新潟 六日町FMゆきぐにとなり
中医学漢方で子宝相談・アトピー改善
ときのや薬局 薬剤師・不妊カウンセラー金井です。
スラムダンク『左手は添えるだけ』
桜木花道がジャンプシュートの練習をしている時に赤木キャプテン ゴリからのアドバイスのセリフでした
最後のゴールの伏線になっています。
スラムダンクファンならだれでも知ってる
「左手は添えるだけ」
映画では口パクで心の声でした。
無言でもファンにはちゃんと聞こえていましたね。
カウンセリングは傾聴を添えるだけ
さて、話は変わりますが、
「言語化の魔力」という本があります。
精神科のお医者さん樺沢紫苑先生の書かれた本です。
言葉にすれば「悩み」は消える。
の副タイトルに魅かれて一気に読みました。
漢方のご相談をお受けしながら
樺沢先生の言葉に「その通り、その通り・・・」とこちらのココロが軽くなりました。
女性は特に「喋ることで毒だしを・・・」
「喋ってガス抜きを」ということを無意識にやっていますね。
「聴いてもらったら楽になったわ~」と穏やかな顔になってお帰りいただくことがあります。
仕事を離れても
友達同士のおしゃべりで楽しかった~・癒された~と言うときは上手に聞いてもらったときです。
正論を振りかざさない
アドバイスをしない
ただひたすら傾聴するだけ
共感するだけ
「左手は添えるだけ」のように
「おしゃべりに寄り添うだけ」の時に喋った人のガス抜きができます。
「言語化の魔力」の本の中で
やってはいけない「ガス抜き」という項目がありとっても心にささりました。
ご紹介します。
◎逆効果のガス抜き
その1 「悪口」
聴いている人の気分が悪くなるほどの人の悪口はいけません
「2週間以内に同じ話を3回以上話すと、記憶に固定される」と樺沢先生は言います。
ネガテイブな体験は、ガス抜きによって「流す」べきであって、「強化・定着」させてはいけないのです。
その2「ネガティブ体験の反復」
「苦しい体験」は話せば話すほど、記憶が上書きされて記憶が強化され、「悩みの解消」とは、真逆のことがおこります。
10回以上アウトプットされた「辛い記憶」は簡単に忘れたり書き換えられたりできません。
自分自身が悩みを作り出し、繰り返し話すことで自ら強化しているのだそうです。
そういえば漢方相談の場面でも
「辛い経験」を毎回繰り返しお話される方がいらっしゃいます。
「その話は前回とても詳しく教えてもらいましたね。」と言って、ネガティブな記憶を強化しないようにしてもらいましょう。
ネガティブな体験は、1回だけ話して、忘れる。
これがガス抜きの「1回ルール」です。
その3「自己卑下」
ガス抜きとは「弱音を吐く」「本音を吐く」ことですが「自己卑下」の言葉「自分はバカだ・自分にはできない等」は絶対にNGだそうです。
言えば言うほど逆効果!
行ってしまった後にすかさず
「でも今日も元気に目が覚めた」
「でも食欲は有ってご飯が美味しい」のようにポジティブ言葉を口に出しましょう。
私の漢方カウンセリングは
傾聴ばかりではありません。
アドバイスもしますし
養生説明にも時間をかけます。
どうしてそういう症状が出てきたかの解析もします。
でもできるだけ心に溜め込んだものを吐き出していただくことも心がけています。
正しいガス抜きのお手伝いをしていきます。
桜木花道のジャンプシュート「左手は添えるだけ」にあやかってご相談者様のガス抜きに傾聴を添えたいと思います。