旧・門司駅遺構の保存問題について | 遠森一郎の「ゆるっと写真雑記」

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鉄道、飛行機、おいしいもの・・・1枚の写真から、ゆるっと文章を書いています。

2023年10月21日、北九州市門司区清滝2丁目にて。

埋蔵文化財調査で発見された、旧・門司駅の遺構。


門司港駅からほど近い、門司区清滝2丁目、以前は駐車場だったあたりから、埋蔵文化財調査の結果、明治期の旧・門司駅の駅舎外郭や機関車庫などの遺構が発見されたというニュースが、昨年ホットな話題となった。

この場所には北九州市が、門司区役所や図書館、市民会館などが入る複合公共施設の建設を予定しており、その前段階としての埋蔵文化財調査で、今回の出土となった。

今回の冒頭写真は、ワタシが昨年10月、JR九州ウォーキングに参加した際に立ち寄り撮影した件の遺構。たまたま、話題になっていたホットな時期に立ち寄ることができた。

 

この遺構について、市民はもとより、鉄道史学会や都市史学会などから現地保存や設計変更を求める声が出されていたが、北九州市は遺構の一部を切り出して他の場所で保存するとし、そのあとは埋め戻して予定通り施設工事を始める方針を表明している。

↑の記事によれば、北九州市は市文化財保護審議会の委員5人全員から意見聴取し、うち4人から現地保存を求める意見が出されたとのことだが、市はそれも受け入れなかった形。

 

この場所は、長らく鉄道用地となっていたことで、上屋がなくなったあとも土台部分がしっかりと残り、明治期の近代建築を知る上でも貴重な遺構であるという指摘もされている。

産業文化財としても価値が高いと思われるこの遺構、北九州市は一部を切り出して他の場所で保存するというのだが、既に多くの専門家などから指摘があるように、やはりそのままの場所で保存することにこそ意味があると思う。門司港地区は「門司港レトロ」を謳って街おこしをはかっているのだから、なおのことだ。

北九州市には、ぜひ現地で遺構の保存をする方向で再検討をしてもらいたいものだと、切に願っている。

 

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