EUROPEスタジオアルバム全曲レビュー書いてます、ときぺです。

本日は5作目です。


4thはこちらから。




Prisoners In Paradise



Vocals : Joey Tempest
Guitar : Kee Marcello
Bass : John Leven
Keyboards : Mic Michaeli
Drums : Ian Haugland


1991年9月23日
Produced & Mixed by Beau Hill


01. All Or Nothing
02. Halfway To Heaven
03. I'll Cry For You
04. Little Bit Of Lovin'
05. Talk To Me
06. Seventh Sign
07. Prisoners In Paradise
08. Bad Blood
09. Homeland
10. Got Your Mind In The Gutter
11. 'Tll My Heart Beats Down Your Door
12. Girl From Lebanon
13. Break Free
-Bonus track-
14. Yesterday's News


ポップ化した4thからカラッとしたアメリカ風ロックに変貌した5thアルバム。
魂を売ったとか悪く言われることも多いけど、先入観なしに見ればこれはこれで良いアルバム。
当時発売前に原点回帰を匂わせていたという話を聞いて、それがより過小評価に繋がってしまったのかなと思う。
作詞作曲に一部外部ライターを入れている。
さらに難産だったというだけあって、1曲1曲に力が入っている。
タイトルトラックの#7は名曲だし、#3や#12は個人的に好きな曲。
初期からリアルタイムで追いかけていたらまた違う感情だったかもしれないけれど、アルバム出す度(プロデューサーを変える度)に変化の大きいのもEuropeの特徴と思えばある意味ワクワクする。
この5thを出したあとのツアーを最後に長い活動休止に入り、事実上の解散状態となる。

個人的好み:★★★

ポップさ :★★★★

スルメ度 :★★★



  01. All Or Nothing


Lyric : E.Martin / A.Pessis / J.Tempest

Music : J.Tempest


ん?Europe?と思わず思ってしまう1曲目。

LAメタル風。

キャッチーで一緒に歌いたくなるようなノリ。

今までのEuropeとは180度違う方向性でびっくりする。


  02. Halfway To Heaven


Lyric : J.Tempest / J.Vallance

Music : J.Tempest / J.Vallance


明るいさわやかソング。湿り気はなくカラっとしている。

メロディー自体は結構好き。

ギターソロがなんかもうすごいの一言。


  03. I'll Cry For You


Lyric : J.Tempest / N.Graham

Music : J.Tempest / N.Graham


ポップながら透き通ったメロディーがEuropeらしい、個人的に大好きな曲。

カラオケ行くと歌っちゃう(笑)

Joeyの歌い方がやたらセクシー。あとMVのシルクハット?をかぶってるときの笑顔がキュート。



  04. Little Bit Of Lovin'


Lyric : J.Tempest

Music : J.Tempest / K.Marcello


これも一緒に歌いたくなる楽しい曲。

こういうギター好き。

めずらしいJoeyのファルセットもきれい。


  05. Talk To Me


Lyric : J.Tempest / M.Michaeli

Music : M.Michaeli / J.Tempest


#2のようなさわやかソングなんだけど、詞は不穏な雰囲気でたまにあるミスマッチ感。

サビメロが好き。


  06. Seventh Sign


Lyric : J.Tempest

Music : K.Marcello / J.Tempest / M.Michaeli


ワイルドだけど少々地味め。

サビメロが特徴的で耳に残る。余韻の残るアウトロがかっこいい。


  07. Prisoners In Paradise


Lyric : J.Tempest

Music : J.Tempest


壮大なスケール感のタイトルトラック。

メロディー創造能力を極限まで開花させたといわれるだけあって、メロディーラインはもちろんドラマティックな構成で曲としての完成度が高く、間違いなく名曲。

SEに始まるイントロも、切ない歌メロも、秀逸なギターソロも、この曲の世界観に見事に合わさり聴く人を虜にする(はず)。



  08. Bad Blood


Lyric : J.Tempest / M.Michaeli

Music : K.Marcello / J.Tempest


#1、#2のようなカラッとしたアメリカ風ロック。ギターリフがかっこいい。


  09. Homeland


Lyric : J.Tempest / M.Michaeli

Music : J.Tempest / M.Michaeli / K.Marcello


郷愁を誘うメロディーがあたたかい名バラード。

心にしんみりくる隠れた名曲。

サウンドは以前とは違うけれど、このメロディーとJoeyの歌声でやっぱりEuropeになる。


  10. Got Your Mind In The Gutter


Lyric : J.Tempest / B.Hill

Music : K.Marcello / B.Hill


あーアメリカ、って感じ。ノリノリ。

歌声がセクシー。


  11. 'Tll My Heart Beats Down Your Door


Lyric : B.McDonald / Fiona

Music : J.Tempest / M.Michaeli


イントロでびっくり(ずっこけ?)するけど諦めずに聴いてほしい。

じんわりと胸に響くサビメロが優しい。

メロディーが好きすぎる(語彙力...)!

Europeの曲で唯一、作詞のクレジットにJoeyがいない曲。


  12. Girl From Lebanon


Lyric : J.Tempest

Music : J.Tempest


5thの中では元来のハードロック色の強い、個人的に大好きな曲。

はじめて聴いたとき、うわー好き!と1番印象に残った。

イントロから徐々に盛り上がる構成が美しく、憂いを帯びたメロディーは秀逸。

コンパクトにまとまったギターソロも泣いていて良い。


  13. Break Free


Lyric : J.Tempest

Music : K.Marcello / J.Tempest


80年代HR/HM風イントロがかっこいい。

ギターが主張していて、リフが印象的。


  14. Yesterday's News


Lyric : J.Tempest

Music : Europe / I.Haugland


これも#13同様印象的なリフが耳に残る。

ギターソロもかっこいい。キーボードとの絡みが楽しい。

日本盤ボーナストラック。







続きはこちら。