私の地域のお祭りは綱引きです。
ですが我町は絶えてしまいました。
呼子をはじめ、周りの町ではまだ続いています。
海辺では岡組、浜組に分かれて大綱を引き合うのです。
山の方では上組、下組。
その山側の祭りに誘われました。
400年前、秀吉の朝鮮征伐に将兵の指揮を鼓舞するために、軍船の艫綱を使って始めた綱引き。
石室猪の子綱引き祭り。
県道の通行を止めて始めるために、最終バスが過ぎた夜に開かれるのです。
集落の老若男女300名が集まり、先祖が見守る前で太鼓が鳴ります。
上下が入れ替わり三回戦。
今年は下組の勝利で終わりました。
上組、下組、どちらが勝っても豊作だそうです。
もしも、昼間に行われるお祭りならば、こんなにつまらないお祭りはなかったでしょうね。
屋台の灯りで竹林に写る人影、綿アメを持った子供達の長い影。
全部が良い雰囲気でした。
ワタクシの年齢的にはカーバイトの灯りと匂いがあれば最高でしたね。
若い人には「何のこっちゃ?」でしょうが。