Speakingで自分の主張を答えにするか、他人の主張をあえてサポートするか | しけんや英語塾 公式ブログ ~Teaching TOEFL is my life~

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TOEFLの全てを、TOEFL準備をしている全ての人に、「留学のための しけんや英語塾」主宰のTOEFL受験コンサルタント 四軒家忍が語ります。本格的にTOEFLを教え始めて、20年ほどになります。全ての経験と知識を書いていきます。

Agree or Disagree: Children should receive money for household tasks such as cleaning. という問題がTOEFLにあって、これに答えるときに、方向性の一つとしては、「え~?子供にいちいちお金をあげるんですか~?それってどうなんですかね~。」のような、ある意味、このstatementは倫理観が欠如しているんじゃないか、という、「道徳の塊」のような答えがあるんですね。多くの場合は、小学校などでの刷り込みもあるので、子供がお皿を洗ったくらいでお金をやるのは良くない、みたいなことをすぐに思いつく人もいるかもしれません。

 

問題は、ここからです。TOEFLでは、なんでもとにかくdevelopしていかないと、答えが完成しないんですね。けれど、これだと、「自分では当然すぎること(学校でそう習いました!)」を「ことばでいちいち説明していく」ことが要求されるんですね。これができないと、スコアが出ないわけです。これができるか、が問題なんです。で、多くの「道徳的な」受験生は、うまくことばが出てこない、となります。

 

ここで考えておいてもいいのは、上の問題がある、というのは、全受験生の半分はdisagreeだけど、半分はagreeだろう、という前提があるわけです。つまり、「子供がお金をもらっても当然だ」という意見が半分あるんですね。で、彼らはどういう根拠なんだろう、ということを軽く考えるのも、一つの戦略です。そうすると、そもそも自分としてはテキトーな意見なので、理由もテキトーに出てきます。●お金の大切さを教えられる●自立させられる●家事を学ぶのはいいことだ●家事は大変だから、もらうお金の価値はある●将来、自分のパートナーが家事をしているときに、これは大変な仕事なんだから大いに尊重するべきだと思えるようになる、など、意外と出てくるんですね。

 

TOEFLのお題では、自分の刷り込みを意見とすると、意外と何も言えなくなることが多いです。あえて違う意見にすることで、客観的に話しをすることができることもあります。他人に乗り移ってもらうわけですね。英語を話すという意味では、他人に乗り移ってもらうのは、決して悪いことではありません。