“投資家性接待疑惑”ヤン・ヒョンソク、疑わしい点確認できず…不起訴意見で送致
記事入力 2019.09.20 午後12:04
最終修正 2019.09.20 午後3:13
警察「2014年当時、国内での性関係について供述なく、海外での[性関係は]性売買を証明できない」
徹夜の取調べを終えたヤン・ヒョンソク(ソウル=聯合ニュース)ジョン・ハジョン記者=遠征賭博と性接待疑惑を受けるヤン・ヒョンソク前YGE代表が8月30日午前、徹夜の取調べを終えて中浪区墨洞ソウル警察庁知能犯罪捜査隊を出ている[連合ニュース資料写真]
(ソウル=聯合ニュース)キム・イェナ記者=ヤン・ヒョンソク(50)前YGE代表プロデューサーの性接待疑惑を捜査した警察が、容疑を立証できない状態で捜査を終えて、事件を検察に送致した。
ソウル地方警察庁の関係者は20日、「性売買斡旋など行為の処罰に関する法律違反の疑いで立件されたヤン元代表を今日、不起訴意見(嫌疑なし)で検察に送致する」と明らかにした。
警察などによると、ヤン元代表は2014年7月と9月に、ソウルのある高級レストランで海外資産家A氏と会う席で、遊興店の女性を動員し、事実上、性売買を斡旋した疑いを受けた。
同年10月に、A氏が遊興店の女性10人と共に海外旅行をする際にも、性売買を斡旋したのではないかという疑惑もある。
マスコミの報道後から事件を捜査してきた警察は、2014年当時の金融取引の内容と通信内容、海外資産家との会合に同席した女性たちの供述などをもとに容疑の有無を捜査したが、性売買や性売買斡旋が認められるような客観的証拠がないと判断した。
警察関係者は、「国内では(当時、海外資産家と会った席で)性関係があったという供述が出なかった」、「海外では一部[性関係はあったという]供述があったが、旅行前に支給された金銭を性売買の対価としてみなすのは、法律的に難しかった」と説明した。
この関係者は「(当時の海外旅行の過程で確認された)持たれた性関係の回数、旅行の様子、関係者供述などを見たとき、(当時性行為が行われたという事実も)性売買と評価するのは難しい」とした。
国内で行われた2回の会合では、性関係があったという客観的証拠を確認できず、海外では一部性関係があったが、ヤン元代表がこれを積極的に勧誘・誘導したり、金銭的対価を支払ったりしたとは確認されなかったという旨だ。
警察は、当時、海外資産家A氏が国内外で滞在した際の費用は、ほとんどA氏本人が支払ったものと把握した。
“YG性接待疑惑”…警察捜査の見直し(CG)[連合ニュースTV提供]
ヤン元代表は、このことで個人名義のカードを2度使用したことが明らかになったが、性接待の有無とは直接的な関連性が確認されなかった。決済した金額は、数百万ウォン程度で、ヤン元代表側は今回の事件と関連のない支出だと主張したという。
警察は当時、遊興店の女性を動員した人物として知られている遊興業界従事者の別名“チョンマダム”、資産家A氏など、他の関係者も不起訴意見で検察に送致する予定である。
警察はA氏が、国際刑事警察機構(ICPO・インターポール)に手配された状況だったため、[A氏本人を]直接調査していないと伝えた。ヤン元代表の性接待疑惑をマスコミに公開した情報提供者とも直接接触しなかった。
ヤン元代表は、現在、遠征賭博・為替差益容疑などについても警察の捜査を受けている。
グループBIGBANGのメンバーのスンリ(本名イ・スンヒョン、29)と一緒に常習賭博・外国為替取引法違反の疑いで立件されたヤン元代表は先月、被疑者として初の取調べを受けたのに続き、来週再び警察に召喚される予定である。
過去、大麻の購入・喫煙疑惑を受けるYGE所属グループ“iKON”の元メンバー、B.I(本名キム・ハンビン、23)についても、関連人物を懐柔・脅迫して警察の捜査を妨害したという疑惑が提起された状態だ。
警察関係者は、「(性売買斡旋捜査のほかに)海外遠征賭博と薬物関連の介入疑惑など、残りの2件については、捜査力を集中して、関連疑惑について明確にする」と述べた。
2019.09.20 聯合ニュース