「しもやけ」は段階によって治療・・・温めるだけではダメな時もあります | 体に優しい漢方でアトピー改善・子宝応援 ☆ 明子先生が新潟六日町から発信!!

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ときのや薬局の薬剤師・金井明子が漢方や食事でアトピー改善や子宝を応援、心と体を健やかにする生活のコツを綴っています。

新潟 六日町FMゆきぐに隣

中医学漢方で子宝・アトピー改善

ときのや薬局 薬剤師・不妊カウンセラー金井です。

 

日本列島 大寒波!

列車が大雪で立ち往生のニュースを見て、

体調不良の方やエコノミークラス症候群も出てやしないか案じております。

大雪にみまわれた皆様お見舞い申し上げます。

六日町は申し訳ないほど雪が少ないです。(今のところは・・)

 

 

さて、寒くなって登場することが多くなる「しもやけ」

 

最低気温が4℃を下回ると発症すると言われています。

治療は漢方が良く効きます。

 

ところが「しもやけの状態によって治療法が変わりますので見極めが大切です。

 

その① 

患部の色は「紫」

痒みよりもしびれ・感覚麻痺・明らかに血流が悪いために起こる症状の時。

通常起こるしもやけの始まりの症状です。

寒さによって血流が悪くなり、患部が冷えて起こったしもやけです。

これには患部の冷えを取り除き、温める漢方薬が適しています。

足指にまで流れた血液がうっ血して心臓まで戻れないでいるので血液の回収が上手くいけば楽になります。

「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」と鬱血を除く漢方を併用すればOK。

 

 

 

問題はその②です。

患部の色は「赤」

腫れて

痒くて

痛くて辛い

最初は①だったのが時間経過とともに熱がこもった症状となり、炎症を起こしています。

ですから①のやり方をすると余計に熱症状が悪化し、火照って余計につらい、余計に痒くなって患部が怒っていると訴えます。

 

この時にはしもやけであっても「冷ます」治療をします。

中医学の漢方にはこの熱を冷ますお薬が何種類も存在します。

食養生もその①とその②は真逆です。

スパイシーなものや唐辛子類を食べるとみるみる赤く悪化します。

しもやけであっても患部を見せてくださいね。

 

その①かその②かを確かめないと治療の方針が決められません。

その②なのに血行を良くする飲み薬や塗り薬を使わないでくださいね。

 

最初はその①だったけれども治療が充分でなかったためにだんだんその②に移行していくこともあります。

なかなか治らないな?

このまま続けていいのかな?

だんだんひどくなっていくみたい?

と感じたら是非患部を見せてくださいね。

 

 

 

皮膚病と同じですね。

冷え性の方であってもアトピーで真っ赤に腫れあがり痒くてジュクジュクして炎症がひどいときは、「冷ます」漢方で治していきます。

体質改善は皮膚の炎症が治ってからもともとの「冷え性」の治療に入ります。

 

 

しもやけも炎症が鎮まったらそれで終了ではないですよ。

 

治ってからは、しもやけを起してしまう体質そのものの改善を目指します。

 

しもやけができてしまう原因って最初は血流悪化ですからこの大元を治しておかないと将来

生理痛

生理不順

内膜症

腺筋症

筋腫

不妊症

頭痛もち

脳梗塞

心筋梗塞

などなど

血流悪化から起きるであろう様々な病気の素を野放しにしてしまうことになります。

 

「病気はチャンス」

大元を治すためのお知らせなのです。

 

 

私はウン十年前に豪雪地帯六日町に嫁いできて生まれて初めてしもやけを発症しました。

 

「冷え」+「湿気」のダブルパンチ(雪国は長靴を履いても靴下が湿ってきます)

 

体質的に「気虚」+「血虚」+「気滞」(慣れない土地でのストレス)+「痰湿」(美味しいものに目がない食べすぎ飲みすぎ)

これじゃ、しもやけになるのは当然!

 

その①症状も その②症状も両方経験しています。

その②の症状は本当につらかったです。

 

漢方での身体つくりを覚えてからは「しもやけ」から解放されました。