生きていくためには必要不可欠な水とSDGsの関係性について考えていきました


ロシアによるウクライナ侵攻が始まって1ヶ月以上が経過しています

何が真実なのかが分からない部分がありますが、生き延びてきたウクライナの方々や家族の話を聴く限りは、ロシア軍による極めて悲惨な行為が行われているのは間違いないのではないでしょうか

そもそもロシアがウクライナの地を欲している理由には、その豊富に資源にあるとも言われています

実際、この戦争により原油や天然ガス同様、レアメタルの供給不足が先進国において出てきています

レアメタル=希少金属のことになりますが、鉄やアルミのようなベースメタルや金や銀のような貴金属以外で産業に利用されている、流通、使用量が少ない非鉄金属を指すとされます

今回、手に入りにくくなっているのはパラジウムと呼ばれる金属で、車、コンデンサーなど電子部品の材料や宝飾品、歯の治療では銀歯の材料の一部としても使われています

今回の参考書では、アフリカのコンゴ民主共和国の例が書かれているのですが、このコンゴも様々な鉱物が採取できる国で、レアメタルのコバルトやリチウムはスマホやノートパソコン、ゲーム機、電気自動車に使われているのだそうです

それだけの鉱物が採れるのであれば、もっと豊かな国になっても良いのではないかと思うのですが、そうならないのは先進国からの介入や現地にて争いを引き起こされているからです

また、例え他国の介入を直接的に受けていなくても、そういった資源の溢れる国では、その富が極端に一部の人々に偏っているのだと言います

こういった大富豪と国が手を組み、自分たちに都合の良い仕組みを作ってしまう
日本も昔は、そうだったように思いますが、このような状況は、未だ大国においてでも見られる状況なのだと言います

さらに不味いのがこのレアメタルの儲けが武装勢力の資金源になっているパターンです

こういう背景があるということはあまり報道されないので知られていませんが、事実を知るとレアメタルに依存しすぎる企業や商品はどうなのだろうかという疑問に繋がってくるでしょう

「脱レアメタル」の言葉は、そういったところこら出てきた言葉です

とは、その仕組みを変えるのは容易ではありません
参考書の中では、まず、個々人が「関心を持つこと」「関心を持ち続けること」
これが大切だと結んでいます

もっと言うと、その関心の和を繋げていって、和を広げることが出来ると良いですよね

ウクライナで起こっていることだって、自分たちには関係が無いと考えていてはダメですよね

皆が関心を持って、平和な世界を作っていこうという和が広がっていくこと
これが大切なのだと考えています

ノーベル平和賞受賞者のエリ・ヴィーゼル氏の言葉が掲載されていましたので、その言葉を載せて今回は終わりたいと思います

「愛の反対は憎しみではなく、無関心だ」

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!