EUROPEスタジオアルバム全曲レビュー折り返し地点です、ときぺです。


5thはこちら。



Start From The Dark



Vocals : Joey Tempest
Guitars : John Norum
Bass : John Leven
Keyboards : Mic Michaeli
Drums : Ian Haugland

2004年9月22日
Produced by Kevin Elson



01. Got To Have Faith
02. Start From The Dark
03. Flames
04. Hero
05. Wake Up Call
06. Reason
07. Snng No.12
08. Roll With You
09. Sucker
10. Spirit Of The Underdog
11. America
12. Settle For Love
-Bonus track-
13. Seven Doors Hotel(Live)
14. Wings Of Tomorrow(Live)



1992年に活動休止し、1999年12月31日に一夜限りの再結成を経て2003年10月2日に現在のメンバーで再結成を果たしたその翌年に発表された通算6thアルバム。
再結成後の1枚目ということで音楽性は大きく変化していて、メロディアスでありながら面食らうほどヘヴィーでダーク。
初期の北欧メタルらしさや、3rd、4th辺りのキラキラ系ともまた大きく違うので好き嫌いがもろに分かれそうではある。
かくいう私も実は、最初に聴いたときに「かっこいいけどなんか地味だな...」と思ってしまったのだけれど、何度も聴いているうちにものすごーーーく大好きになった(笑)
これぞまさしくスルメ盤。
聴けば聴くほどハマる謎の中毒性。
1曲1曲がすごくクオリティ高くて、円熟味の増した「今」のEuropeを体現するアルバムだと思う。
8thのLast Look At Edenがいろんな人におすすめしたいアルバムだとすれば、この6thは再結成後のEuropeのスタイルが少しでも気に入った人におすすめしたい1枚。

個人的好み:★★★★

ポップさ :★★

スルメ度 :★★★★★



  01. Got To Have Faith


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


ヘヴィな中にキャッチーさもあり、オープニングにふさわしい1曲目。

ブリッジ部分のアルペジオの何とも言えない透き通った空気感が好き。

ワウワウしたギターソロもかっこいい。



  02. Start From The Dark


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


再結成後の方向性を強く感じさせるタイトルトラック。

印象的なイントロからのベース、ザクザクしたギター、ダークなんだけどEuropeらしいメロディアスで憂いのあるとてもきれいなサビメロ、重厚なグルーヴ感、ライブ映えする空気感、どれをとっても魅力的な1曲。


  03. Flames


Lyric & Music : J.Tempest


地味なんだけど、聴けば聴くほど気になってくるスルメ曲。胸にズーンと訴えかけてくるメロディーがたまらない。

詞もまさに今の彼らを表すようでとても前向き。

ライブで聴きたい感じの曲。


  04. Hero


Lyric & Music : J.Tempest


スローテンポなロックバラード。名曲らしい名曲。MVがとても好きなので見てほしい。

私のヒーローはEuropeです。



  05. Wake Up Call


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


アップテンポでキャッチーな曲。

ライブで盛り上がりそうなヘヴィさで力が湧く。


  06. Reason


Lyric & Music : J.Tempest / M.Michaeli


聴いてて苦しくなるほど物哀しく、独特の不安感がある。

Joeyのソロ3作目の雰囲気を感じる。

ある朝突然寝起きに脳内再生されて好きになった曲。

この曲のVoの発音?が好き。

これを聴くと#8を聴きたくなる。


  07. Song No.12


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


謎の懐かしさを感じるダークな色合いの曲。

サビの渦に飲み込まれていくような独特のグルーヴに取り込まれれば心地よい。

正直に言うと最初なかなか好きになれなかったけれど、最初の艶めいたベースがかっこいいなと気付き、ブリッジ部分のメロディーに癒され、徐々に染み込んでいったという、まあ、要するにスルメ。


  08. Roll With You


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


ただただシンプルに優しいバラード曲。ギターソロすら優しい。

#4や#12がベタなバラードだとするなら、これは隠れた名曲。

詞がまたとてもナチュラルに心に響く。

弱ってるとき、しんどいときにとても心強くなれる大好きな曲。


  09. Sucker


Lyric & Music : J.Tempest


個性的で楽しい曲。さっさっさっさって言っちゃう(笑)

Guitar hero♪と言うだけあってギターがとにかくかっこいい。

聴いているとクセになる中毒性の高いスルメ曲。


  10. Spirit Of The Underdog


Lyric & Music : J.Tempest


ピアノのイントロに引き込まれるインパクトのある曲。

ヘヴィなサウンドにキーボードが豊かな空間を広げ、それにのっかるメロディーラインがひどく心を揺さぶる。

はじめて6thを聴いたときに1番印象深かった曲。


  11. America


Lyric & Music : J.Tempest


EuropeがAmericaを歌うという何ともパワーワード。

ギターがずっとノリノリでかっこいい。


  12. Settle For Love


Lyric & Music : J.Tempest / J.Norum


もうずるいくらいに優しいアコースティックなバラード。

Europeのバラードが本当に好き。

DreamerTomorrowも名バラードだけど、美しいメロディーセンスはそのままに、進化し続けていて、もう耳から惚れる。


  日本盤ボーナストラック


(Live at Sweden / 2004)

#13 Seven Doors Hotel

#14 Wings Of Tomorrow







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