今、被災地はこうして輝こうとしている No.45 | 笑顔とやる気の伝導師 鴇田くに奨学基金ビヨンドXプロジェクト早川学校のブログ

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復興支援、周遊観光を展開

推進協がDCイベント概要発表

 

 仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会は15日、4~6月に開催する大型観光宣伝「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」の概要を発表した。東日本大震災の被災地で教訓を語り継ぐ事業、復興ぶりを見てもらう周遊観光を展開。仙台市では県内の伝統芸能が集まる過去最大規模のイベント「伊達な杜舞台」を実施する。
 期間中の事業は延べ1124件。慶長遣欧使節団の出帆400周年を記念した企画展、イベントを各地で行う。
 被災地では「語り部ボランティアガイド」が震災当時の様子を語る。仮設商店街を回るバスも走らせ、買い物や「南三陸キラキラ丼」など復興グルメを堪能してもらう。
 JRが気仙沼線に導入したバス高速輸送システム(BRT)も周遊観光に活用。途中下車しながら復興ぶりを確かめ、観光名所も巡るツアーを売り出す。
 2008年の岩手・宮城内陸地震で大きな被害を受けた栗駒山周辺の復興もアピールする。駒の湯温泉「感謝の足湯」などに観光客をいざなう。
 日本三景の松島(宮城県)、世界文化遺産の平泉(岩手県)を結ぶ観光バスを運行するなど、宮城に隣接する観光地との広域連携にも取り組む。
 一目千本桜(大河原町)や徳仙丈山ツツジ(気仙沼市)など花の名所、秋保、作並(仙台市)、鳴子(大崎市)など新緑の温泉地もPRする。
 DCガイドブックは90万部発行し、全国のJR主要駅で配布する。JRは各種のイベント列車を運行。6月29~30日には東北線仙台-小牛田間で、同線では46年ぶりにC61形蒸気機関車が走る。
 概要は、協議会会長の村井嘉浩知事らが仙台市内で記者会見し明らかにした。原発事故の風評で11年に4323万人に落ち込んだ観光客を、震災前の6129万人(10年)に回復させることを目標に設定した。
 村井知事は「被災地は忘れ去られることが一番怖い。現地を訪れ、会話してもらうことが、被災者への思いやりになる」と来県を呼び掛けた。

(河北新報・20130216日土曜日)