私が(54)章にわたり
綴ってきたブログ『ふたり酒』。
ありがたいことに
毎回多くの方から
メッセージをいただいております。
その中からの1通を
『熱きメッセージ』と題して
私の考えを添えて
紹介させていただいたところ
今度はそのメッセージに対する
ご意見が想像以上に多数
寄せらてきました。
そしてそのご意見を読んだ
今回のメッセンジャー
ヒーロー電機株式会社
加藤弘樹社長から
再度、熱いメッセージが
私宛に届きました。
この一連の3つの流れが
1セットとなり、
当初は想像もしていなかった
大きな広がりを持つ方向へと
このブログが発展しました。
加藤社長曰く
「一つのブログを起点として、
感想が生まれ、
その感想が読者の皆様に
新たな気づきをもたらし、
さらにその反響を受けて、
もう一段深い考察へと
繋がった。
もはや書き手から
読者への一方向の発信ではなく、
書き手と読者との間で
思考が往復しながら、
一つのテーマそのものが
少しずつ深められていく、
大変興味深い流れが
生まれた」
加藤社長の
読者からのご意見に対する
熱いメッセージを
『リターンメッセージ』from KATOU
と題し、
ここにお届けしたいと思います。
先般お送りしました
私の感想に対しまして
皆様から寄せられた
大変興味深いご反響を
ご紹介いただき、
恐縮するとともに
大変有難く拝読いたしました。
今回のブログを拝読しながら
前回の『熱きメッセージ』と併せて、
あらためて強く感じたことが
ございます。
それは、
これまで『ふたり酒』を長く
拝読してきた中で
私自身が漠然と感じていた
「なぜ、萩原さんは
これほど多くの方々と
何十年にもわたる
お付き合いを続けて
こられたのだろうか」
という問いに対する答えが、
今回の一連のブログや
皆様からのご感想を通じ、
少しずつ目に見える形に
なってきたように
感じることです。
私自身、仕事柄
「暗黙知の可視化」という
ことについて考える機会が
多くございます。
弊社では今後ますます
深刻になることが予想される
働き手不足も見据え、
これまで業界の中では
「経験者であれば知っていて当然」
とされ、
あえて言葉にされることの
少なかった知識や
作業上の勘所などを、
初めての方にも理解できる形に
置き換えて伝えていく取り組みを
進めております。
いわば、これまで経験者の
頭の中に存在していた「暗黙知」を、
一つ一つ目に見える
形にしていく取り組みですが、
今回の『ふたり酒』において
起きていることにも、
どこかそれと相通じるものが
あるように感じております。
これまで『ふたり酒』には、
萩原さんが長年にわたり
築かれてきた数多くのご縁や
エピソードが綴られていました。
しかし、その一つ一つの背景にある
「なぜ、その関係がこれほど長く
続いているのか」
という部分については、
読者それぞれが感じ取ってはいても
必ずしも明確な言葉に
されていなかったのでは
ないでしょうか。
今回、私の感想をきっかけとして
皆様から様々なご意見が
寄せられたことで、
萩原さんが
これまで長年大切にされてきた
「人との向き合い方」
そのものが、
あらためて浮かび上がってきたように
感じております。
とりわけ、
私が非常に印象深く感じましたのは、
やはり萩原さんが
幼少期にご覧になってきた
お父様の姿を、
後の人生における
「反面教師」とされてきた
というお話です。
お父様が、
いわゆる「旦那」「タニマチ」として
人を支援される姿を
身近でご覧になられてきたからこそ、
萩原さんご自身は
「支援する側、される側」という
ご関係ではなく、
人を分け隔てなく
一人の人間として向き合い、
その人間性をリスペクトできるか
ということを大切にされてきた
のではないかと思います。
そして、
その姿勢を何十年にもわたり
実際に続けてこられた結果が、
現在『ふたり酒』に登場される
皆様とのご関係なのだと考えますと、
大変納得するものがございます。
人間関係というものは、
「出逢い」という
知り合うこと自体よりも、
その関係を何十年にもわたり
続けていくことの方が、
遥かに難しいのではないでしょうか。
仕事上のお付き合いや、
その場その場でのご縁は
数多くあったとしても、
立場や肩書きが変わり、
仕事上の利害関係がなくなった後まで、
なお自然にお付き合いが続く関係は
決して多くないように思います。
だからこそ、
今回寄せられた皆様のご感想には、
単に、
「萩原さんは顔が広い」
「多くの著名な方をご存じだ」
ということに対する驚きではなく、
「なぜ、それほど長く関係を
続けることができるのだろう」
という、ある種の羨望にも近い
お気持ちが含まれているように
私には感じられました。
