おはようございます
難病を乗り越え人生を謳歌するカウンセラー
十川 千惠美です
昨日のつづきです。。。
実の父親との離婚の傷も癒えないなか不登校になった息子
そして信頼していた
再婚相手との一方的な養子縁組解消に加え調停離婚
大人の私でも酷く傷つくのですから、
多感な中学生の息子はどれほど傷ついたことか。。。
「僕は、あっちこっち戸籍を移動させられて!
大人の勝手でまた名前が変わるのか!」
「僕も男だから、あいつらみたいになるかもしれない!
だから僕は一生結婚しない!」
息子の心には大きな穴が開いてしまったようでした
とはいえ、男の子には生まれ持って男のプライドがあるようで、
女親としては異性ということもありどう扱ってよいものか・・・
私にできることは・・・
懸命に考えても答えはでませんでした
そんなある日、息子が熱を出したのです
中学生になってから急に母親と距離を取るようになった息子に
どう接したらよいものか?と戸惑っていた私でしたが、
息子の看病をしながら「○君、熱はどうかな~?」と
額に手をあてた時の息子の顔を見て、はっと気づいたのです
《男の子は自分から甘えられないんだ》と
ベッドで横たわる目の前の息子の体は大きくなっていましたが、
体の成長に対して、心が追いついていないことが分りました。
額に当てた私の手を払い除ける様子もなかった息子を見て、
おそるおそる額の手を頭にもっていき撫でてみました。
「○君、大きくなったね~」
息子は黙って私に撫でられていました。
《よしっ、大丈夫・・・》そう確信した私は、
息子の全身を心を込めながら撫でました。
「○君、どこか痛いところない?」
「とくにないよ」
「そっか~」
と言いながら、今度は息子の胸を手で撫でながら、
「ごめんね○君・・・ いっぱい辛い思いさせちゃって・・・
○君の胸も痛かったでしょ・・・ しんどかったね・・・
痛いの痛いの飛んでけ~」
私の頭の中の記憶が走馬灯のように駆け巡り・・・
中学生の息子の中に幼き日の息子を・・・
真っ赤な顔をして生まれてきてくれた日のこと
初めてつかまり立ちをした日のこと
幼稚園のお遊戯会のこと
初めてのヴァイオリンの発表会のこと
小学校時代の話し などなど・・・
ずっとずっと息子を撫でながら 二人でいっぱい話をしました
何時間ぐらい撫でてたでしょうか
さすがに私も疲れてきたので、
「○君も もう寝たほうがいいよ。
お母さんも そろそろ寝ようかな~」と言ったとたん。
「あっ、そういえばさぁ~」と息子。
何を話すかと思えば、
話すことを必死で探してるようす・・・
《そっか~、この子はまだ私に傍にいてほしいんだ》
そう感じた私は、再び息子を撫でながら話しはじめました。
大きな体に小さな心・・・
まだまだ成長過程のなか起きた数々の出来事・・・
《きっとこの子は今、子ども返りしてるんだ》
私が息子にしてあげられることは、
息子の気が済むまで撫で続け話し続けることでした。
息子の額に手を当てたのが夜8時頃・・・
それから延々と息子を撫でて話すこと7時間以上・・・
ようやく息子は眠りにつきました
つづく・・・
今日も幸せに満ちあふれた一日となりますように
仮認定 特定非営利活動法人
★関心のある方は覘いてみてくださいね★
最後まで読んでくださり感謝いたします。
難病を乗り越え人生を謳歌するカウンセラー
十川 千惠美
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「生い立ちとメッセージ」
を読んでいただけると嬉しく思います。
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