支援に感謝、もてなし厚く
旅館おかみらDCへ総決起大会
4~6月に行われる大型観光宣伝「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の概要が発表された15日、県内の旅館やホテル、観光施設の関係者が、DCに向けた総決起大会を仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台で開いた。
決意表明でホテル佐勘の佐藤勘三郎社長は「DCを機に旅館、ホテルが競争の中で磨かれていく状況をつくる」と強調。ホテル松島大観荘の磯田悠子おかみは「震災直後に全国、世界から受けた支援への感謝を忘れず、精いっぱいのもてなしをしよう」と語った。
ホテルメトロポリタン仙台の紺野純一総支配人も「宮城を訪れる観光客を増やすことが、地域を元気にすることにつながる。ホテルの役割を自覚しながら連携して取り組みたい」と力を込めた。
仙台、松島、三陸、県北、県内の5エリア別に旅館社長、ホテルおかみらがDC期間のイベントを紹介した。ホテル望洋(気仙沼市)の加藤富子おかみは「津波の被害は大きかったが、観光客を受け入れる態勢が整ってきている」と説明した。
JR東日本は、女優吉永小百合さんが出演するDCのテレビコマーシャルを初披露。鳴子温泉(大崎市)で足湯を楽しみ、仙台市中心部の商店街で「福の神」の仙台四郎に出会う内容で、16日から東北や関東などで放映される。
総決起大会は県ホテル旅館生活衛生同業組合、みやぎおかみ会、仙台ホテル総支配人協議会、県観光誘致協議会が開き、約180人が参加した。(河北新報・2013年02月16日土曜日)