そして、もう一つ。
今回の皆様のご反響を拝見しながら
興味深く感じましたのは、
このブログが単に萩原さんの
人間関係について考えるだけではなく、
読者ご自身の人との付き合い方を
振り返るきっかけにも
なっているのではないか、
ということです。
私たちは誰しも、
日々多くの方と接しながら
生活しておりますが、
一つ一つのご縁について、
「自分はこの人と、
本当に一人の人間として
向き合っているだろうか」
「相手の肩書きや立場ではなく、
その人自身を見ているだろうか」
「この方と10年後、20年後も
お付き合いを続けたいと
思えるだろうか」
と、あらためて考える機会は、
意外と少ないように思います。
今回のブログは、
そのようなことまで
自然と考えさせてくれる
内容であったように感じました。
そのように考えますと、
私が前回感じましたように、
『ふたり酒』は、
やはり単なる著名人との
交友録ではなく、
「人は人とどのように向き合い、
どのように信頼関係を
育てていくのか」
を考えさせてくれる、
一つの「人生の記録」
だと思います。
そして、今回皆様から
これほど様々なご感想が
寄せられたこと自体が、
そのことを何より物語って
いるようにも感じております。
萩原さんが長い年月をかけて
築いてこられた人間関係について、
その「結果」だけではなく、
その背景にある考え方や
生き方にまで
読者の関心が向き始めたことで、
『ふたり酒』の読み方が
さらに一段深くなってきたように
思います。
さらに申し上げれば、
これまで必ずしも
言葉として表に出てこなかった
萩原さんの
「人とのご縁」や
「人との向き合い方」が
可視化されたことによって、
このブログ『ふたり酒』そのものの
見え方が変わるとともに、
その存在意義そのものが、
さらに深いものへと
昇華しつつあるようにも
感じております。
前回のブログを拝読した際、
私は今回の『熱きメッセージ』が、
これまで積み重ねてこられた
『ふたり酒』全体の「読み方」に
新たな視点を与える一稿に
なるのではないか
と申し上げました。
今回の皆様からのご反響を拝見し、
そのような変化が
確実に起こり始めていることを
大変興味深く、また嬉しく
感じた次第です。
そして何より今回の
ブログを通じまして、
私自身もあらためて
「人とのご縁を長く大切にするとは、
どういうことなのだろうか」
と考える大変良い機会を
頂戴しました。
このたびも、
大変心に残るお話ならびに
皆様からの貴重なご意見を
ご共有いただき、
誠に有難うございました。
ヒーロー電機株式会社
代表取締役社長
加藤 弘樹
「ヒーロー電機の
『ヒーロー(HERO)』という社名は、
半世紀以上前の創業期に作業所を構えた」
東京都渋谷区『広尾』に由来します。
そこには創業者の
『いつか業界の英雄(HERO)に』という
想いも込められています。」
加藤社長、
ありがとうございました。
今回の加藤社長はじめ、
皆さんの感想文やご意見から
これまで自分自身でも
改めて意識はしていなかった
私自身の「人との付き合い方や
向き合い方」を
言葉にして教えてくれたように
思います。
そしてその原点は、
やはり読者の何人もが
おっしゃたように
私が幼いころから見て来た
父の「人とのお付き合いの仕方」
が間違いなくあった
ように感じました。
私自身は「反面教師」という
父からしたら屈辱的な
表現をしてしまいましたが、
お付き合いの仕方は人それぞれ、
ただ私からすると、
「旦那」「タニマチ」、
(この関係は、
けして長くは続かない)
そんなお付き合いの仕方に
とても違和感があった事は
事実です。
だからこれまで、
著名人と私との
お付き合いの関係性について
「どのようにして
知り合ったのですか?」
「仕事の関係ですか?」
という、
相手が著名人ならではの
問いかけに、
私からすると
多くの友人たちの中の
たったひとつのカテゴリーである
「著名人」、
そのひとつをフォーカスした表現に、
必要以上に過敏な反応を
して来たように思います。
そして私自身が、
今回それに初めて気付かされたような
気がします。
そのように考えると
現在の私の
「濃く深く長いお付き合いの
素晴らしい友人たち」
それをもたらしてくれたのは、
結局、父の存在なくして
なかったと言う道理になります。
いや、むしろこのような
「着地」にしないと、
私をこの世に送り出してくれた、
また、現在私が経営する会社の
先代である二代目として
艱難辛苦の時代を生き抜いた
私の「反面教師」さんに
申し訳が立たないような
気がして参りました。
これからの人生、
これを肝に銘じて
歩んで行こうと
今回、心しました。




















