EUROPEスタジオアルバム全曲レビュー書いてます、ときぺです。
本日は10作目です。
9thはこちら。
War Of Kings
ダークさが薄れた9thに比べてまたより深く暗いところへ潜っていったような雰囲気の10thアルバム。
とはいえ前作ほどリフ一辺倒でもなく、#5や#7などインパクトのある曲もあり、聴かせるメロディーや遊び心のあるアレンジもあり、退屈する暇がないくらいバラエティーに富んでいる。
暗いけどまったく地味さはない。
初期の北欧感とはたしかに別物だけど、これはEuropeにしか作れないEuropeっていうジャンルでいいと思う。
個人的には#5、#6が好きすぎてひたすらリピートした。
個人的好み:★★★★
ポップさ :★★
スルメ度 :★★★★
01. War Of Kings
Lyric & Music : J.Tempest / J.Leven / D.Cobb
イントロのSEが印象的なタイトルトラック。
ひたすらダークでハードなリフ、スリリングな展開、月光のような神聖さを感じる伸びやかなサビメロが不穏な空気を纏う詞と相まってとてもドラマティック。
ギターソロは哀愁たっぷり泣きのメロディー。
アウトロのライブでのパフォーマンスがかっこいい。
02. Hole In My Pocket
Lyric & Music : J.Tempest / J.Leven
アップテンポで勢いのあるリフぐいぐい系。
メロディー重視派だけど、このリフ好き。
ギターソロもかっこいい。ハーモニクスたまらん。
全体的に音数多いのにごちゃごちゃうるさくないのは何で?(何でと言われても...)
あとサビがノリノリでStone in my shoeって一緒に歌っちゃう。
pretendって言葉よく使うよね。
03. The Second Day
Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli
メロディーと空気感が好き。ライブ映えしそう。
#6もそうだけどJoeyとmicの曲は私のツボにハマる率が高い。
詞が深掘りしたくなるけど英語力皆無な私には厳しい。およよ。
04. Praise You
Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli / D.Cobb
9thに入っていそうな雰囲気の、しんみりじんわりするブルージーな曲。
ギターソロも泣いてるけどほっこりする(ナゾ)。
そしてSpecial thanks見て、またほっこりする。
こんなに賞賛されてみたいです(笑)
05. Nothin' To Ya
Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum / M.Michaeli / J.Leven / I.Haugland
はじめて聴いて1番インパクトを感じた曲。
ヘヴィといえばそうだし、ダークといえばそうなんだけど、繊細でやたらと心揺さぶられるメロディーにハマって延々とこればかり聴いた。
これと#6のためだけでも買ってよかったと思うくらい私のお気に入り。
今までありそうでなかったタイプ。
06. California405
Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli
#5が好きすぎて鬼リピートしたせいで続けざまに聴くことが多く自然にスルメと化した。
この斜陽というか寂しい感じが好き。
全身に沁みわたり広がるメロディーが心地よくてたまらない。
07. Days Of Rock 'n' Roll
Lyric & Music : J.Tempest
シャッフルリズムが心地いいアップテンポのロックナンバー。大人のロック。ギターソロが好き。
本作で1番とっつきやすいと思う。
08. Children Of The Mind
Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli / D.Cobb
暗いなー重いなーという印象で聴き流しがちだったけれど、最近じわじわスルメってきた。
シンプルな構成で、#2や8thのNo Stone Unturnedみたいにサビに入るところの空気感がいい。
サビが頭に残る。
あと終わり方が好き。
09. Rainbow Bridge
Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli
Rainbow Bridgeってあのレインボーブリッジ?と思ったら、本当に東京のあのレインボーブリッジだそうで。
来日時に都内の高層階のバーから見たレインボーブリッジにインスピレーションを受けたという曲。
オリエンタルな雰囲気があり、ライブ映えしそうな空間系。
10. Angels(With Broken Hearts)
Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli / J.Norum / J.Leven / I.Haugland / D.Cobb
昔のようなわかりやすいメロディーのバラードも大好きだけど、今のEuropeらしいブルージーで落ち着いた大人のバラードも好き。
切なくて、繊細で、心に訴えかけてくる歌声と、エモーショナルなサウンドが聴き応え抜群。
11. Light It Up
Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum / J.Leven
暗い曲が多い本作のなかでわりと明るいタッチの曲。
ポップではないけれど、さわやかで前向きな印象。
12. Vasastan
Music : M.Michaeli / J.Norum
インスト。
郷愁!故郷!懐古!
とにかく心の中にある昔の景色が思い浮かぶような、寂しさと懐かしさを感じる曲。
これを哀愁と言わずして何と言う。
タイトルはスウェーデンのストックホルムにあるヴァサスタン地区から。
国内盤と一部輸入盤ボーナストラック。
なんでインストがラスト?と思ったら、最後ループしてWar Of Kingsに繋がる。
ボートラじゃなくて全部の盤にしてほしかった!
続きはこちら。