EUROPEスタジオアルバム全曲レビュー書いてます、ときぺです。

本日は9作目です。


8thはこちら。




Bag Of Bones



Vocals : Joey Tempest
Guitars : John Norum
Bass : John Leven
Keyboards : Mic Michaeli
Drums : Ian Haugland

2012年4月18日
Produced by Kevin Shirley



01. Riches To Rags
02. Not Supposed To Sing The Blues
03. Firebox
04. Bag Of Bones
05. Requiem
06. My Woman My Friend
07. Demon Head
08. Drink And A Smile
09. Doghouse
10. Mercy You Mercy Me
11. Bring It All Home
-Bonus track-
12. Beautiful Disaster



個人的に大好きな8thの次なので期待値を上げすぎて「こりゃまた渋い方向に進んだな」と思ったのが最初の感想の9thアルバム。

リフ主体の硬派なロックアルバムでどれも純粋にかっこいいのだけど、BGMにしたら気づくと終わっているような、良い意味でのひっかかりが少ない。

#3、#9、#10あたりはとっつきやすいかも。

まあ要するにこれもスルメ!もう再結成後のアルバムは全部スルメ!(やけくそか)

さらにこれは味が出るまで少々時間がかかるタイプ。

でもこのアルバムの良さに気付くと、一本強い芯があって、とても丁寧に作られていて、じんわりと「ああ、いいなあ」ってあたたかくなる、そんなアルバム。

自分たちの好きなように好きなことをやっている、力の抜けた楽しんでいる様子がわかる、それでいて、#11で「一緒に来てくれてありがとう」なんて言われたらもうファンとしてはたまらない(笑)

ボーナストラックの#12はキャッチーで楽しい曲だけど、アルバムとしては名曲#11で終わるのがきれいかな。

アートワークに曲タイトルが隠されているのが「ミッケ!」みたいですごく面白い。FireboxとBring It All Homeは答え(ブックレット内)を見るまでわからなかった。


個人的好み:★★★★★

ポップさ :★★

スルメ度 :★★★★★



  01. Riches To Rags


Lyric & Music : J.Tempest / J.Leven


グルーヴ感のある印象的なリフが耳に残る曲。

ギターソロでの疾走感あるギターとベースの絡み合いがたまらない。


  02. Not Supposed To Sing The Blues


Lyric & Music : J.Tempest


だんだんジワジワくるスルメ曲。

友達だと思っていたのに気付いたら好きになっていたみたいな?(何その例え...)

ずっと聴いていたらいつのまにか良いなって思えてきて、程よくキャッチーなメロディーなので一緒にサビ熱唱しちゃってたりして。笑

ラストのところが好き。

渋さ満点のサウンドと歌声で、タイトルトラックのような存在感がある。



  03. Firebox


Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli


タイトルトラックのような勢いと楽しさがあって、ライブで盛り上がりそうな曲。

まあ1人で聴いていても勝手に盛り上がるけど。

途中オリエンタルな雰囲気出してくるのも面白い。

リズム隊がとにかく良い。ベースが際立ってかっこいい。



  04. Bag Of Bones


Lyric & Music : J.Tempest


メロディアスでエモーショナルなタイトルトラック。ギターが泣きまくり。

地を這うような足元の暗さと、さわやかな浮遊感と、やるせない哀愁が詰まった、バラエティ豊かな佳曲。

why now, why now?のところと、最初のサビに入る部分の溜めが好き。


  05. Requiem


Music : M.Michaeli


短いインスト。#6の前奏になる。


  06. My Woman My Friend


Lyric & Music : J.Tempest / J.Leven


#5のインストからしっとりと始まる曲。

暗くズーンとくるリフを前面に出しながら、派手さはないけどエッジの効いたギターが絡みついて面白い。

暗いけど歌メロが耳に残る。


  07. Demon Head


Lyric & Music : J.Tempest / J.Leven / J.Norum


70年代を思わせる古風で硬派なハードロックナンバー。

再結成後の現代風なソングライティングによる味付けが随所に見られるからか、けして古臭くない。

うるさくならない絶妙なバランス。


  08. Drink And A Smile


Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli


マンドリン(?)の音が独特な、ちょっと他と毛色の違う曲。

2分ちょいと短い曲で箸休め的な位置にありながら、新たな一面のような新鮮さを感じる。

結構耳に残る。


  09. Doghouse


Lyric & Music : J.Tempest


他の曲に先駆けて完成していたという曲。

イントロから特徴的なリフがノリやすく、ライブでやったら一体感あって楽しそう。

ギターソロとソロの後の流れが好き。


  10. Mercy You Mercy Me


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


キャッチーなメロディーとグルーヴィーなリフと縦ノリが印象的な曲。

緩急ある構成が楽しい。ギターソロもかっこいい。


  11. Bring It All Home


Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli


すべてを包み込む優しくあたたかい本作唯一のバラード。大好き。

すべてのファンと彼らをサポートしてくれた周りの人々への感謝が込められている(らしい)。

詞の微妙な変化を、国内盤の対訳では※repeat扱いで省略されてしまっているけれど、3回目のサビでButが付いてないことと、on the wayをalong the wayに変えているのはちゃんと意味があると思うよ。

よりハスキーさの増した今の声を生かしたタイプの曲。とてもナチュラル。

あとギターソロがひたすら良質。

終演後にメンバーがステージを去ったあとにこの曲流れるのすごい好き。泣く。


  12. Beautiful Disaster


Lyric & Music : J.Tempest


#10に近い雰囲気の、キャッチーなリフでぐいぐい攻めてくる曲。

明るくノリやすく聴きやすい。

ギターソロとキーボードの絡み合いが面白い。

日本盤ボーナストラック。







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