台風一過 | 松山兎月庵 文化歴史館

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野育ちなれど格高し・・・・

一難と言うものは根治にあらず、幾度となくやってくるもの。


「今日でちょうど300回目になりますね。」

何回検査したかを毎年数えていたがあまりに無意味な事に気付き、途中から数えるのをやめていた。
そんな今日、笑顔でそう言われ、返す言葉に戸惑った。
「皆さんには本当に感謝しております。」
自分なりに百点満点に近い言葉を見つけてそう返した。

今日は2週間に一度の心臓検査である。
昨日の台風の一難を逃れて喜ぶ間もなく期外収縮の多発を告げられ大きな吹き返しを喰らったようだ。
台風直撃の日より、今日のほうが大人しく「安静の大獄」となり、一難去ってまた一難の言葉が染みる。





微動だにしない中庭の木々の葉っぱを見ながら横になってはいるが昨日の光景が嘘のようである。

則天去私